キュレーターズノート
バックナンバー
北海道の美術家レポート⑮前澤良彰/2019年の自主企画展について
世田谷の8ミリフィルムにさぐる──穴アーカイブ:an-archive
[2019年02月01日号(松本篤)]
現在から過去を経由して、現在に還ってくる。 すると今まで見えなかったものが見えてくる。 そんな“もうひとつの現在”への抜け穴を、 世田谷の8ミリフィルムにさぐる。
闇に刻む光 アジアの木版画運動 1930s-2010s/アーツ前橋、5年間の実践を経て
[2019年02月01日号(住友文彦)]
ヨーロッパの近代化と比較するとき、東南アジアから東アジアに広がる地域の近代化は、民族や宗教の多様性と植民地化による影響が大きな違いを生んでいるはずである。さらに、社会が産業化する時期、独裁や社会主義政権が生まれる時期、民主化や脱植民地の運動...
Radlocal Practiceがめざすもの──メディア×地域の教育プロジェクト
[2019年01月15日号(石川琢也)]
前回までの2回の寄稿では、YCAMが行なう「食」をテーマにした新プロジェクト「ひと口から考える食のエコシステム StudioD」について、その背景や、狙いについて紹介してきた ★1 。今回は、このプロジェクトのサブタイトルである「Radlo...
熊本市現代美術館「バブルラップ」展
[2019年01月15日号(坂本顕子)]
熊本市現代美術館では、「 バブルラップ:『もの派』があって、その後のアートムーブメントはいきなり『スーパーフラット』になっちゃうのだが、その間、つまりバブルの頃って、まだネーミングされてなくて、其処を『バブルラップ』って呼称するといろいろし...
アッセンブリッジ ・ナゴヤ2018──UCO最後の3日間
[2019年01月15日号(吉田有里)]
前回の続編として、「アッセンブリッジ ・ナゴヤ2018」について取り上げたいと思う。2018年10月6日(土)〜12月2日(日)の間、美術部門では「移ろう地図、侵食する風景」と題し、碓井ゆい、山本高之、L PACK.の3組のアーティストが参...
「芸術作品」について
[2018年12月15日号(中井康之)]
「芸術」あるいは「芸術作品」についての定義付けは、さまざまにあると思うが、ひとつの考え方として、視覚や聴覚といった知覚器官を通じて人が快い(また時には不快であるという認識も含め)と意識する、ある表現媒体や行為などを総称するもの、と定義するこ...
地域の美術資料をいかに引き継ぐか──福島市近郊の美術館
[2018年12月15日号(伊藤匡)]
東北のなかで、福島県は美術館の数が多い方である。その理由を考えてみると、まず県の面積が広いこと。地理的に会津、中通り、浜通りの三方部に分かれていること。人口が一都市に集中していないこと。歴史的にみても、江戸時代には多くの藩が分立し、県域全体...
二藤建人「ヘルニア」(第1部「労働のエステティクス」、第2部「自由な落下のために」)/あいちトリエンナーレ2019
[2018年12月15日号(能勢陽子)]
一般企業で働き、家族を養いながらアーティスト活動を続け、今年脱サラした二藤建人(1986年生まれ)。彼の個展「ヘルニア」の第1部が東京で開催されたのち、第2部は名古屋に場所を移して開催されている。豊田市美術館の学芸員であり、あいちトリエンナ...