キュレーターズノート
バックナンバー
「視点を変えてミる」──中学生キュレーターたちと展覧会を企画する
[2019年03月01日号(橘美貴)]
毛利直子氏(高松市美術館学芸員)の後任として四国エリア担当となった。初回となる本稿では、筆者が企画した「中学生キュレーター」について、立ち上げた理由や、プログラムの内容、展覧会の反響などを紹介したい。 高松市美術館は2018年で開館30周年...
芸術祭と美術館の創造的な関係──あいちトリエンナーレ2019を控えて
[2019年02月15日号(鷲田めるろ)]
8月に始まる「 あいちトリエンナーレ2019 」の準備が佳境に入りつつある。昨年10月に約3分の1のアーティストを発表した。3月末にほかの全アーティストを発表する。毎週、何人ものアーティストが会場を訪れ、打ち合わせと予算の調整を重ねている。
北海道の美術家レポート⑮前澤良彰/2019年の自主企画展について
世田谷の8ミリフィルムにさぐる──穴アーカイブ:an-archive
[2019年02月01日号(松本篤)]
現在から過去を経由して、現在に還ってくる。 すると今まで見えなかったものが見えてくる。 そんな“もうひとつの現在”への抜け穴を、 世田谷の8ミリフィルムにさぐる。
闇に刻む光 アジアの木版画運動 1930s-2010s/アーツ前橋、5年間の実践を経て
[2019年02月01日号(住友文彦)]
ヨーロッパの近代化と比較するとき、東南アジアから東アジアに広がる地域の近代化は、民族や宗教の多様性と植民地化による影響が大きな違いを生んでいるはずである。さらに、社会が産業化する時期、独裁や社会主義政権が生まれる時期、民主化や脱植民地の運動...
Radlocal Practiceがめざすもの──メディア×地域の教育プロジェクト
[2019年01月15日号(石川琢也)]
前回までの2回の寄稿では、YCAMが行なう「食」をテーマにした新プロジェクト「ひと口から考える食のエコシステム StudioD」について、その背景や、狙いについて紹介してきた ★1 。今回は、このプロジェクトのサブタイトルである「Radlo...
熊本市現代美術館「バブルラップ」展
[2019年01月15日号(坂本顕子)]
熊本市現代美術館では、「 バブルラップ:『もの派』があって、その後のアートムーブメントはいきなり『スーパーフラット』になっちゃうのだが、その間、つまりバブルの頃って、まだネーミングされてなくて、其処を『バブルラップ』って呼称するといろいろし...
アッセンブリッジ ・ナゴヤ2018──UCO最後の3日間
[2019年01月15日号(吉田有里)]
前回の続編として、「アッセンブリッジ ・ナゴヤ2018」について取り上げたいと思う。2018年10月6日(土)〜12月2日(日)の間、美術部門では「移ろう地図、侵食する風景」と題し、碓井ゆい、山本高之、L PACK.の3組のアーティストが参...
「芸術作品」について
[2018年12月15日号(中井康之)]
「芸術」あるいは「芸術作品」についての定義付けは、さまざまにあると思うが、ひとつの考え方として、視覚や聴覚といった知覚器官を通じて人が快い(また時には不快であるという認識も含め)と意識する、ある表現媒体や行為などを総称するもの、と定義するこ...