2017年05月15日号
次回6月1日更新予定

artscapeレビュー

2009年10月15日号のレビュー/プレビュー

アキ・ルミ新作展「庭は燃えている」

twitterでつぶやく

会期:2009/09/01~2009/09/29

ツァイト・フォト・サロン[東京都]

何十枚もの写真をつなぎ合わせたうえに、手描きの図像を重ねたもの。余白がないほど空間をびっしりと埋めて、まるで熱帯密林みたい。一種の空間恐怖症だろうか。

2009/09/01(火)(村田真)

第94回二科展

twitterでつぶやく

会期:2009/09/02~2009/09/14

国立新美術館[東京都]

似たり寄ったりの作品が多い日展に比べて、二科展のほうが抽象ありヌードありコラージュありとバラエティに富んでいる。質的にもバラエティに富んでるが。しかし、織田廣喜が何人もいるのには驚いた。ここではまだ徒弟制が続いていて、モダニズムが浸透してないのかもしれない。

2009/09/03(木)(村田真)

東京フォト2009

twitterでつぶやく

会期:2009/09/04~2009/09/06

ベルサール六本木[東京都]

ありそうでなかった写真のアートフェア。だからといって珍しさやありがたみが感じられるわけでもなく、むしろ既視感すら漂うのはなぜだろう。それは写真だからですねやっぱり。

2009/09/03(木)(村田真)

TOKYO PHOTO 2009

twitterでつぶやく

会期:2009/09/04~2009/09/06

ベルサール六本木1F・BF[東京都]

写真作品だけを展示する本格的なアート・フェアは日本でははじめてではないだろうか。ようやく実現したこの画期的な企画が、来年以降も継続することを強く望みたい。ただ、まだ初日だったので最終的な結果はわからないが、観客の数は多いものの、作品の販売・購入にはあまり結びついてはいないようだ。
会場は二部構成で、1Fが「PHOTO AMERICA」ということで、サンディエゴ写真美術館のディレクター、デボラ・クロチコが選出したアメリカの近代写真、現代写真の展示を中心にいくつかのギャラリーが出品していた。BFは日本及び香港のパートで、18あまりのギャラリーが参加。ほかにアドバイザリー委員会のメンバーのひとりである後藤繁雄と写真雑誌『PHOTOGRAPHICA』が選定した「TOKYO PHOTO FRONT LINE」という枠で、若手作家8人(頭山ゆう紀、塩田正幸、津田直、山口典子、小山泰介、前田征紀、高木こずえ、福居伸宏)の作品が特別展示されていた。
展示の雰囲気はすっきりしていて悪くない。だが国内の主要ギャラリーのうち参加していないところも多く(たとえば、Taka Ishii Gallery、ギャラリー小柳、RAT HOLE GALLERY、フォト・ギャラリー・インターナショナルなど)、やや活気に欠ける。それでも、大阪のギャラリーのMEMのスペースに展示されていた、1930年代の関西前衛写真の主要な担い手のひとりであった椎原治のヴィンテージ・プリント、SCAI THE BATHHOUSEの斎木克裕や長島有里枝(水島の石油コンビナート!)の新作など、注目に値する作品に出会えたのは収穫だった。次回開催が可能なら、そこでどれだけのクオリティ、テンションを保てるかが勝負だろう。

2009/09/04(金)(飯沢耕太郎)

TOKYO PHOTO 2009

twitterでつぶやく

会期:2009/09/04~2009/09/06

ベルサール六本木1F・BF[東京都]

日本初の国際フォトアートイベント。アートフェアの写真版とも言える、写真作品や写真集の販売を目的とする展示会。ベルサール六本木の地下で開かれ、1階では「PHOTO AMERICA」展が同時開催されていた。写真について、筆者は専門外であるので、建築家の山口誠による空間デザインについて触れたい。1階は低めの白い壁が中央に田の字に配置されており、自然光が空間全体に行き渡るよう考慮されていた。メイン会場である地階は、白と黒の壁が交互に配置され、光のコントラストを表現していた。山口氏は写真にとってもっとも本質的な要素である「光」をテーマにしたという。大空間は、平行に並ぶ、高さ3.6mの壁によって短冊上に区切られる。一筆書きの動線は会場を一周するあいだにすべてのブースに接するが、動線は少しずつ左右に振れながら進むので、むしろ動線をめぐる観客をブースに振り落とすことになる。よって観客は無意識の内にさまざまなブースを見るように設計されている。またそれぞれのブースは白壁か黒壁を与えられ、高さのある壁によって雑多になりがちなアートフェアにおいて、展示物がゆったりと並べられている印象がつくられていた。また壁の隙間から、瞬間的にかなり奥まで見えるよう、壁の配置が計算されていた。
一階と地階のプランニングを見て、山口氏の処女作である《中山の住宅》のプランニングを思い出した。そこではまっすぐに抜ける中央の土間が複数の空間を横断していたのであるが、今回のプランニングはその発展系とも思えた。書き割り的プランであり、一見まっすぐな動線は見えないのであるが、会場のある位置からは最奥まで見通すことのできる視点が確保されていた。

展覧会URL:http://www.tokyophoto.org/
写真提供:山口誠デザイン

2009/09/04(金)(松田達)

▲ページの先頭へ

2009年10月15日号の
artscapeレビュー

文字の大きさ