2019年01月15日号
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artscapeレビュー

第12回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展

2009年04月01日号

会期:2009/02/07~2009/04/05

川崎市岡本太郎美術館[神奈川県]

毎年恒例のTARO賞。611点の応募の中から21組の入選作品が展示された。岡本太郎賞の若木くるみは、一万円札を模した巨大な紙幣の中で、そりあげた後頭部を観客にさらし、そこに似顔絵を描かせるように促す観客参加型の作品。会期中もほぼ常駐して、来場者に背を向けたまま声を掛けていたが、その異様な雰囲気が来場者はもちろん周囲の作品をも圧倒していた。唯一、若木のパフォーマンス作品に拮抗していたと思うのは、花岡伸宏による《ずれ落ちた背中は飯に突き刺さる》という彫像。背中に赤子を背負った母子像を斜めにすっぱりと切断し、タイトルどおり切り落とされた背中が巨大などんぶりの白米の中に突き刺さるという、土着的なシュルレアリスムの光景がたまらない。

2009/03/11(水)(福住廉)

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