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2023年06月15日号のレビュー/プレビュー

カタログ&ブックス | 2023年6月15日号[近刊編]

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。

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いなくなっていない父

著者:金川晋吾
発行:晶文社
発行日:2023年4月25日
サイズ:四六判、266ページ

『father』にて「失踪する父」とされた男は、その後は失踪を止めた。不在の父を撮影する写真家として知られるようになった著者に、「いる父」と向き合うことで何が浮かび上がってくるのか。時に不気味に、時に息苦しく、時にユーモラスに目の前に現れる親子の姿をファインダーとテキストを通して描く、ドキュメンタリーノベル。






『日台万華鏡』台湾と日本のあいだで考えた

著者:栖来ひかり
発行:書肆侃侃房
発行日:2023年5月11日
サイズ:四六判、256ページ

台湾在住で日本人の著者が、2016~2023年 の間“日台のあわい”で書き続けたエッセー。台湾社会や日台の文化比較、歴史的交錯から、映画やアート、ジェンダー、LGBTQにまつわる話題まで広く言及し、リアルな台湾をあわいの視点からあぶりだす。




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【台湾・馬祖】かつて最前線だった島の芸術祭、馬祖ビエンナーレ──トポフォビアからトポフィリアへ|栖来ひかり:フォーカス(2022年04月15日号)



谷川俊太郎 絵本★百貨典

著者:谷川俊太郎
構成・インタビュー:刈谷政則
編集:永岡綾
コラム執筆:林綾野
発行:ブルーシープ
発行日:2023年5月12日
サイズ:B5判、560ページ

「絵本は楽しい!」
この真っすぐなひとことは、谷川俊太郎さんが本書『谷川俊太郎 絵本★百貨典』の巻末に寄せた言葉です。詩人として知られる谷川さんは絵本の名手でもあり、約70年におよぶ創作活動の中でバラエティ豊かな絵本を数多く手がけてきました。本書は、そんな谷川さんの絵本にまつわる展覧会「谷川俊太郎 絵本★百貨展」(2023年4月12日−7月9日 PLAY! MUSEUMほか)の公式図録であり、展覧会では紹介しきれなかった絵本を含む、全タイトルを網羅した決定版です。




関連レビュー

谷川俊太郎 絵本★百貨展|杉江あこ:artscapeレビュー(2023年06月15日号)




ヱビス日記

著者:ときたま
発行:有限会社トキヲ
発行日:2023年5月14日
サイズ:A4変型判

iPhoneで日常を撮影した写真と日記で構成された写真集。








関連レビュー

ときたま「ヱビス日記」|飯沢耕太郎:artscapeレビュー(2023年06月15日号)


POLITICS OF LIVING 生きるための力学

著者:ドットアーキテクツ
編集:MUESUM
発行:TOTO出版
発行日:2023年5月17日
サイズ:A4判、240ページ

本書は、設計、施工を手がけ、その後も関わり続ける5つの事例を収録しています。使いこなされた、ありのままの現状を撮り下ろした写真、町の歴史や建物の背景を含む解説文とで紹介します。 自らつくり、携わることで生み出す小さな自治空間、「POLITICS OF LIVING」の実践をまとめています。



関連レビュー

ドットアーキテクツ展 POLITICS OF LIVING 生きるための力学|杉江あこ:artscapeレビュー(2023年06月15日号)




バウハウス—モダン・デザインの源流

著者:竹原あき子
発行:緑風出版
発行日:2023年5月18日
サイズ:四六判、332ページ

第一次世界大戦の敗戦国ドイツの廃墟から、忽然と立ち上がったモダン・デザインの工芸美術学校、バウハウス。
バウハウスは、モダン・デザインの思想と教育指針を世界に蒔き、世界のデザインをリードし、現代産業デザインにも大きく貢献した。ヒトラーとスターリンの弾圧によってやむなく閉校しても、現代デザインに影響を与え続けたバウハウス100年の軌跡を追う。






アジア・中東の装飾と文様

 

著者:海野弘
発行:パイインターナショナル
発行日:2023年5月19日
サイズ:A5判、416ページ

旅をしながら変容してきたアジア・中東地域の装飾文化の歴史を豊富なビジュアルで紐解きながら、ドラマティックなユーラシア大陸の世界史を目で見ることのできる貴重な書籍です。






アーティスト・イン・レジデンス

編者:菅野幸子・日沼禎子
発行:美学出版
発行日:2023年5月23日
サイズ:A5判、272ページ

異文化との出会い、インスパイア、成長とともに新しい表現を生み出すアーティストたち。自らの足元にある豊かな文化を再発見していくプロセスを共有する運営者(地域)。それぞれの経験に基づく言葉が多様な視点から、日本のアーティスト・イン・レジデンス(AIR)の「これまで」と「これから」を言語化、記述する。






応答、しつづけよ。

著者:ティム・インゴルド
翻訳:奥野克巳
発行:亜紀書房
発行日:2023年5月24日
サイズ:四六判、420ページ

現代の人類学を牽引する思想家が随筆、批評、寓話、詩などさまざまな形式を駆使して、アート、建築、デザインを論じる。火、樹木、山、飛行、地面、時間、石、絶滅、線、糸、言葉、手書き、頭字語、色……創造と想像を刺激する思考の集成。






艾未未アート「戦略」——アートが「政治」を超えるとき

著者:宮本真左美
発行:水声社
発行日:2023年 5月25日
サイズ:A5判、560ページ

艾未未にとってアートとは、その「生きる」現実のただならぬ種々相を、見えるかたちにして残すことだ。本書は、彼に拮抗するばかりの熱量を傾けて、この「全身アーティスト」の全貌に迫った。






フリーダ・カーロの日記 ─新たなまなざし─

著者:フリーダ・カーロ
翻訳:星野由美、細野豊
解説:堀尾眞紀子
発行:冨山房インターナショナル
発行日:2023年5月27日
サイズ:26cm、293ページ

本書はメキシコ人美術専門家カレン・コルデロ・レイマンとエドゥアルド・カサールの解説により、日記の中でフリーダを感じ、絵と文を鑑賞し、この二つの才能がいかに共存しているか知ることができるだろう。そこから五感と想像力が呼び覚まされ、絵と言葉が融合し、読者は別の局面へ導かれる。そして観客となって、フリーダの声を聞き、彼女の息遣いを感じ、美しさに感動し、ブラックユーモアに笑うであろう。






痛みを希望に変えるコミュニティデザイン

著者:紫牟田伸子、森合音
発行:筑摩書房
発行日:2023年5月29日
サイズ:四六判、224ページ

問題点を「痛み」、改善策を「希望」と捉え、周囲を巻き込みながら持続可能なあたたかい場を生成する。四国の病院で実践される新しいコミュニティ作りの軌跡。






杉浦康平のアジアンデザイン

著者:杉浦康平+神戸芸術工科大学アジアンデザイン研究組織
編者:赤崎正一+黄國寶
発行:新宿書房
発行日:2023年5月30日
サイズ:AB判変型、224ページ

本書は、インタビューという形で、いままで語ることのなかった杉浦の内面に深く切り込み、「杉浦デザイン」の核心を捉えた貴重な証言集である。 杉浦の尽きない好奇心と探究心、そして自らの直感を信じ自由闊達な姿勢は、デザイナーを志す若者のみならず、読者に人生の生き方と希望を与えるに違いない。






Under 35 Architects exhibition 2023 OPERATION BOOK
35歳以下の若手建築家による建築の展覧会(2023)

編者:特定非営利活動法人アートアンドアーキテクトフェスタ
発行:アートアンドアーキテクトフェスタ
発行日:2023年6月8日
サイズ:A5判、192ページ

2023年10月20日(金)~30日(月)まで大阪駅・中央北口前 うめきたシップホールにて開催される展覧会「Under 35 Architects exhibition 2023 35歳以下の若手建築家による建築の展覧会」のカタログ。






2023/06/14(水)(artscape編集部)

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