キュレーターズノート

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柳瀬安里《線を引く》

[2019年04月15日号(中井康之)]

「モダニズムの歴史は、純化、あるいは、包括的な浄化の歴史であり、芸術から、それにとって非本質的なものすべてを除去する歴史である。…芸術におけるモダニズムの政治的な類似物が、人種的純粋さという考えや、汚染するとおもわれるものを排斥するアジェン...

収集活動と展覧会活動が次なる展覧会を生む──「インカ・ショニバレCBE:Flower Power」

[2019年04月15日号(正路佐知子)]

2019年3月21日、福岡市美術館は2年半の休館期間を経てようやくリニューアルオープンした。リニューアルオープンを記念する展覧会は「 これがわたしたちのコレクション+インカ・ショニバレCBE:Flower Power 」、大規模なコレクショ...

「見えない映像を観ることについて」──『ナイトクルージング』試写会レポート

[2019年04月01日号(田中みゆき)]

生まれながらの全盲者を監督として映画をつくる制作プロセスを追うドキュメンタリー『ナイトクルージング』の経緯については、 過去の記事 ですでに紹介してきた。その一般公開がついに3月30日から始まった。公開前に東京藝術大学で行なった試写会では、...

美術館とコレクション──開館30周年記念特別展「美術館の七燈」

[2019年04月01日号(角奈緒子)]

ようやく暖かみを含んだ空気も感じられはじめ、広島市現代美術館のある比治山公園には、ヒサカキの花が咲くときに発せられるという、エグみを含んだメンマのような香りがそこここに漂っている。また、花見の時期に合わせて、毎年お目見えする「比治山公園」提...

大竹伸朗はなぜ「ビル景」を描くのか?──約40年にわたる絵画シリーズの全貌

[2019年04月01日号(坂本顕子)]

熊本市現代美術館では現在「 大竹伸朗 ビル景 1978-2019 」展の準備の真っ最中だ。「ビル景」とは、大竹が70年代から約40年にわたり描き続けてきた絵画シリーズである。本展は、800点以上の同シリーズの調査を行ない、出版社・ HeHe...

「絵画の何か」──地域性と絵画について考える

[2019年03月15日号(吉田有里)]

港まちポットラックビルでは、これまで2015年、2017年、今年と3回に渡り「絵画の何か」と題した展覧会をシリーズで開催してきた。このシリーズは、愛知県を拠点に絵画/立体を制作するアーティスト・佐藤克久を共同企画者として迎え、東海エリアにゆ...

カマタ_ソーコ──大鳥居への旅の追憶

[2019年03月15日号(工藤健志/澤隆志)]

京急大鳥居駅から歩いて5分ほどの産業道路沿いにある空き倉庫を活用した「 カマタ_ソーコ 」。2017年から2018年にかけてさまざまなアートプロジェクトが開催されたスペースであるが、一切のリノベーションを行なわず、倉庫の記憶をそのまま留めた...

神戸アートシーン、「ハッピーアワー」のその先へ

[2019年03月01日号(芹沢高志)]

これまでは開設に至る経緯やプロダクション・サポート・プログラムであるスタジオレジデンス事業、近隣文化施設や海外関連施設との連携などを通して、デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)の活動概要を紹介してきた。本項では少しKIITOを...

「視点を変えてミる」──中学生キュレーターたちと展覧会を企画する

[2019年03月01日号(橘美貴)]

毛利直子氏(高松市美術館学芸員)の後任として四国エリア担当となった。初回となる本稿では、筆者が企画した「中学生キュレーター」について、立ち上げた理由や、プログラムの内容、展覧会の反響などを紹介したい。 高松市美術館は2018年で開館30周年...

芸術祭と美術館の創造的な関係──あいちトリエンナーレ2019を控えて

[2019年02月15日号(鷲田めるろ)]

8月に始まる「 あいちトリエンナーレ2019 」の準備が佳境に入りつつある。昨年10月に約3分の1のアーティストを発表した。3月末にほかの全アーティストを発表する。毎週、何人ものアーティストが会場を訪れ、打ち合わせと予算の調整を重ねている。

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