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玉置順/玉置アトリエ《成田山東京別院 深川不動堂》

2012年02月15日号

[東京都]

見学したときは日曜で、現地は大にぎわいだった。なるほど、ここは宗教が生きていると実感できる場所である。既存部分の本堂を壊さず、むしろうまくとりこみながら、増改築を行なう。梵字をベースにした装飾的な外皮と、舞台装置としてつくられた内部空間を意図的に分離したデザインは、ポストモダン的と言えるかもしれない。変化が嫌われる神社に対し、進化を続ける仏教建築の現在形として興味深い試みだ。室内で行なわれる炎の護摩/祈祷は、太鼓を連打してクライマックスを迎え、凄まじい迫力である。

2012/01/15(日)(五十嵐太郎)

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