デジタルアーカイブスタディ
バックナンバー
創造と併走する、現代の美術におけるデジタルアーカイブ
[2021年04月01日号(平諭一郎)]
「デジタルアーカイブ」と聞くと、その対象になるものとして古い文化財や書籍などをまず連想しがちだが、その対象には、現在進行形で生み出されているメディアアートやアートプロジェクト、日本画、工芸などといったジャンルの美術作品も広く含まれている。展...
ジャパンサーチ正式版公開!──美術のデジタルアーカイブの利活用に向けて
[2020年12月01日号(徳原直子)]
2020年8月25日に正式公開された ジャパンサーチ は、我が国のさまざまなデジタルアーカイブと連携し、多様なコンテンツを統合的に検索できる「国の分野横断型統合ポータル」である。内閣府知的財産戦略推進事務局が庶務を務める「 デジタルアーカイ...
行かない/行けない人のためのデジタルミュージアムと、それを支えるデジタルアーカイブ
[2020年07月01日号(田良島哲)]
ミュージアムとは、その空間へ足を運ぶ人たちだけのものなのだろうか? 文化庁 国立近現代建築資料館 主任建築資料調査官と東京国立博物館 特任研究員を兼任し、歴史的資料のデジタル化とその公開利用に長年にわたり取り組んでいる田良島哲(たらしま・さ...
ミュージアム・ロストが起動させた“第四世代の美術館”
[2020年03月15日号(大橋正司)]
美術館・図書館・公文書館・博物館(GLAM)のデジタルアーカイブ、ウェブサイトの利用者ニーズについて観察調査を行ない、論文「デジタルアーカイブをデザインする:『まだそこにいない』利用者に共感し本当に使われるサービスを作るために」(デジタルア...
美術の著作権2019──データベース・アーカイブ・美術館
[2019年09月15日号(甲野正道)]
2019年1月に著作権法の改正が施行されました。また2018年末にはTPP(環太平洋パートナーシップ協定)が発効し、著作権の有効期限が著作者の死後50年から70年に延期されるなど、著作権法の変更が行なわれています。デジタルアーカイブを構築、...
日本の美術情報国際発信の夜明け──美術作品や文献をめぐる3つのプロジェクト
[2019年01月15日号(川口雅子)]
日本の美術館情報が少しずつ開かれてきている。東京2020大会が近づく中で、書籍やアニメ、文化財、自然史といった膨大な資料を横断的に検索できるポータルサイト「ジャパンサーチ」の試験運用が2019年1月から始まる予定であり、美術情報の検索利便性...
デジタル公共圏における地域映像アーカイブの役割──風景から「ともに生きる場」を構想する
[2018年09月15日号(水島久光)]
デジタルアーカイブは、社会の情報基盤のひとつとして広く認識されてきた。市民目線から見るデジタルアーカイブ、生活に根差したデジタルアーカイブとはどのようなものなのか。『手と足と眼と耳:地域と映像アーカイブをめぐる実践と研究』(学文社、2018...
映画の聖地「国立映画アーカイブ」誕生──文化と経済を循環させる保存の力
[2018年04月01日号(影山幸一)]
今春、2018年4月1日、 国立美術館 の映画専門機関として「 国立映画アーカイブ 」(英語名称:National Film Archive of Japan[略称 NFAJ])が東京・京橋に誕生した。2年後に迫った東京オリンピック・パラリ...
アニメーションアーカイブの現状 2017
[2017年12月15日号(山川道子)]
2017年「東京アニメセンター」が秋葉原から東京・市ヶ谷のDNPプラザへ移転し、国立新美術館では国立として初めてとなるアニメーション展が行なわれている。クールジャパンの具体例として名が挙がるアニメーションだが、その作品や資料の保存については...