artscapeレビュー

村田真のレビュー/プレビュー

新人Hソケリッサ! 横浜市役所パフォーマンス

会期:2022/08/29

横浜市役所アトリウム[神奈川県]

ホームレスによるダンスグループ「新人Hソケリッサ!」のドキュメンタリー映画「ダンシングホームレス」の上映と、ダンスパフォーマンスの公演。新人Hソケリッサ!は、振付家のアオキ裕キが路上生活者のメンバーを募って結成したダンス集団。洗練されたモダンダンスの動きに対して、日本人の土着的な身振りを強調した土方巽の暗黒舞踏のように、都市の狩猟採集民ともいうべき路上生活者の動きや身振りを踊りに反映させようということらしい。「ソケリッサ!」とは「それいけ!」といったニュアンスで、「H」は「ホームレス」「ヒューマン」「ホープ」などを意味する。映画のなかでも語られるとおり、メンバーは精神疾患があったり子どものころ親に暴力を振るわれたり、なにかしらワケありの人生を歩んできた人たちばかり。その多くが歯が欠けており、彼らの過酷な人生を物語っている。

都市の狩猟採集民と呼んだが、彼らの動きはハンターのように素早いわけではなく、逆におどおどしてどんくさい。むしろその不自由でのろまな肉体表現が、無駄のないテキパキ至上主義の現代では新鮮に映る。だが、それを見て喜ぶ人がどれだけいるだろうか。映画では、関西に遠征して釜ヶ崎で野外公演を行なったとき、観客から「いつまでやってんだ」みたいなヤジが飛ぶ。その後に出演したロックバンドはウケがよかったので、なおさら落ち込む。東京とは違って大阪人は反応がストレートなのだ。そりゃあ薄汚い中年オヤジがのそのそ動くだけの踊りより、ノリのいいロックに惹かれるのは当たり前、対抗するもんではない。

上映後、アオキ裕キのトークを挟んで、サウンドアーティストの西原尚をゲストに迎えてのパフォーマンスが行なわれた。西原は自作のキテレツな音具を鳴らしながら練り歩き、それに合わせるともなくダンサーは独自の踊りを始めるのだが、どうも映画で見た動きとは違っておもしろくない。市役所の巨大なアトリウムで、大勢の観客を前にアガってしまったんだろうか。無理しているというか、いつもよりうまく踊ろうと背伸びしているようにも見受けられ、見ていて辛かった。うまく踊ろうとすればするほど、単なる素人のヘタな踊りに近づいてしまうのだ。しかも西原の音とオブジェが圧倒的に場を支配したため、彼らの存在がますます霞んでしまったようにも感じられた。やはり音には敵わないのか。

だが、ハーメルンの笛吹きのように西原の先導でダンサーが屋外に出て行ったあと、最後に残ったメンバーのひとり平川収一郎が披露したソロが、すばらしいの一言に尽きた。背伸びも気負いも感じられず、路上生活者たる自分の動きをまっとうしたのだ。いやー、いいものを見せてもらった。こんな素敵な企画に真新しいアトリウムを提供した横浜市役所もエライ。ていうか、こういうイベントに使うほかに有効な使い道はあるか?


新人Hソケリッサ! 公式サイト:https://sokerissa.net

2022/08/29(月)(村田真)

北島敬三 UNTITLED RECORDS

会期:2022/08/26~2022/09/25

BankART Station[神奈川県]

まだまだ残暑が続くなか、展覧会場に足を踏み入れるとひんやり感じられるのは、なにも会場が地下にあるからでも、エアコンが効いてるせいでもないだろう。断っておくが、ひんやりといっても「寒々しい」ということではなく、凛とした冷たさというか、覚めた寒さとでもいう感覚に近い。そう感じる理由はいくつかある。

まずなんといっても、北国の風景を撮った写真が大半を占めているからだ。撮影地は沖縄や鹿児島といった南国もあるが、半数以上は北海道と東北。しかも人けのない海景や雪景色が目立ち、荒涼感が漂う。季節でいえば秋か冬。なんとなく太平洋側より日本海側のイメージが強く、いってしまえば陽ではなく、陰なのだ。また、どれも一様に曇天のせいか、空も海も青色ではなく灰白色か鈍色で、最初に見たときモノクロ写真かと勘違いしたほど色彩に乏しい。

もうひとつ、海や山など自然も写っているけど、主題は建物やフェンスなど直線で構成された人工物であることも、冷たく感じる一因だ。特に被写体として頻繁に登場するのは、吹けば飛ぶような小屋やプレハブ、視界を遮るブロック塀やフェンス、壁が薄汚れていたり窓がなかったりするビルなど、取りつく島もない無愛想な建造物ばかり。そこに人がひとりでも写っていればまだ温度が感じられるが、まったくの無人なので不気味な寒さを感じてしまうのだ。

ここに写っている建造物で知っているものはひとつもないし、固有名詞で語られるべきものもほとんどない。だから見ていて高揚しないし、見ていたいとも思わない。すべて匿名のどうでもいいような風景ばかりなのだ。端的にいって、おもしろい風景ではない。北島はこれを「意味がくじけてしまうような場所」「言葉がつまずく場所」と呼ぶ。

例外は、東日本大震災の被災地を撮った一連の写真だ。これらの破壊された建造物は雄弁に物語るし、誤解を恐れずにいえば「おもしろい」。ただ、これらの写真も同じように「曇天」「無人」の条件下で撮られ、展示でも特別扱いされないため、ほかの写真と同じく見過ごしてしまいそうになり、ハッと気づくことになる。これは被災地の写真が日常風景と断絶しているのではなく、日常の延長線上に位置し、いつでもどこでも被災地になる可能性を示唆しているのではないか。別の見方をすれば、日本全体がすでに緩慢な被災地であり、進行性の廃墟であるということだ。ひんやりする正体はこれかもしれない。

2022/08/26(金)(村田真)

artscapeレビュー /relation/e_00062702.json s 10179721

鷲見和紀郎 brilliant corners

会期:2022/08/26~2022/09/25

BankART KAIKO[神奈川県]

1950年生まれの鷲見和紀郎は、世代的にも作品的にも典型的な「ポストもの派」の彫刻家。ポストもの派とは、先行するもの派やミニマリズムが美術表現をゼロにまで還元した後を受け、もういちど「美術」「絵画」「彫刻」を一から再構築しようとしたアーティストたちであり、鷲見はまさにその渦中にいた。初期の作品を見ると、ミニマルアートやもの派の影響が色濃く、いかにそれらを超えていくかが課題だったことがわかる。たとえば金属でサイズの異なる凹型をいくつかつくり、少しずつずらして重ねるなど、形態はミニマルでありながらどこか遊び心を忍ばせている。これはおそらくBゼミで学んだ田中信太郎の影響だろう。1980年代にはミニマリズムから脱し、壁や床にへばりついたり、角状に湾曲したり、螺旋状に巻いたり、橋のように床から床へ渡したりと、形態は多様化。また彫刻だけでなく、鷲見ならではのワックスを用いたインスタレーションも始まる。

出品は平面も含めて30点。会場が限られているため大規模な彫刻はそれほどないが、展覧会タイトルにもなった《brilliant corners 2022》というワックス・インスタレーションが見応えある。会場の一画を占める薄いクリーム色のワックスの塊は、まるで降り積もった雪のようで、そのなかに人ひとりが通り抜けられる細い道がつけられている。歩いていくと徐々に高さが増して、最高点では視界が遮られるくらい。これって、うずたかく積もった雪を切り開いて通れるようにした立山の「雪の大谷」みたい。おもしろいので何度も行ったり来たりしてみる。

実は、展覧会のオープニングのあいさつで横浜市の人が「この展覧会はとても楽しめる」と述べていたので、まだ展示を見ていなかったぼくは首を傾げた。鷲見に限らずポストもの派の作品は重厚でストイックなものが多く、少なくとも「楽しめる」類のものではないだろうと。だが実際に見てみると、それはぼくの思い込みに過ぎなかった。ワックスのインスタレーションだけでなく、彫刻作品も形態や色彩やマチエールが多様で、1点だけならまだしも、これだけ集めると十分に楽しめるのだ。

でも個人的にいちばん楽しめたのは、会場奥に置かれた数点のマケットだ。鷲見にはワックス・インスタレーションをはじめ、その場でつくって終われば壊してしまうサイトスペシフィックな作品が少なくないので、後に残らない。そんな消失した作品を会場ごと縮小模型として見せているのだ。通常こうしたマケットはインスタレーションの前に試作としてつくるものだが、これらはコロナ禍で引きこもった2年ほどのあいだに制作したのだという。会場は秋山画廊、島田画廊、東京国立近代美術館、府中市美術館など見覚えのある場所が多い。サイズがわかるように紙を切り抜いた人型も置いてあり、後2者の人型は鷲見の展示を担当した故本江邦夫氏だった。ああ久しぶり。

2022/08/26(金)(村田真)

artscapeレビュー /relation/e_00062701.json s 10179720

久松知子「ホワイトキューブの向こう側」

会期:2022/08/26~2022/09/25

NADiff Gallery[東京都]

使い古しの黄色いテープの入った業務用ゴミ袋、足先にクッションをつけた脚立、梱包された平たい箱を無造作に並べた台車、木箱が積まれた工場のような室内風景……。どこかの工事現場でも描いているのかと思ったら、アートフェア終了後の撤収風景だという。なるほど、平たい箱にはおそらく絵画が梱包され、積まれた木箱は美術品運搬用のクレートってわけか。

これは、日本画、近代美術史、美術館といった美術を支える諸制度をモチーフにしてきた久松の、アートマーケットに切り込んだシリーズのひとつ。アートフェアそのものではなく、搬出時のどうでもいいような風景をスナップショット的に描くのは、華やかに着飾った紳士淑女がきれいに並んだ作品を品定めする会場の舞台裏にこそ、アートマーケットの本質が隠され、アーティストにとってのイマジネーションの源泉が潜んでいることを暴露しているのかもしれない。タイトルどおり「ホワイトキューブの向こう側」だ。

おもしろいのは、このうちの1点の絵が別の絵のなかに画中画として描かれていること。具体的には、先述の「平たい箱を積んだ台車の絵」が透明シートに梱包され、壁に立てかけられているところを描いた絵があるのだ。れれれ? 搬出時の台車を描いた絵が別の絵に描かれているということは、すでに搬出時に「その搬出を描いた絵」が存在していたことになる。これはありえない話。このようにさりげなく虚実を織り交ぜるのも久松の得意とする芸当だ。

2022/08/13(土)(村田真)

越後妻有 大地の芸術祭 2022

会期:2022/04/29~2022/11/13

[新潟県]

昨年の開催予定がコロナ禍で1年延期となり、4年ぶりの開催。今回は、松代地区の古民家を改造したBankART妻有「桐山の家」での合宿(4泊5日)が目的なので、見学は最初の2日間のみ。しかも越後妻有初体験の参加者も多いので代表的な旧作も見て回らなければならず、おまけに初日は雨にたたられたため、思ったほど新作を見ることができなかった。

まず初日は、ほくほく線まつだい駅に集合。午前中は晴れていたので山に点在する作品を見て回る。田中信太郎《○△□の塔と赤とんぼ》(2000)、マダン・ラル《平和の庭》(2000)、白井美穂《西洋料理店山猫軒》(2000)など初回からあるなじみの作品は、いま見るとどこかファーレ立川の彫刻群を思わせ、森のなかのパブリックアートといった様相だ。その後に展開されていく廃屋を利用したインスタレーションや、地域資源を生かして住人と協働するコラボレーションなど、越後妻有特有の作品の変遷を考えると隔世の感がある。

新作では、イリヤ&エミリア・カバコフの《手をたずさえる塔》(2021)が存在感を示している。メンデルゾーンによるアインシュタイン塔を思わせるモニュメンタルな建築で、カバコフの野外作品としては《棚田》(2000)、《人生のアーチ》(2015)に続く3点目となる。完成したのは昨年だが、「人々がお互いの違いや問題、関心について平和的に話し合うのを促すためにつくられた」(鴻野わか菜)というから、今年のロシアによるウクライナ侵攻を予言していたかのようだ。ちなみにカバコフは旧ソ連(現ウクライナ)生まれのユダヤ系アーティスト。塔の内部には展示室があり、カバコフがデザインした《手をたずさえる船》の模型が置かれている。この船のプロジェクトは現在進行中で、その帆は世界中の子供の絵をモザイクのように組み合わせてつくるそうだ。また、塔のてっぺんに据えられたアンテナみたいな彫刻は、日没後に点灯し、世界や地域の状況を反映して光の色が変わるという。




イリヤ&エミリア・カバコフの《手をたずさえる塔》[筆者撮影]


いったん山を降りて、MVRDV設計のまつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」で昼食をとり、再び山のてっぺんの松代城へ。小振りながらも3階建ての城内には、1階の空間をモノクロームの格子状にしたエステル・ストッカーの《憧れの眺望》(2021)、2階に絢爛豪華な金の茶室を設けた豊福亮の《樂聚第》(2021)、3階の床や壁を彫刻刀で彫り尽くした鞍掛純一+日本大学芸術学部彫刻コース有志による《脱皮する時》(2021)と、フロアごとに異なるインスタレーションが試みられている。



鞍掛純一+日本大学芸術学部彫刻コース有志《脱皮する時》[筆者撮影]


さて、山を降りようとしたときに雨が降り出したので、城に引き返すと土砂降りに。そのまま降りていたらずぶ濡れになるところだった。しばらく止みそうにないので、芸術祭のスタッフが気を利かせて事務局に連絡し、車で迎えにきてくれた。感謝。その後、BankARTの車で松之山へ。クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマンの《最後の教室》(2006/2009)を見て、「森の学校」キョロロの近くの「美人林」に設置されたボルタンスキーの新作《森の精》(2022)を体験。薄い布に越後妻有の住人たちの目鼻の部分だけを撮ったモノクロ写真を拡大プリントし、木々のあいだに張っている。妖怪の「一反木綿」を思い出すが、森の精らしい。《森の精》を見に行ったら《森の精》に見られていたみたいな。最後は松之山温泉に浸かり、桐山の家に宿泊。(8月4日)

2日目。午前中に中里地区の清津峡まで足を伸ばし、渓谷トンネル内のマ・ヤンソン/MADアーキテクツによる「水盤鏡」(2018)を見て、小学校を改装した磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館[SoKo]へ。リニューアルされた校舎棟には磯辺行久から寄託された作品資料が常設展示され、体育館を改装した広大な空間には、BankART代表だった池田修セレクションの岡﨑乾二郎、柳幸典、中原浩大らの大作も公開されている。

十日町に向かう途中、リチャード・ウィルソンの《日本に向けて北を定めよ(74°33’2”)》(2000)に寄り、手塚貴晴+手塚由比設計の十日町産業文化発信館「いこて」で昼食をとって、原広司+アトリエ・ファイ設計の越後妻有交流館・キナーレへ。駐車場に着くと、100メートル近い外壁に描かれた巨大な壁画が目に入ってくる。淺井裕介の《physis》(2022)と題する新作だ。「physis(ピュシス)」とは概念化される前(ロゴス以前)の「ありのままの自然」のこと。描かれているのは、上半身が水色と土色の2頭に分かれ、下半身がひとつにつながっているドラゴンのような生物。先史時代の洞窟壁画のように、分類以前のアニミズム的世界観を表しているようだ。



淺井裕介《physis》[筆者撮影]


キナーレの一部をリニューアルした里山現代美術館MonETを見る。MonET(モネ)とは「Museun on Echigo-Tsumari」の略称だそうだが、無理があるなあ。今回は常設作品に混じって新作も多い。まず1階にある、ウクライナ人のジャンナ・カディロワの《パリャヌィツャ》(2022)という作品。台の上に輪切りにされた数個の丸っこい石が置かれている。一見つまらない作品だが、タイトルの「パリャヌィツャ」がウクライナ語で丸いパンを意味し、今年2月以降はこの言いにくい単語を発音できるかどうかが、ウクライナ人とロシア人を見分ける指標となっているというのだ。絶句。関東大震災後の朝鮮人狩りを思い出してしまう。

その横には、エカテリーナ・ムロムツェワによる《Women in black/戦争に反対して黒衣を着る女性たち》と題されたドローイングが並んでいる。濃い藍色のインクで描かれているのは、「Women in black against the WAR」とか「STAND WITH UKRAINE」などと書かれたプラカードを掲げる女性たちのシルエット。この作者もウクライナ人かと思ったら、なんとロシア国内で反戦運動をするロシア人だそうだ。これは感激。カバコフも含めて今回ウクライナおよびロシア出身アーティストが多いが、「そのこと」を声高には叫ばず、作品で静かに語らせる。このへんが「大地の芸術祭」らしいところであり、長続きするゆえんでもあるだろう。



エカテリーナ・ムロムツェワ《Women in black/戦争に反対して黒衣を着る女性たち》[筆者撮影]


2階には、小さな時計をムクドリの大群のように空間に吊るした目[mé]の《movements》(2021)、粘着質なシリコーンオイルを天井から無数の糸状に滴らせる名和晃平の《Force》(2021)、上から吊った2体の人形が機械仕掛けで動くニコラ・ダロの《エアリアル》(2021)など、新作が半数以上を占める。なかでも注目したのがクワクボリョウタの《エントロピア》(2022)。ご存知のようにこの6月、修学旅行生により《LOST#6》(2012)という作品が破壊されたが、その代わりに別のインスタレーションを展示しているのだ。円形の台座上にランダムに置かれた鏡の破片に光を当てると、反射光が周囲の壁にきれいなモザイク状の帯を描くという仕掛け。だがこれは9月4日までの公開で、8日からは《LOST#6》の再制作を展示するという。自作を壊されてもめげることなく代替作品を見せようとする心意気がうれしい。


これらは屋内展示なので「大地の芸術祭」らしくはないが、どれも力作ぞろいで見応えがある。しかも炎天下に屋外を歩き回った後エアコンの効いた館内で鑑賞できるのだから、ありがたさも倍増する。そのままキナーレ内の温泉、明石の湯へ。ああ天国。(8月5日)


クワクボリョウタ《エントロピア》[筆者撮影]


3日目。午前中は桐山の家で制作。昼食は車で5分ほどの、小学校跡を改装した妻有アーカイブセンターへ。ランチは地元の野菜を使ったタイカレー。おいしうございました。ここは中原佑介の蔵書約3万冊のほか、川俣正の活動資料を保存している。以前は体育館跡の空間に川俣が中原の蔵書を用いてインスタレーションを築いたが、今回は外壁に工事用の金属板を張り巡らせている。この金属板は、2年前のBankARTでの個展「都市への挿入」のときに用いたものと同じだそうだ。ちなみにBankARTのときは板を垂直方向に配置したが、今回は水平に並べている。でもこれ、パーマネントの展示だとすれば、豪雪に耐えられるだろうか。縦方向なら雪は滑り落ちるけど、横だと積もってしまわないか? 余計なお世話だけど。(8月6日)



川俣正《スノーフェンス》[筆者撮影]



公式サイト:https://www.echigo-tsumari.jp


関連レビュー

BankART Life Ⅵ 都市への挿入 川俣正|村田真:artscapeレビュー(2020年10月01日号)

2022/08/04(木)(村田真)

artscapeレビュー /relation/e_00061005.json s 10178946