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2005年10月31日

第39回東京モーターショー2005

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モーターショーにはやはり車で行くのが良いかなと、久しぶりにハンドルを握り、幕張に向かう。その途中、信号停止しているときに目に入ったグラフィティー。天気も良かったので行きは下道でジグザグ走って、要した時間は帰路の高速の倍。


乗車部門と商用車部門とが交互開催だから2年に一度。たぶん今回で4回目のモーターショー
会場の雰囲気は、派手さがなくなり、しっとりゆったり。ストレートに車を見せる、大人っぽい雰囲気を感じたけど、誤解かも。

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2005年10月30日

青森・24(トゥエンティーフォー)

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昨夜は着いた時点でもう、薄暗かったので、完成した青森県立美術館の外観は、今日はじめて見る。外装は、白く塗られた手積み煉瓦で覆われている。煉瓦色のままの部分は南側屋外ヤード(トレンチの浮島)分部に設営された奈良美智作品が展示される「八角堂」。写真を写している人物と比較すると、そのスケール感がわかる。


青森県立美術館の建築物としての印象は、帰りの便の席が隣同士だった青木淳さんに直接話す。まとまった感想を文字にするには、ちょっと間がいる。まだ咀嚼仕切れていない。丹念に施設見学すると、3時間で一巡しかできないだけの広さがある。案内してくれた所員君らの「何処見てるかな?気がつくかなチェック!」は、ほぼ満点で通過したようで、個人的にはしっかり見ることができてなによりと思っている。でも、まだ足らない。最初は純粋に対象物として(青木さん)の建物──それを通して青木さんの思考や意図──を見ているのだけど、段々と使う側・管理する側の意識や視点で見始めて(問題が自分のことになってしまっていて)ゲームオーバー。本当に久しぶりにハードな空間を見ました。内部はこんな感じで壁が浮いていたり白壁と土壁が混じり合ったり。堪能しました。見かけのシンプルさがいわゆる幼稚な単純さからのものではなく、まさに大人の熟慮の結果の整理の賜。空間のポテンシャルを最大限に引き出したり使いこなすためには、新しいアプローチ(空間攻略法)を組み立てないといけないかも。まぁ、すべてが初めての経験。たぶん誰にとってもではないだろうか。それは青木さんにとっても。だから、本当に新しい美術館(空間)なのだと思う。竣工直後の真新しさではなくて。

美術館の周りはまだ整備中で、敷地全体の完成はもうしばらく先
開館は2006月7月13日(木)。その場に居たので三村知事出席のフォーラム後のプレス発表も聞いた。新しい美術館の新しい運営方針のお披露目はまだ無かった。


洒落の効いた一幕は、奈良美智作品の命名式。本人からコミッションワーク作品の発表があった。作品名は「あおもり犬」。壇上での本人の弁によるとこれは「秋田犬」とか「土佐犬」とか同じレベルでの命名。愛称は広く公募して決めたい(詳細未定)とのこと。良い味のプレゼンでした。
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コミッションワークの場所は、アレコホールのあるB2レベル。トレンチ(土の壁)に囲われている奈良美智作「あおもり犬」。高さ8.5メートル。


アレコホールは、4層吹き抜け。縦横21メートル、高さ19.5メートル。体感的には正方形のホワイトキューブ。ただしここの床は、三和土(タタキ)。幅14メートル、高さ9メートルのマルク・シャガールアレコ作、バレエ「アレコ」の舞台背景画(1942年作)3点—第1幕「アレコとゼムフィラ」、第2幕「カーニバル」、第4幕「サンクト・ペテルブルグの幻想」—が常設展示される場所。だからアレコホール。*ちなみに残りの第3幕はフィラデルフィア美術館の蔵品。
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アレコホールの壁面の一つがすり下がる。下から見上げると「シアター」空間が姿を現す。


菊池敦己(きくちあつき)氏デザインのシンボールマーク。イメージからは空の「青」。
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青森滞在中の24時間は密度濃く、県美以外の訪問ネタでは先ずはACAC。「秋のアーティスト・イン・レジデンス展—かわりゆく世界で」(10月29日から11月20日)。写真は、ACACのギャラリーAでの展示風景。こちらの設計は安藤忠雄。運営は青森市。
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中西信洋作品<レイヤー・ドローイング>。
これが凄く良い。100枚を一組とした作品で、雲の動く風景を定点で撮影した風景と、森の中を数歩ずつ歩きながら撮影した風景。時間と空間がきれいに作品化されていた。


それ以外にも、空間実験室にももちろん寄ったし、竣工記念シンポジウムにももちろん参加し聴講したし、美味しいものも食べたし、お湯にも浸かったし、長谷川孝治氏とも飲んだし、日沼夫妻にもお世話になった。いつもの一泊二日のありがちな青森滞在だったけど、はじめて青森駅前市場での朝ご飯体験もあったり、新しい発見や動きも見られた。まさに「24」でした。

2005年10月29日

青森県立美術館

SA330032001.jpg青森県立美術館・搬入口荷さばき場。(携帯写真)


予定通り、上野の森美術館でポルケ展を見て、青森に向かう。青木事務所スタッフの丁寧な案内で館内を見せてもらい、出口付近に戻ってきた時に上記写真を携帯で撮りメールする。
これから食事会。詳細レポートは明日、戻ってから。とにかく凄い・凄い・凄い。

2005年10月28日

アートの秋

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「へーぇ。コンビニで株か。」と思わずバスの窓越しに写す。
PCや携帯で株が売り買いできる時代なのだから驚くこともないのだが、コンビニ利用頻度の低い僕は、格段に向上しているであろう設置されている端末機サービスの内容のすごさを知らない。それ以上に、「厳選肉まん」の幟と一緒に「株(取引)」が宣伝されて売られていること、商品として株がここまで日常になった/なっていることの驚きもあり、ちょっと「へ〜ぇ。」と思いながら写したしだい。今日も秋晴れで気持ちがいい。素敵なことです。


水戸市中心市街地の一等地にあるダイエーの前を通過するときに水戸ダイエーが10月31日で閉店することを思いだし、その一方で常磐線の車窓から、ついさっき見た巨大な11月11日オープンのイオン水戸内原SCを思い出しながら、街並を見ていたら、バス停を一つ先まで乗り過ごす。芸術館最寄りのバス停のある泉町には、来年の3月に移転・新築オープンする京成デパート(売り場面積は東京以北エリアでは随一と聞いた。ま、そうだろう。何しろデカイ)がその外観の全容を見せ始めている。


芸館に着くと机の上に刷り上がったばかりのCACギャラリートーカーさんが主体となって作成している「R&D」2005.秋号が配れてあった。今回はもちろん「X-COLOR/グラフィティ in Japan」の特集。担当学芸員の独り言のコーナーに同展企画者の窪田学芸員が寄稿してるのだが、そのなかにタイトルの意味を紐解いているくだりがある。——『英語で「X]には、「交わる、交差する」というニュアンスがあります。このタイトルには、色々な特色(COLOR)を持ったライター達同士が交わること、そして普段タイラーと接点の無い一般市民とライター達が交差することによって、街全体が活性化し、新しい「COLOR」(色)が生まれることを願ってつけられたものです。』——企画者である窪田学芸員が意図した本展覧会の隠された意義、それがタイトル「X-COLOR」にこのように託されていたことを改めて知る。(遅すぎですね。)


お昼は、「じんじん」さんらと久しぶりにカルマ。美味カレーを食べながらしばし雑談。午後に短い原稿を1本仕上げてメールで送り、明日・明後日の出張の準備などをする。

週末の金曜日と言うこともあり、今日はパーティー目白押し。横浜ではBankARTを24時間51日間開け続ける「BankARTLife —24時間のホスピタリティー」のオープングパーティーがあり、六本木ではオオタファインアートで「さわひらき」個展のパーティーがある。さらに都内某ホテルでは、21時から27時までのアニエスベー来日の記念パーパーティー。それらの案内をもらっていて、本当は、お祝いやお礼のために挨拶をしに行かないといけないのだけれども、水戸から夕方駆けつけることなく失礼してしまう。
秋は何かと—講演会やシンポジウムなど—企画が重なり、さらに自分が関わっているプログラムの開催日や私用と重なりどうにも行けないことが多くなる。先日は、大阪の「もの派の再考」と東京の「平行芸術展」。次回、11月13日は、横浜横浜守谷(つくば)取手と4つも重なる。しかもこの日は抜き差しならぬ私用でどれもNG。
と言うわけで、行かれるときには大いにムリしても出かけるべしと、明日・明後日は青森で青木淳さんが手掛け竣工した県立美術館(他)を見に行ってくる。コミッションワーク作品の命名式もあるので、来年7月から、弘前で開催する「A to Z 展」の準備で忙しい奈良美智さんにも会えるハズ。ちょっとばかり改めて御挨拶しておかないとならないこともありなのです。

明日は飛行機に乗る前に、上野の森でポルケ展を見て行かなくては。30日までの会期だからさ。

2005年10月27日

整理整頓

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綺麗に整えられた「じんじん」さんの焼立器飲茶美味窯付移動車(=やきたてき やむちゃ びみ かまつきいどうしゃ)。搬入口の一角に置いてあるだけど、もうこれだけで「じんじん」さんの芸術職人気質的仕事の手際良さが見えてくる。やはり、基本はびしっと!整理整頓ですね。


今日も終日、水戸芸で事務処理。その間に、引き出しの整理。しまい忘れた書類を捜そうと、引き出しの中を、本当に何年ぶりかに整理する。ハガキに写真、その他いろいろ出てきます。とくに住所変更の類のハガキやメモした紙。たとえば、建築家の青木淳さんから、今の事務所に移る前日(2002年12月5日付)に送信された移転の案内メールをプリントしたものとか。結局、捜していたものは見つからなかったけど、別のものを発見し、そしてかなりのモノをゴミ箱に直行させた。

この時に見つけたハガキの1枚が野口里佳さんの個展DM(2002年7−8月、ギャラリー小柳)。タイトルは「水をつかむ」。やはり良いので壁にピンナップしてみる。
僕もこんな写真が撮れないかなと思う。野口さんには、今度の11月下旬のベルリンからの一時帰国の際に会うことになっている。野口さんも来年の企画展の参加予定作家なのだ。そう言えば、野口さんは今、ニューヨークで展覧会をしている。


幾度となく、整理をしてきている場所から、その都度なぜか気になって捨てることなく、またもとの場所に、あるいは別の場所にでも忍ばしてきたものは、知らず知らずのうちのセレクト品(一級の資料)と言うことになるのかな。ちょっと前にした棚の整理の時には、K.Kさんの「ワラッテイイトモ、」の特集記事満載のキリン・アート・ニュースレターとか、有馬かおるさんのキワマリ荘内アートドラッグセンター5周年記念展のDMとか、夏の展覧会を手伝ってくれた中野詩さんの論文の抜き刷りなどが発掘された。忘れているくらいだから、持っていたと言うよりもたまたまなんだけど。


今日は、整理したい神様が降りてきていたのか、自宅に帰ってからも、引き出しの整理をする。今度は捜し物ではなく、収納する隙間を作りたかったからだ。ファイルしたい内容のメールが届いていたのでプリントする。しかし、それを差し込む隙間もない事実に直面したからだ。突然はじめて、読むつもりもないのだけど、かるく目を通しながらやっていたら3時間ほどかかっりいつしか深夜。

眠くなって来てヤバイので、今、こうして慌ててブログを書いている。書き終えたら眠ります。明日も終日、水戸芸術館。

2005年10月26日

10年

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「きむらとしろうじんじん」さんが到着した。(もち、こんな出で立ちじゃなかったけどね。)


9月末の青森から金沢、新潟と移動し、今日、きむらとしろうじんじんさんが水戸に着く。水戸市では2000年に開催してもっているから、5年ぶりの「野点」。今回は11月1日大町(営林署跡地)、3日南町(東水ビル裏)、5日北見町(小沢の滝)、7日大工町(山口楼駐車場)での4回。
「野点」の命とも言える焼立器飲茶美味窯付移動車(=やきたてき やむちゃ びみ かまつきいどうしゃ)を車から降ろしているじんじんさんと話していたら「10年になります。……」とのこと。1995年にはじめ、その3年後の98年に国立パリ美術学院で開かれた『どないやねん展』に参加。その直後に、「ドキュメント2000」のプロパーザル大会の場で初めて会い、浅草でのその日の打ち上げの場で、99年10月下旬に青森での開催を予定していた「トヨタ・アートマネジメント講座」にプログラムゲスト参加してくださいとお願いしたのが知り合った最初だった。なんとも月日の経つのは早い。2005-1995=10年。


数日前、久しぶりに連絡をくれたRogus' Gallery(ログズギャラリー)も10年経つ。彼らには、95年の「ジョンケージのローリーホーリーオーバーサーカス」の時に水戸で走ってもらった。93年にクリテリオム「森口ゆたか」の展示手伝いで来ていた二人(結成したてか、しようとしてたときかは記憶にないけど)を紹介されて、移転する前の「夢屋」さんで飲んでいる時に、彼らがしようとしていた「ガソリンミュージック&クルージング」の話を聞いた。その話を僕から聞いて95年に水戸でとっても素敵な演出で実施したのは、金沢21世紀美術館に行った黒沢伸(当時、教育普及担当者として仕切っていた)だった。今回のログズからの連絡は、企画中の来年2006年秋から1年かけて行うビック「ツアー」に関する相談のためだった。今度彼らが来たときは、移転した新しい「夢屋」で飲むとしよう。


ちなみに94-95年と言えば、僕は「絵画考」(95年4−5月)の準備に一生懸命だった頃だ。

2005年10月25日

今日も秋晴れ

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県立図書館前に展示されている観賞用菊。


終日水戸。午前中は会議。途中、水戸芸術館友の会広報誌のための顔写真を、朝顔シャワーの前でポーズを決めての撮影などもするが、午後は事務業務と打ち合わせ。

夜は水戸JCメンバーとの穴とら屋さんでの懇談会に出席。この夏の二夜だけ、アニエスベーの協賛で営業した「HOTEL HIBINO」のケータリングでは素敵なごちそうを用意してもらうなど、とてもお世話になったこのお店の若きオーナー軍司さんもJCのメンバー。

相変わらずの終電での帰宅。連日遅い。ちょっとだけすることがあるし、さすがに眠いので今日のブログはここまで。ではでは。

2005年10月24日

平行芸術展最終回

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青い空一面に白い雲が広がる。僕は、青さと白さ共に好きなんだと思う。と同時に日の光も好きなんだと思う。光の美しい街に住みたいと思う。アムステルダムじゃないけど水は必要。いつ訪ねても光の美しさに魅了されるのが青森。それと夏の直島。もちろん盛夏の沖縄は言うまでもない。


本日は、電気系統の点検日で芸術館は終日停電。自宅でミュージアム・マガジン・ドームの「おもしろカタログ、ガイドブック、広報ツール特集」のための原稿を書く。お題は、「日比野克彦の一人万博」の段ボールとボール紙アイテムについて。書き上げてメールして出かける。帰宅してメールチェックするなかに編集長の山本育夫氏から受け取りのメールあり。


そんなわけで、久しぶりに日比野さんの段ボール製の箱ポスターにつてい思いを巡らせた後、東京に向かい、まずは表参道のスパイラルで開催中の「take art collection 2005 美術百貨店」(10月28日から31日)を訪ねる。さすがに手頃な価格で「お、これは欲しい!」と思うような作品は、大旨予約済みで出遅れ感たっぷり。と、その時、見覚えのある段ボール箱。そうなんです。まさにあの箱ポスターに、日比野さんが新たに筆を入れてスペシャル・バージョンとして出品していた。さすがです。
個人的には1点持っている赤崎みまの作品にも惹かれちゃいます。やっぱりいい。是非!


スパイラルを出て、本日の目的地、東京青山小原流会館に向かう。今回で最終回となる「第20回平行芸術展—崩落の記譜法」展が今日から11月5日まで開催され、そのオープニングがあったからだ。出品作家は遠藤利克、黒須信雄、染谷有里可、戸谷成雄、山下香里、横尾忠則。企画はもちろん峯村敏明。2次会まで参加し、終電+タクシーで戻る。2次会では、カラオケ大会のようにマイクがリレーされて皆大いに語る。24年間延べ20回の開催をお祝いするなんとも和気藹々とした会でした。


家には、明後日新聞2005年10月12日号が届いていた。(あれ、気がついちゃったけど、亀ロゴ内は2004年9月号。???)。そう言えばリトルモアの孫さんからの着信が残っていた。(コールバック忘れてた。軽くヤバイ。連絡しなきゃ!)今日1日が、なんとく日比野の日でもあったことを消灯前の今になって気づかされる。

それと明日こそは、カバンにいれて投函し忘れて持ち歩いてしまっている封書もださないと。

2005年10月23日

はらっぱの大掃除完了

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浅草・雷門。
浅草での法事のあと、この前を通りかかったのでブログ用に1枚。雷門のリンク先を捜していて知ったけど、この門は松下幸之助氏の寄進で1960年に再建されたものだそうで、なんと僕と同い年。

雷門の提灯を正面から撮影しようとまわりこむと、右手遠方に、お世話になっているアサヒビールの社屋が見える。フィリップ・スタルクによる「筋斗雲」も浅草の新名所(1989年竣工)。ま、これは規制がなければ、すくっと「炎」のように空に向かってたっていたものだから、何が幸いするかわからない。(でも、たぶん今の形に決着つくまで長い議論があったのだろうな?)


法事を終え、一旦自宅に戻り、一休みしてから、取手に向かう。今日は、はらっぱの草刈り、旧県寮舎の大掃除。電車に揺られて到着したときには、とっぷり日も暮れていたし、すっかり綺麗になっていた。(おつかれさまで〜す。)なお、はらっぱでの活動は、「はらっぱ日記」で。


カタクラ内の事務所に戻り、プロジェクトに関する検証をワイワイガヤガヤ。退出時間になり、笑笑に場所を移して、さらに会議。またしても僕の終電宣言でお開き。それぞれの企画が実施前の正念場に差し掛かり、結構不眠不休的活動をしながらも、みなまだ元気なので安心。勝田での藤さんらのステージを見てきたチームは、明日朝上野で作戦会議。藤さんは翌日からドイツとか。タフだね藤さん。(ステージ見に行けなくてごめんないさい。法事の主人だったのでお許しを。)


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はらっぱの敷地図。取手駅最寄り数分の場所にある奇跡。この空間が今年のTAP2005のハブ機能を担う。だから「はらっぱ経由で、逢いましょう。」なのです。

2005年10月22日

秋雨

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「任意の点P」(慶應義塾大学佐藤雅彦研究室+中村至男、美術出版社、2003年初版)の裏表紙。写真左肩に「3D」とあるように、この本は、立体視の本であり、付属のメガネ越しに二つの少しずれた図版を覗くと、立体像がリアリティーを持ってあらわれる。「——これを、美とする。」佐藤氏の意識が美しい。佐藤氏は、DNPのギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で、この8月に個展を開催したばかりだ。


水槽セットを買う。今使っている金魚の水槽はちょっと小ぶりで、金魚が思いっきり泳ぐには幅も奥行きもない。先日、所用でジョイフル本田に寄った際に、金魚売り場で、大振りのそれでいて価格がこなれた水槽セットがあることを見て知ってしまった。その日以来、僕の頭の中では、子供の水遊び用円形プールから25メートル(気分としては50メートル)プールを往復して泳ぐような感じで、金魚たちが左右に泳ぐイメージが映像となってあらわれる。それを見てみたい衝動にかられてしまっていたからだ。砂利も3袋ほど買い込み、もろもろセットして水を入れて、濾過器の電源を入れて今日の作業を終える。水が落ち着くのを待ち、明日には金魚もお引っ越し(できることだろう)。


蛍光灯で明るく輝くその新しいまだ住人のいない水槽内を見ながら、日比野展に協賛していただいたNEO INDEXを訪ねた際、本社エントランスで大きくした新しい水槽に海水魚を買うための塩気(なんだか高価なものと聞いた)を溶かし込んでいた光景を思う出す。(あ、今-22:10頃-小さな揺れ。また地震だ。)でも、僕のはあくまでも淡水魚。縁日の金魚である。


明日は法事があり、朝が早い。夜はTAP2005「はらっぱ」の大掃除の後のお疲れ様会に合流予定。久しぶりに顔を出すことになっている。

2005年10月21日

東京の1日

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児玉画廊|東京(新宿区西五軒町)の入り口(ビルの4階)から見た風景。

明日22日から12月3日まで開催される、青木陵子「Super Flyer」展の展示準備中の児玉画廊|東京で、松井みどりさんと青木陵子さんと会う。
先日の半田さんへの松井さんの説明を聞いている時に気づいていたけど、今日の青島さんへの趣旨説明に「ドローイング」がキーワードのように頻繁に出てくる。どうやら、この企画構成中の展覧会「夏への扉」は、絵画(タブロー)・平面というよりも、「ドローイング」と示される感覚が通底するようだ。だとすると会場構成案はがらりと変わる。そんなことを感じ、予感しながら、一足先に画廊を辞し、美学校に向かった。

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11月5日の「ハマトリ」はこう歩く!は「電波ポスター」を使って展覧会をナビする。そのためのタグのデザイン(サンプル)はこれ。先着100名様(申込み順)はこれがもらえます。CIMG8688web.jpg

2005年10月20日

速報・第15回「吉田秀和賞」受賞作品

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水戸銀杏坂。久しぶりの青空に誘われ歩く。


昨夜の内から水戸に入っていた藤浩志が午前中、展覧会を見ながら芸術館を訪ねてくれる。彼のブログのを話題に、四万十塾のことや、この後入りする勝田でのプログラムのことを話しを聞きながらランチして別れる。電車に乗る前に立ち寄り見てくれた駅南の工事囲いの風景を速攻で携帯からアップしてくれている。


午後は、芸館で事務仕事。夜、自宅のメールを見たら、今日最終選考会のあった「第15回吉田秀和賞」決定の<ATM速報>がもう入っていた。


それによると、『音楽・演劇・美術などの各分野で、優れた芸術評論を発表した人に対して贈られる「吉田秀和賞」第15回受賞作品が132の候補作品の中から、カナダの独創的なピアニスト、グレン・グールドの世界を広い視野から重層的に考察した書、宮澤 淳一 『グレン・グールド論』(春秋社、2004年12月刊)と本日を最終とする厳正な審査を経て決定した。』とのこと。
本年度の審査委員会は審査委員長:吉田秀和( 評論家・水戸芸術館館長)、審査委員:加藤周一(評論家)、審査委員:林 光(作曲家)。


○宮澤 淳一(みやざわ・じゅんいち)
1963年群馬県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部(国際政治学科)卒業、早稲田大学第一文学部(ロシア文学)卒業、同大学院文学研究科修士課程修了、博士課程単位取得。専攻は、文学研究・音楽学・メディア論。現在、法政大学ほか講師。
著書に、『グレン・グールド大研究』(共著、春秋社)、『グレン・グールド書簡集』(みすず書房)、『グレン・グールド発言集』(みすず書房)、『カナダを知るための60章』(共著、明石書店)、訳書に、ゲルタン編『グレン・グールド複数の肖像』(共訳、立風書房)、ウィンジェル著『音楽の文章術』(共訳、春秋社)、 W.テレンス・ゴードン著『マクルーハン」』ちくま学芸文庫)などがある。


○これまでの受賞作品
第1回(1991年):秋山邦晴「エリック・サティ覚え書き」(青土社 1990年6月刊)
第2回(1992年):持田季未子絵画の思考」(岩波書店 1992年4月刊)
第3回(1993年): 該当作品なし
第4回(1994年):渡辺保「昭和の名人 豊竹山城少掾」新潮社 1993年9月刊)
第5回(1995年):松浦寿輝 「エッフェル塔試論」(筑摩書房1995年6月刊)
第6回(1996年):長木誠司「フェッルッチョ・ブゾーニ」(みすず書房 1995年11月刊)
第7回(1997年):伊東信宏バルトーク」(中央公論社 1997年7月刊)
第8回(1998年):該当作品なし
第9回(1999年):青柳いづみこ「翼のはえた指 評伝安川加壽子」(白水社 1999年 6月刊)
第10回(2000年):小林頼子「フェルメール論 〜神話解体の試み」(八坂書房 1998年 8月刊)、「フェルメールの世界 17世紀オランダ風俗画家の軌跡」(日本放送出版協会 1999年 10月刊)
第11回(2001年):加藤 幹郎「映画とは何」(みすず書房 2001年 3月刊)
第12回(2002年):該当作品なし
第13回(2003年):岡田温司「モランディとその時代」(人文書院 2003年8月刊)
第14回(2004年):湯沢英彦「クリスチャン・ボルタンスキー 死者のモニュメント」(水声社 2004年 7月刊)
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吉田秀和賞について(吉田秀和芸術振興基金により平成2年創設)
名称:吉田秀和賞
対象:音楽・演劇・美術などの各分野で、優れた芸術評論を発表した人に対して
正・副賞:正賞 表彰状、副賞 賞金 200万円
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吉田秀和芸術振興基金(事務局:水戸芸術館内)
理事会
理事長:吉田光男 財団法人水戸市芸術振興財団副理事長
理事:石川六郎 鹿島建設株式会社代表取締役名誉会長
理事:佐治信忠 サントリー株式会社代表取締役会長兼社長
理事:鈴木 繁 朝日新聞東京本社文化部長
理事:佐川千鶴 佐川文庫館長
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第15回吉田秀和賞 贈呈式(予定)
日時:平成17年11月19日(土)午後3時30分から
場所:水戸芸術館 会議場 2階
内容:表彰状授与、受賞者挨拶ほか

2005年10月19日

茅ヶ崎

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半田真規のブランコの作品(作品名じゃなく、形状からの僕の呼び名)のある養豚農家の敷地を闊歩する鳥たち。


茅ヶ崎を訪れるのは初めてのこと。この地名は、小学校の時の一人の転校生が「茅ヶ崎からです」と挨拶した時に初めて聞いた。ちょっとだけ、「ついに来たぞー」と言った気分。


半田さんの案内で作品を見せてもらい、その後、自宅兼アトリエで打ち合わせをする。なんともチャーミングな構想を持っている。近々、水戸芸を訪ねてもらうことにする。いろんなことを決めたり話したりするにしもて、なにはともあれ場を見てから。

2005年10月18日

楽しい夜でした。

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ガンダム展のキュレーター・東谷隆司さんが、連載を持つ『TATTOO BURST』のための窪田学芸員とのインタビュー取材のために来館。
僕は僕で、犬山からキワマリ荘を主宰する有馬かおるさんが、11月のドイツでの個展に出発する前にと訪ねてくれていた。つまり飲むための必要条件は完全に満たすわけで、迷わず日比野展中には散々お世話になった「茶の間」にくり出しみなで食事をする。四方山話に花を咲かせるワケだけど、東谷さんによるタトゥーの世界やお宅的領域のガンダム話は、なんとも興味深く、楽しい席の夜は更ける。僕の23時終電タイムでお開きに。もちろん残ったみんなは、宴もたけなわとばかりにどこかに行ったと思う(たぶん)。


戻ってメールとブログをチェックすると、藤さんのブログの四万十シリーズの書き込みが進んでいる。昨日17日に久しぶりに福岡の戻った藤さんは、僕の記憶がただしければ、もう明日は水戸の隣町の勝田に移動し、「わくわく体験事業」のために23日までは滞在するハズ。お疲れ出ませんように。


明日は作家、半田真規アトリエ訪問で茅ヶ崎まで行ってきます。ちょっと楽しみです。

それから、やっと11月5日のartscape10周年記念パーティーの詳細情報がアップされました。是非、お出かけ下さい。

2005年10月17日

展覧会準備はじめました。

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花屋さんでもハロウイン用のカボチャを売っていたが、これは作家との待ち合わせをしたお店のディスプレイとして飾ってあったもの。過去に亡くなった人が蘇ると考えられている11月1日万聖節の前夜祭、つまり10月31日に行われる、秋の収穫を祝い悪霊を追い出す祭り—ハロウイン。(みんなするのかな…?)


秋の雨の中、東京に行く。すでに準備を進めてきている企画展の本格的な準備突入初日。
次回担当企画展の出品予定作家の一人が今月末、パリに渡り来年11月まで帰国しないとのことで、渋谷某所にて久しぶりに会う。まる2年ぶり。作品の展示において考慮しないとならない点その他、諸々聞いて別れる。


都内某所にてさらに別の作家に会う。「はじめまして!」。作品資料を改めて拝見。基本的にかなり激しくシビレル。「うひょ〜」と言った感じ。


タクシーで再び移動し打ち合わせ。出版に関して僕の構想するプランを気に入ってもらえたようでホッとする。月内にこの件はもう少し話を具体的にしたいと思う。


なんだ!さっぱりわからん!誰に会ってきたんだ!と思われることでしょうが、しばしお許しを。

2005年10月16日

ガーデンマム

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花を買う。数日前の朝、花屋さんの軒先にこの花が段ボール箱に入って置いてあるのに気づく。そう、気になり気に入ったのだが、どこかでお取り寄せの商品だと一人合点し、足早に通り過ぎ駅に向かう。今日の帰り道、いつものように花屋さんの前を通とまだある。ひょっとして売り物かもと、お店の人に聞き、その場で購入したのがこの花(3000円)。


フレンチ ガーデンマム。最盛期には1000個近い花が一度に咲き、綺麗な花のドーム型が誕生するとのこと。予定では11月下旬。植物は得意な方じゃないけど、枯らさぬように、上手く咲かせたいと思う。


で、買い物。
なんだかんだと日々買い物をする身だけど、そんなに自慢したりするようなものを買い込むワケじゃない。今日も作品集1冊(これは海外のアート好きの知人へのプレゼントを相談されての代理購入。購入したのは、昨日のブログにも登場した「リトルボーイ」(10450円)。日本のアート状況を俯瞰するにはもってこいの網羅性)と本1冊。音楽の世界でのワークショップ(公開レッスン)がどんなモノかとチェロ奏者・鈴木秀美のエッセイ集「ガット・カフェ—チェロと音楽をめぐる対話」(1900円)。それとBRUTUS「旅に行きたくなる本、旅に持って行く本!全263冊。(550円)。とどめが写真の菊の鉢植え。


ちょっと前に買った本に「今日の買い物。」(2800円)というタイトルの本がある。ショッピングを趣味とする岡本仁、敬子夫妻の著書(発行:プチグラパブリッシング)。これは今も続く著者岡本夫妻の買い物ブログより2004年11月18日から2005年3月21日までの書き込み分を1冊の本にしたもの。105品目へのうんちくとこだわりとエピソードが綴られている。だがそれよりもなによりも、そのものがそのものでなければならないワケがきっちりとあることに脱帽する。吟味した買い物となるのだろうな。生活というか身の回りを気に入ったモノで固めるには「うーん、知識もいるのかぁ」と思ったりするけど、それ以上に、身の回りをデザインしよう、したいとする姿勢に感服する。生活をデザインすることを彼らのように楽しみながら出来たらいいなと思いながら、今日も少しだけ本を整理し、少し床を出す。


明日は、来年度企画展関係者に会う。終日東京。

2005年10月15日

振り返る

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エントランスに展示中


明日の連続講演会(昨日も書いた)は水戸芸術館の開館以来の15年間を振り返ろうとするもので、そのために整理した企画事業リストを眺めていると、「この展覧会の時には湾岸戦争のニュース映像を見ながらとか、この展覧会のカタログの打ち合わせで東京に出た日にオウムの地下鉄サリン事件があり、館から電話をもらったことや、東海村での臨界事故の時にはベルリンに出張中で国際電話で状況を聞いたことなど、周辺に起きたいろんなことを思いだす。ま、そんなことを舞台で話せる訳じゃないけど。
ま、あすの14時から16時の時間は、映像を見ながら水戸芸術館現代の関わったアートシーンを回顧することになる。いろいろと思い出深いけど、クリストアンブレラ・プロジェクトは規模・動員・話題性のどれをとっても草創期の僕にとっての一番のニュースなのかな。


1995年は神戸・淡路大震災とオウム・地下鉄サリン事件があった年だけど、ちょうどこの年にartscapeの活動が始まり今年で10周年を迎え、記念プロジェクトを展開中。そして来る11月5日に横浜で記念パーティーを開催する予定(詳細近日発表)で、その日に記念書籍の刊行を間に合わせるために、編集部は15日のartscapeサイトの更新と平行して急ぎ準備を進めている。タイトルは「アートスケープ・クロニクル 1995-2005」。この直近の10年間をネット環境とアートの切り口で振り返る。


と、振り返りついで・つながりではないのですが、ここからが実は今日の本題。
僕が企画する次回展覧会は、<1995から2005年まで>の日本の作家の展覧会。一番の特徴は、「日本ゼロ年」(1999年)の時に美術評論家・椹木野衣さんが展覧会コンセプトの責任者であったように、今回もやはり美術評論家の松井みどりさんが展覧会コンセプトを受け持ち、僕がミュージアムキュレータとしてそれを展覧会として組み上げる共同企画展となること。つまり、当面、松井みどりさんと僕は共に仕事をするこになる。開催予定時期は、2007年の1月末から3月末。展覧会名はまだない。作家名は今後の僕の動きで徐々にあきらかになると思うけど、展覧会の基本コンセプトは、松井みどりさんが執筆担当している、2005年7月号の美術手帳の特集「日本近現代美術史」7章1995-2005に寄稿した「脱境界化と内面性の美術」にほぼその原型がある。松井さん自身が美術批評をはじめるのが1994,5年であり、この10年間の批評活動の総括展とも言える松井ファンドのグループ展となる。現時点では17人の作家規模のイメージでいて調査・調整・協議中。展覧会としては、当然、NYで開催された「Littel Boy」(もちろん松井さんは、このカタログに「快楽ルームからカオスな街頭へ 90年代日本美術における可愛いサブカルチャーの変容」を寄せている)との違いとか、ユリイカ10月号の日本現代美術最前線で討議され論考されているようなことも問題になってくる。ま、そのあたりも含めてこれから1年ほどの準備が始まる。

あれ、いつの間にか振り返る昨日の話から明日の話題になっている。今日はここまで。

2005年10月14日

秋の空

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巻積雲(けんせきうん)。雲は十の類の基本形、十種雲形に分類される。さざ波のような、あるいは小石を敷き詰めたような白い雲で、魚の鱗のように見えることから「鱗雲」と呼ばれるのは巻積雲に分類される。「鱗雲」「鰯雲」はともに秋の季語。参考:高橋健司著「空の名前」(角川書店)


水戸の駅に降り階段を上がり改札を出て、いつものように右に折れコンコースの出口に向かう。すみきった青い空に秋の白い雲が広がる光景が目にはいる。思わず綺麗だなと思う。そこで写真を撮りながら、つまり、空を見上げながら芸術館まで歩く。確かに訪れている秋を見た。


午前中は、16日の講演会の段取りの会議。使う映像資料の確認も行う。ハッキリと確認できたのは、時間配分を巧みにしないと、時間切れになることは必至。2時間の枠に、選んだ映像だけで3時間分の尺がある。心してテンポ良く進めていかないとね。


水戸芸術館友の会主催
第29回講演会「水戸芸術館開館15周年記念連続講演会」
—水戸芸術館のこれまで、そしてこれから—
第4回「映像でつづる展覧会の歩みと現代美術の魅力」
報告者:水戸芸術館現代美術センター/逢坂恵理子、浅井俊裕、森司
日時:10月16日(日)14:00〜16:00
会場:水戸芸術館ACM劇場
料金:無料*予約必要なし


昨日購入しブログでも紹介した、すでに自慢の黄色いカバンは、職場でも好評で声がかかる。それだけでますます良い買い物をした、お買い得気分上昇。ブログもそう。更新時に書き込みを見つけると(読んでくれて)「どうもありがとうございま〜す」と嬉しい気分。ハイ、とても喜んでます。


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2005年10月13日

FREITAG F74 BOB

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ワタリウム美術館での「Temporary Immigration」(つかの間の日常に)、10月23日までを見たあと、地下一階でFREITAGのバックを買う。素材はトラックの幌とシートベルト。つまり、リサイクルバック。ちょと大めでショルダーもでき、個人的はかなり気に入っての購入。展覧会とカバンはスイスつながり。この展覧会は、2005年日本国際博覧会スイス公式プログラム。


午前中の早い時間に終える心づもりだった原稿が仕上がらず、予定よりズレこんで東京に向かったため、会期的に先に延ばせる展覧会は見送り、上記展覧会に出かける。

夜は、弘前劇場の登場人物3人だけの「刻印」を観劇。初日打ち上げに参加し、楽しい一時を過ごして戻る。

2005年10月12日

はらっぱ経由で、逢いましょう。

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芸術館駐車場(タワー下)。右端までズーと続く。

企画した窪田学芸員と本当に久しぶりに飲む。7月某日以来だから100日ぶりくらい。二人とも自分の企画を形にすることが忙しく、そんな間もなかったのが正直なところ。
気になるライターの作品をあげながら、その描き手についての人物像を聞く。自分が何に反応していたのか、その理由の断片に出会った感じを持ちつつ、楽しく聞く。
ちょうど一ヶ月先の11月12日(土)14時30分からキュレーター・トークを開催するけど、聞き応えありそう。
さらに、それに先立つ10月29日(土)14時から16時、旧関東財務局(横浜市中区日本大通34)にて、”ストリートにおける表現の可能性”と題してシンポジウムを開催。パネリストは、川俣正、芹沢高志、窪田研二、KRESS(出品アーティスト)、能勢伊勢雄。入場無料、定員100名、申込み不要・当日先着順。お問い合わせは:横浜トリエンナーレ事務局、電話045-640-0599まで


TAP2005のポスターの再校が届く。
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かなり良くなって戻ってきた。即決OKの連絡。後は納品を待つのみ。
今年の売りは「はらっぱ経由で、逢いましょう。」こんな場所が取手駅最寄りにある。徒歩3分。5分とかからない(かな)。


調整を続けていた来年度の事業計画の骨子が、今日の会議で確認され、僕の来年の大きな日程が決まった。開催日が決まれば、あとは逆算して、全体スケジュールを組み上げることになる。担当するのは2007年1月末から3月末の冬期の展覧会。この決定により、本格的に来年度事業(=企画展)の準備が本格化する。予算案を提出するまでが、一つめの山となる。

2005年10月11日

浅房山まで2Kmのハイク

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芸術館近くの「ピカドール」の壁。作家名の表示がないから一体誰の作品なの?とモヤモヤとした気分の方は資料図版を参照して、作家の特定をしてみては。


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ギャラリー木葉下(あぼっけ)。茨城県笠間市池野辺1022-2 TEL0296-72-8580


ギャラリー木葉下から浅房山頂上まで全長4キロのコースに11人の作家の作品を点在させた「Beyond the Border from Here」展(10月8日から11月13日まで)の会場を訪ねた。

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写真左:ルートマップ。片道約2キロを1時間ほどかけてあるく。もう気分はトレキング。
写真右:道々の所々に、作品でもある道案内の看板が立つ。北側ルートは鳥ではなく魚の木彫。

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浅房山頂上の神様。
パンフレット掲載の資料(作・槙野ヒサシ)によると、「浅房山は高さ201.1メートル。くれふし山とも呼ばれ、地図には朝房山とあるらしく、水戸の街を流れる桜川の源流。」とのこと。

で、以下はおまけ。
今日の展覧会調査の道案内を喜んで務めてくれた案内犬。名前を聞くのを忘れてしまった。彼のお陰で、歩けたようなものだ。感謝。
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2005年10月10日

テレビ鑑賞

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「つくばのマンガ家展」(10月3日から10月14日)筑波大学アートギャラリーT+[ティータス]にて。入場無料。


今年、筑波大学から夏の学芸員実習に来ていた学生が、筑波大を卒業したマンガ家の展覧会を企画したとDMをくれたので学祭中の筑波大学に出かけてきた。企画した学生は、高浜?は人気で遠来からも人が来て頂いて、学園開催中と併せての開催ではあるけど、すでに2000超え人の入場者るという。「おじゃる丸」の作者、犬丸りんも筑波大芸術専門学群の卒業生であった。


ここに行く前に茨城県つくば美術館での「十河雅典の世界展」(11月6日まで)を見る。1995年に水戸芸に出していただいた作品「青空」と「絵空事」(今見ても新鮮さを失っていない。イイ作品だったなと再確認する)と感動の再会。


で、テレビ鑑賞。この1週間はテレビ鑑賞が続いている。ブラジル移民をした家族の姉妹の生き別れと再開を5夜連続放送したNHKドラマ「ハルとナツ」を見て、「24(トゥエンティ・フォー)シリーズ3」の深夜の放送を数日に渡り寝れば良いものを起きて見ていた(一番遅かった時は4時だった)。
そして今日は、なんと「太宰治物語・人を喜ばせることこそ至福!天才作家の知られざる明るい素顔と妻だけが知る真実…夫は"人間失格"だったのか?」(あー、なんて長いタイトルなんだろう。)を見る。普段ならたぶん見なかったと思うけど、親しくしていただいている弘前劇場の長谷川孝治氏が、県民参加型演劇として6から7時間の芝居となる「津軽」の本を太宰をベースに書き下ろしている最中で、12月のどこか(といっても3/4/10/11の4公演)のタイミングで観劇(=野次馬的応援)に行かねばと思っていた矢先のこと故だと思う。かなり真面目にテレビ鑑賞をし終えてのブログ書き中。さて、長谷川さんの本はどのように書き上がるだろう、と結構かなり本気で楽しみにしている。

2005年10月09日

まちなか

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「泉ビル」壁面の作品。


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「3rd Place Coffee」開店準備をしているときがちょうど描きたいタイミングだったお店。
以前は長らくお寿司屋さんだった。


3連休の中日だけど休日当番で在館。スッキリと片付いた机で快適にお仕事。薄皮を剥ぐようにこなす。12月の予定が視野に入ってきて、気が早そうに聞こえるけど師走の音が聞こえてきてヤバな気分。しっかりやろっと。見落としていた田中功起の作品をDVDでチェックして納得。


増補版が出たので改めて買った「ゲルハルト・リヒター 写真論/絵画論」のノートの章を開くとジグマー・ポルケと並んで写っている写真(1966年、デュッセルドルフ)が目にとまる。
1932年に旧東ドイツ、ドレスデンに生まれたリヒター(金沢と川村)と、1941年に旧東ドイツ領エルスに生まれたポルケ(上野と大阪)の個展が同時期に開催されている。ちょっとすばらしい。ちなみに今年は「日本におけるドイツ」年なんだそうな。


それにしても展覧会に足を運ぶスケジュールが決まらない。10月22日から11月6日までの第39回モーターショーにも行きたいしなー。

2005年10月08日

TAPパンフレット再校届く

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大通りから道一本裏手のパセオビル全面に描かれたグラフィティの一部分。


送ってもらったビデオ作品の資料DVDをMACで再生してみる。何もしないでビデオ見ているから一見遊んでみえるけど、かなりマジに作品選定と評価。2作家で5枚のDVD。かるく2時間を超える。決して楽だけではありません。でも、イメージが持って収穫大。


来年度に予定する僕の企画展は、美術評論家の松井みどり氏と組んでおこなうこともあり、1本メールを送る。しばらくして電話連絡があり、もろもろ協議相談調整をおこなう。
話終えた時には、15周年記念講演会の半分が過ぎていたが会場となる劇場に向かい、事務局長の話を聞く。ここでなぜかブルクナーの5番のDVDを鑑賞(?)


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TAP2005のパンフレットはごらんのとおりページもの。堂々の全12ページ。本日のご紹介は表1ー表4を除く本編部分。盛りだくさんと楽しそうだなを感じていただければ感謝!

2005年10月07日

旧営林署

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セントラルビルの真向かいに位置する旧営林署の壁はこんな感じになってます。


今日も終日、芸術館でのデスクワーク。
ミュージアムショップにも来年の手帳が並ぶようになった。年内の大まかな日程を組み始めないととあせる。金沢21世紀美術館にしか展示されない大作1点のこともありリヒター展に行きたかったが、川村記念美術館への巡回を待つようかなどと、開催地限定の展覧会を優先に、気になる展覧会の巡回先を視野に動きを考える。金沢を諦めるとしても、大阪と福岡、そして青森には出かけたい。横浜エリアで開催中の展覧会や試みをきっちり見に行く日程も組まないと。あ、まだ森美術館の杉本博司展も行けていない。これに来年度事業の企画展のための作家アトリエ訪問予定が幾つか加わる。


明日8日から、9、15、16と4日間に渡り水戸芸術館開館15周年記念連続講演会が友の会主催事業として開催されます。僕も登壇する美術部門(現代美術センター)のトークは16日。各日とも14時から16時、会場はACM劇場、無料です。

2005年10月06日

セントラルビル

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懐かしのセントラルビルの壁面にもグラディティ。


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その2階のギャラリーでの「Making the X-COLOR」展会場(会期は本展と同じ12月4日まで)。作品((ドキュメント写真)は密着取材した写真家グレート・ザ・歌舞伎町のもの。


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展示作品の1点。こんな光景があるもの展覧会企画だからこそ。


今日の写真は、ランチの帰り道に、セントラルビルでの展示を見た折に携帯で撮影。
机周りの整理整頓を昨日に続いて敢行。書類ファイルを箱3つに詰め込み、空いた場所に移動させる。かなりスッキリ。いろんなことがクリアになってくる。

あと、素敵なニュースがあったことを書き忘れていた。artscapを主宰するDNPが、メセナ活動として賞をもらった発表がこの4日あった。11月に10周年記念パーティーを横浜で開催する準備をしてい最中の朗報。

2005年10月05日

南町3丁目

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こんな感じで水戸市内で展開している。一雨ごとに秋の深まりを感じる。


事務所に着くと昨日頼んでおいた名刺フォルダーが届いていた。10月になり来年度事業計画に関する会議、調整が本格化する。そこで個人的棚卸し。ファイルやDM、書籍、そして名刺の山を整理する。名刺フォルダーはあっと言う間に一杯。名刺を手にしながら日比野展関連でお目にかかりお世話になった方々を思い出す。なんだかとっても前のことにように思えてくる。報告書の作成がこれからだというのに。ま、そのための資料や書類、名刺類の整理をしているわけだけど。


少しは進んだように思うけど、整理された箇所ができると、もう一つの山が気になりはじめる。
明日も時間をとって、この際だから、もう少し本格的に整理をし、次の企画展の資料を置ける場所と用意しようと思う。現にぼちぼち要請した資料が届きはじめてもいる。


勝田でのプロジェクト準備のために藤さんが入っていることをブログで知り、挨拶の電話をいれるも不通。夕方のワークショップの説明会の前にコールバックがあり話す。

2005年10月04日

キワマリ荘

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有馬かおるが運営する「キワマリ荘内アートドラッグセンター」。今年で10周年を迎えるというのに初めて訪ねる。


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奧に位置する「キワマリ荘」入り口のアプローチ部分。


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このL字部分の8部屋が「キワマリ荘」。木に隠れた右手1階部分がロビー(応接間)。


日比野克彦の大切な作品をヒビノスペシャル本社のある岐阜に返却に行った帰り、犬山の有馬かおるの「キワマリ荘」を訪ねた。1998年のワタリウム美術館でのグループ展 「to the Living Room」の時に紹介され会って以来だから7年ぶり。


10年の歳月をかけて丹精こめて世話されてきた空間に浸る。この日は、近いうちに一度水戸にとお誘いして辞す。
火曜日は部門会議の日。今日のテーマは次年度事業計画案について。10月に入り来年度事業の調整が本格化。いくつか調整し協議しないとならない点が確認された。
その会議を終えて席にもどったら有馬氏から来水予定のメールが入っていた。お待ちしてます。

2005年10月03日

取手のはらっぱ

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「旧茨城県学生寮とグランド」 —取手の駅前最寄り徒歩数分の所に残る。


この写真は、11月12日から27日までの会期で開催される今年のTAPで重要な拠点となる「旧茨城県学生寮の旧グランド」。この場を藤浩志と初めて訪れた5月9日に撮影したもの。


ブログの再開へのエールメールを速攻でくれた、藤さんにはゲストアーティストとして参画をお願いしてることもあり、過密なスケジュールをやりくりして、取手入りをしてもらっている。


この数週間、最後は三日三晩徹夜状態でスタッフであるインターン達が格闘していた「ポスター」を今日入稿する。明日はチラシ兼パンフレットを入る。それたのメインビジュアルになる場所。


是非、一度、この場所を訪ねてみてください。もう公開中です。
はらっぱの詳細はTAPサイト経由で「はらっぱブログ」まで。

2005年10月02日

館内撮影解禁となる!

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展覧会会場での撮影が解禁となる。この写真(展示第1室奧)も携帯で撮影したもの。(一部コレクションを展示している分部は禁止ですけどね)
来館者が情報発信者となって千客万来・話題沸騰となるといいな。


終わったばかりの「日比克彦の一人万博」では実現できず、9月25日に訪れた豊田市美術館で、10月2日まで(あ、今日までだ)開催された「ヤノベケンジ」展では、一足先に撮影解禁。来館者が思い思いに撮影する姿に感動してきた矢先。
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《ジャイアント・トらやん》2005年。9月25日携帯電話で撮影。


この日は、「トらやん」火を噴くパフォーマンスからサイン会、コンサートもありと天こ盛り。アリアリで熱気ムンムン。そのノリノリぶりに感銘。美術館の空間に活気があるのはやっぱりいい。


「トらやん」の真っ赤な火炎とは関係ないけど、今日は本当に久しぶりの完全OFF日でゆっくりしていたので、思わずまっかな夕日まで撮影しました。おまけです。
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2005年10月01日

X-COLOR/グラフィティ in Japan

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「日比野克彦の一人万博」から2週間。ギャラリーは完全に様変わりし本日堂々の『X-COLOR/グラフィティ in Japan』展オープン。オープニング・イベントとして
ブレイクダンスパフォーマンス
も。
会期中はスケートボードも出来てしまう。これは砂場以上の興奮。以下は本日のスケートボードデモンストレーションの映像。