植物の家
大家さんの指示による解体が始まった《植物の家》
作品返却や金沢21世紀美術館のオープニングと水戸を留守にして戻ってきたら、あっと言う間に解体開始。表現の為のバラシがあれほどまでに労力を必要としたのに、本当の解体作業のなんと早いことが。あっと言う間の出来事。
馬場さんの搬出と「ん」ほか
馬場さんはデカイ!
階段の切り返しに難儀する。程なくして足から先にだし無事脱出
11トントラックの荷台いっぱいいっぱい。
雨の強い肌寒い1日。セントラルビルの作品撤収も無事終わる。
ごらんのよう!
明日から作品返却が始まる。
■それから一つゴメンなさい。
昨日発見した「びょ〜〜〜ん」を見ようと現場にさしかかった際にバスの窓から外を見るとない!ガ−−−−−ん。昨日目撃した現場は、設営ではなくバラシ。「ょ」の写真をよく見ると外して柵にもたれさせているのが見て分かる。
「ん」の日が設営日で、「び」の日が撤去日。なんたる勘違い。というわけなので、捜してももうありません。あしからず。
■10月1日更新のアートスケープ本体の【学芸員レポート】のコーナーに木ノ下智恵子さんが、名村造船所跡地30年の実験 「NAMURA Art Meething'04→'34」 「vol.00『臨界の芸術論』」について詳細なレポートを寄稿している。【モリチャンネル9月26日】
http://www.dnp.co.jp/artscape/exhibition/curator/kc_0410.html
最終日
最終日は雨。「植物の家」の草は会期中すくすくと育ち生い茂るまでになった。虫の音も心地良い。
「大和薬品」のテラス的元社長室でくつろぐ来館者。最終日に三度見に来てくれた、現場を担当した前崎さんにこの写真を見せたら喜んでいた。なんだか僕も嬉しい。
「みまもりチーム」のみなさんのお疲れさま会。
期間中、3カ所のリノベーション物件をみまもり管理してくれたボランティアさんたちのお疲れ様会。本当にお世話になりました。お疲れ様です。そしてありがとうございました。
最終日は、磯崎道桂WS「パラシュート&マキオ in MIto」を開催。雨のため、急遽、エントランスホールでの実施。
WB「GINGA」
20名の「ふうせんボランティア」の手により準備されて出番を待つ600ケの風船。
夕方5時過ぎ。広場に設置されつつある風船。
広場いっぱいに広がった「GINGA」
外で見ていても肌寒くない暖かな夕暮れ。静かな気持ちになるのか、人出のわりにはざわつき感よりも静寂が漂う印象の「GINGA」の広場。一部を「植物の家」にも搬送。2時間ほどの幽玄な一時をもつ。
広場でそのような展開をするなか、日本青年会議書全国会員大会のためにタワーには強力なサーチライトが向けられていた。千波湖畔の向こう側からシンボル塔を眺める趣向。JCの神尾さんに写真をあとで見せてもらおう。
「カフェ・イン・水戸2004」もあと1日。忙しいなかムリクリして青森の県立美術館準備室の学芸員の立木さんが顔を出してくれた。(美術館の建築進捗状況は、青木淳設計建築事務所の所員さんで現場に駐在している西澤氏のサイトで楽しむことができる。
http://www.tezzo.net/
で、立木さんとカフェ・リンで遅めのランチをしていたら椿さんが関空から「出発します!」とのメールをくれたので、折り返し連絡する。無事の帰国を!
http://diary.hatena.ne.jp/unboy/20041001
Travelling COW BOOKS
松浦弥太郎さんがセレクトした本を車に乗せてこの3日間ショップを開いてくれました。
本を物色中のお客様。
飛蝗の足に戯れる。定番の遊び方。
3日間の連休は、天候に恵まれなにより。盛況の内に飛蝗+お茶+本のある素敵な広場での催しは無事終わる。休む間もなかった渡辺さんおつかれさまでした。松井等様、思いがけない本との素敵な出会いをありがとうございました。そして飛蝗のお世話をして下さったボランティアの皆様、ありがとうございました。飛蝗は、また眠りにつきました。
出張お茶サービス社
渡辺秀明さんの移動式カフェ。お茶の種類は70種。コンパクトな空間に無駄なく収容された機材はプロ。
水戸に因んで310円の水戸ブレンドもありました。
飛蝗飛来 カフェ・イン・水戸2004
3度目の飛来となる飛蝗君。もう街の人気者。飛蝗君が広場に登場するやいなや、子供たちが集まってくる。
ボランティアさんの手を借りて、日ごと朝広げ、夕には撤収。
取手アートプロジェクトのチームも椿さんに会いがてら視察に。総勢20数名。
8月19日 お疲れ様会
8月8日にカフェ・イン・水戸2004がオープンして、10日が過ぎた。そこで恒例の「展示スタッフお疲れ様会」を開くことになった。
以前、展示がとても大変だったことがありオープン後、間をおいて、みんなが元気に余裕が持てるのを待って開催したら、何のお疲れ様会なのかピンとこない、なんだか集って飲んでるぞ!といった感じの間の抜けた会になってしまったことがあった。
その経験を踏まえて、できるだけ早くお疲れ様会を開く!
その鉄則を活かして、学芸が夏休みや出張で留守にするタイミングギリギリの今日の実施となった。
そんな日の午後3時過ぎ、10月2日に実施する「ホワイト・ベース(WB):GINGA」の打ち合わせの為に、約束していた平野治朗氏が来水。
資材搬入日やボランティアさんにお願いする仕事内容やインスタレーションする場所。さらに雨天時の対応、などなどの打ち合わせ。
昨年、夏、越後妻有トリエンナーレのオープニングで街中を練り歩きで話題になったあの光る白いふんせん《GINGA》。水戸では広場に17時30分から20時まで設置し、有終の美を飾る。ヘリウムガスで浮く風船は風にめっぽう弱い。当日が寒くもなく暑くもなく風のない日であって欲しいと思う。
「お疲れ様会」の帰り道、追い風に背を押され、向かい風に押しやられながら駅まで歩いた。青森に上陸した台風のせいだ。
8日カフェ・イン・水戸オープン
カフェ・イン・水戸2004がオープンする。朝からたくさんの方が足を運んでくれる。街なかも夏祭りの最終日。市長もいなせなはっぴ姿でレセプションに登場。口コミで評判になってくると良いと思う。
撮影3日目のフジテレビ「テレビ美術館」のクルーにアナウンサーの阿部知代さんが合流し、終日、作家のインタビューを撮ってくれている。カフェ・イン・水戸2004オリジナルの黄色いTシャツを気に入ってくれて、撮影で着てくれた。どうもありがとう、あべちよさん。
オープニングパフォーマンス「チャンチキトルネエド」の40ほどのミニ・ライブ・コンサート。エントランスホールを埋め尽くした来館者は、彼らのしっかりした演奏に聞き惚れていた。
7日内部スタッフへの説明会
監視をするフェイスさん達や、ボランティアのCACトーカーさんらへの作品の説明が続く。動向した実習生達は、作品の取り扱いや管理のポイントを真剣にノートを取りながら聞く姿に感動。そうなのです、オープン後一番の前線でお客様に向き合い、作品を見守ってくれる彼女たちはともて強い味方。監視/管理する視点に立つとやっかいなことも多々ある。本当にお世話になっている。
6日内見会
地元記者を中心に内見会を実施。展覧会会場と3つのリノベーション物件を共に歩いて廻る。
カレンダー7月31日
7月31日[土]
●リノベーションモデル・オープンハウス 11:00〜17:00
カフェ・イン・水戸(8月8日から10月3日)での公開に先立ち、セントラルビル、旧大和薬品、旧小舩歯科のリノベーション後の空間を公開します。
青木淳(旧大和薬品)、アトリエ・ワン(旧小舩歯科)、日埜直彦(セントラルビル)の3建築家による建築1/1のスケールで展開するまさにリノベーションとはなにか?を考える契機となる展覧会。
主催:社団法人水戸青年会議所 企画協力:水戸芸術館現代美術センター
●シンポジウム「リノベーションとはなに?」
日時:7月31日 13:30〜16:30(開場13:00)
会場:水戸芸術館会議場 定員100名(当日先着順、入場無料)
パネリストは、青木淳、アトリエ・ワン(塚本由晴+貝島桃代)、日埜直彦の3建築家。
主催:アートによる街の再生のための地域教育支援事業実行委員会(「生涯学習まちづくりモデル支援事業」です)
7月14日小舩歯科ファイナル
■小舩歯科の1日
午前中、赤土の搬入が始まる。横付けしたトラックから部屋に土を投げ入れる。予定する総量は、赤土6トン、黒土6トン。
黒土が納まった様子。これから草の引っ越しが始まる。
雑草ガーデニング中のピンクの作業着姿の貝島桃代(ABW)。
発電機の明かりを頼りに最後の追い込み。この後は完成を祝う、満面の笑顔のお疲れ様会。
まだ、微調整等が残るものの基本形としては本日完成。怒濤の2週間。筑波大学貝島桃代研究室ほか学生達の若き力が炸裂して堂々の完成。空梅雨に恵まれたのは言うまでもない。
そして、援護射撃した水戸青年会議所のメンバー達の働きも特筆に値する。若き経営者達の結集力とネットワークにも脱帽。すばらしい連携プレーの連続でありました。
■その他の現場。
セントラル・ビル
着々と塗装が進行。1階土間部分計4トンの土を入れる。日埜さんが現場入り。
大和薬品
順調に下地部分の作業を続ける。15、16日で壁紙が入るとがらっと雰囲気がかわることだろう。とても楽しみ。
7月13日
■大和薬品
土間部分に砂利が入った翌日。地下部分の白塗りが着々と進む。
○午後からは、筑波大学の貝島桃代研究室に行き、刊行準備を進める書籍の確認作業に、夜半までかかる。後数時間で彼らも僕も水戸で土入れの作業が待っている。
■泉町1丁目再開発事業の解体現場
あれよあれよという間にビルが解体され、囲いが取り除かれた後には、広い空が広がる。解体が完全に終わると、今度は大きなビルが此処に建つ。仮囲いの白い壁には、イチハラヒロコの作品がカフェ・イン・水戸の期間中掲出される。
7月12日大和薬品の砂利入れ
■大和薬品
終日、砂利入れ。写真は30-40の砂利。土間部分に0-40の砂利を8トン分入れた後、このサイズの砂利を4トン弱入れる。4人で2トン90分。30-40の時には応援3名足して90分。完全肉体労働の1日。土間部分の密度が増し、地下駐車場のための空間との対比が鮮明になり、かなり迫力のある空間になる。ここが白に色を変えるとまたまたの変容を示すことだろう。作業が進むのを楽しみに待つことにしよう。
■他の現場
セントラル・ビル
外観工事用に足場が組みあがる。
7月10日
■セントラル・ビル(日埜直彦)
2〜3回の塗装で本格的に白くなった36畳間。
■旧大和薬品
通電。明るくなった1階部分。地下の壁面からグランドレベルにかけ、白の塗装が始まる。
■旧小舩歯科
本日は作業なし。しかし我々は、14日移植する草の手配のために水戸市内の候補地を歩く。
○11日(日)はリノベーションの現場は全ておやすみ。
今日から展示作業が始まった水戸市芸術祭インスタレーション(第8科)の展示を見る。
壁が白くなる
■セントラル・ビル(日埜直彦)
壁が白くなっただけで雰囲気が変わってくる。
日埜さんが今日も現場入りし、終日作業に従事する。クギの頭を打ち込みパテ処理し、目地に白を入れて面塗装。3層塗りを予定する1層目がぬれた壁。部屋ごとに仕上げのニュアンスを変える予定。ま、それよりも、昨日、天井(裏)のすす払いを終え、雑巾がけした天井は明らかにきれいになって、こざっぱり。雰囲気が変わる。
■旧小舩歯科、旧大和薬品
共に現場はおやすみ。明日から両会場とも作業開始。
7月7日・七夕の日
■旧小舩歯科(アトリエ・ワン)
屋根瓦がはずれ外光が土間に差し込むようになり、明るい開放的空間に室内が変容した。廊下部分が縁側のように見えてくる。
予定した部分の瓦が外された。
貝島研究室は筑波の大学研究室で7月末に刊行予定で準備を進める水戸市内リサーチ結果のとりまとめと、入稿原稿の制作に没頭する。
■旧大和薬品
作業おやすみ。
■セントラル・ビル
日埜さんが現場に戻る。本日のメインは天井裏のすす払い。そしてマスキング。明日からは塗装工程にはいる予定。1階では大工さんの手で急ピッチにパーティクル・ボードの壁へ貼り込みが行なわれる。
7月6日の進捗状況
■旧小舩歯科(アトリエワン)
筑波大学貝島研究室の学生の若き力が炸裂し、室内の解体はガンガン進む。それでも細部のバラシや壁のはつりなど、手を入れる箇所はいっこうに減らない。廃材の山が運び出しても運び出しても築かれていく。その結果、1週間前の状況が嘘のように内部はスッキリ。
瓦をはがした旧小舩歯科。あっと言う間の作業。明日、野地板を外すと光が土間に差し込む。
「庭園の家」の展望室となる2階にあがる階段部分。ごらんとおりスッキリ。
■旧大和薬品(青木淳)
大工さんによる内装木工事が完了し、床板をはがす作業が終わったところで、青木さんが現場入り。壁紙のチェック、1階床部分の始末について、そのたもろもろ、現場で決めなければならない事を、スタッフに問いを発しながら手早く処理し、担当の前崎君に指示する。
精度を求められた壁工事が終わりパテ処理中。床のひずみがなくなり、びしっとした空間になった廊下部分。来週ここに壁紙が貼られる。
■セントラルビル(日埜直彦)
2階の床を抜いて1階からの吹き抜けにする部分が切り取られる。面白い空間が誕生。
明日から、日埜さんが再び現場には入り、2階のすす払いと大掃除。そしてボードの染め、塗装が始まる。
7月1日・小舩歯科解体初日
■旧小舩歯科(アトリエ・ワン)
残留する新聞や衣類その他を2日間かけて運び出した後の、畳の面が見える旧小舩歯科。
今日から解体を開始。天井を抜き、床を抜く。筑波大学貝島研究室の学生らがあっという間にばらしていく。
■旧大和薬品(青木淳)
建物のゆがみを修整し精度の高い空間を設える。階段の傾き修正の為のくさびの高さに驚く。一事が万事。下地作りに大工が難儀し追われるのも無理はない。水平垂直がびしっとした箇所を歩くと、どっしとした建物の中を回遊している感覚を覚える。
■森林公園
この日の午後は、セントラル・ビルに出品展示する石塚隆則氏がインスタレーションに使う「木」の調達のために森林公園に出かける。間伐予定材から希望の枝振りのものを使えることとなる。
■旧小舩歯科
夕方の小舩歯科。左:ピンクの作業服姿の貝島桃代。右:白のTシャツ姿の日埜直彦
旧小舩歯科の初日
旧小舩歯科の屋内にのこる諸々のものの撤収作業に着手。コンテナー5杯分を運び出し、初
日完了。床が顔を出す。毎日新聞の取材がはいる。
東京ボート工業の和泉さん
検品中の東京ボート工業の和泉さん。
東京ボート工業の窓口になってくれた担当者が廃材回収担当者としてセントラルビルの解体で出た廃材をピックアップ兼視察で水戸入り。
このプロジェクトでリノベーションとリサイクルの接点を考える日埜氏にとって、廃材がボードになるプロセスに参加することはとても重要なこと。
大和薬品の現場はじまる
大和薬品の現場初日。青木淳建築設計事務所の担当者、前崎君ほか2名が到着。2階の元社長室の天井を剥がし、野地板も撤去する。1階の床の一部がそのまま地下部の駐車場と一体の空間になることが判明。
阿野さんの撮影立ち会い
撮影中の阿野さん。展開図を組み立てながら写真を撮っていた。なんだか良い感じがした。
アトリエ・ワンが瓦をとってしまうプランを提示している旧小舩歯科の屋根瓦。
カメラマン阿野氏の到着を館で待つ。予定の時間にもう現場に居ますと電話がはいって、あわてて青木淳氏が手がける旧大和薬品に向かう。
22日からここの現場が始まるため、長らく人が入っていない雰囲気の元のままの状況を撮影できるのが今日しかない。
両手を広げた角度の画角の撮影を青木さんが希望していたのを受け、レンズを探していたが、持ち時間がなくなりかけたので、カメラマンの当てがないか相談したら青木さんが阿野さんを紹介してくれた。
彼の住まいは、馬場正尊氏が昨年の夏に企画した日本橋・人形町のリノベーションの散歩に参加したときの最終ポイント。倉庫をリノベーションした空間に住まわれている住人のカメラマンとしてお目にかかり話を聞いた。
阿野さんとの再会は本当に一巡したことを僕に自覚させてくれた。そしてリノベーションの現場を僕が抱えていることも意識した。
旧大和薬品の撮影後、日埜さんのセントラルビル、とアトリエ・ワンの予定物件旧小舩歯科の原形の記録をお願いした。
阿野さんの建築に関するコメントはとても参考になった。
7月31日に開催を予定するオープンハウスの記念シンポジウムの司会を自分はするのだけど、それまでに建築を語るためのタームを身に馴染ませる必要を感じている。
東京で日埜さんに会う
東京での会議に出席。
久しぶりに芋洗い坂の事務所に戻っている日埜さんの部屋を尋ね、しばし涼む。
朝方の連絡がカメラマン阿野太一さんに20日に撮影に来てもらうことになったことを伝え、希望の撮影場所と注意点を聞く。
セントラルビル3日目
朝8時間から2時間セントラルビルの現場に入って、壁を一つ壊し、着替えて水戸市芸術祭生け花展の活け込み初日の水戸芸術館へ向かう。
午後からは部門会議。来年度以降の事業計画についても協議をする。
夕方戻ってみるとJCの応援部隊が入り、解体・運び出しが一気に進み、様変わりしている。盛り上がりを見せ始めて、良い感じだ。このまま勢いつきたいものだ。
セントラルビル2日目
きれいに掃き掃除を終え、柱が際立って見るようになる。
6月15日、予定より早く解体が進む。8時間みっちり解体作業に従事。バールの使い方が分かってくる。筑波大学の貝島研究室に依頼している水戸の町並み調査マップの進捗状況を見学に行くはずの神尾さんもそれをキャンセルして現場に残る。
夕方、貝島桃代研究室を訪ねた高橋学芸員も合流し大宴会。完全に労働に酔い、瓶ビールに酔う。一時の至福の時。皆気持ち良くできあがって帰る。
熊倉さんから椿のプロポーザルの件で連絡あり。
アトリエ・ワンの小舩でのプランを受け取る。明日から段取りを組み、予算を組み上げないと。
セントラルビル初日
6畳4部屋と廊下分が一つになった36間分の空間が出現したセントラルビル2階奧部分。
天井部分を落とし、屋根の合掌部分を露出させる。良い感じでよかった。
6月14日ついにリノベーションプロジェクトの現場が始まる。解体作業着工、セントラルビルの初日。早速、壁の取り壊しにかかる。天井も落とす。日経新聞の取材あり。まだ当方も意図をうまく伝えることができないもどかしさを感じならも縷々説明する。
8時-5時の現場を終えて、ふらふらになりながら「ゆめや」でビール。日埜さんらと祝杯。地元水戸一高出身の日埜さんの母上とお店のマスターが昔なじみであることが判明。
芸術館は薫蒸中で立ち寄ることもなく帰る。
旧大和薬品と旧小舩歯科
10日朝一番で、昨日アトリエ・ワンのプランを携え、使用に関する最終調整をお願いした先方から、使用許可はNGと正式に決まった連絡を受ける。さて、これで振り出しに。早速、部内で緊急会議。リノベーションプロジェクトを立ち上げた一番最初の頃に気がついた物件「旧小舩歯科」を最終調整対象として確認。
11時から2時の予定で青木淳氏による旧大和薬品リノベーションプランを関係者に説明する会を開く。1/10モデルをつかった実写アニメ的構成でリノベーション前と後の空間のイメージを展開し、具体的な作業所作よりも、この建物に関わる際のスタンスというか、とらえ方のニュアンスの説明を受ける。
プロジェクターとの接続テストの際に別の場所の建築プランのCGを見せてもらった。昨年、青森でのアニメーションCGといい、手がけようとする世界観を柔らかく表現する手法に関心。
展覧会としてこれらプレゼンテーションのために準備された映像を一同に見せたらかなり魅力的な展覧会になるだろうなと一人納得。
2時台の列車に乗る青木さんと担当の前崎君が館を出た後、JCの神尾さんを交え、お金のことや物件のことなど意見調整。
悩んでいる暇はないと旧小舩歯科物件オーナーに連絡。3時過ぎなら会ってもらえるとの返事。善は急げと大挙して押しかけ使用のお願いをし、即決の快諾をいただき、鍵も預かって辞す。
その足で物件の再確認。かなり早い時期に候補として俎上にあがっていて、実は建物の中を見ていて、家財道具他の多さに気後れして見送った物件。
何だが「原点に戻る」を実感する。印刷物進行に滑り込みセーフ。これで3物件のトライアングル構想が実現する目処が立つ。今頃と呆れられるかもしれないが、それが現実。さぼっていたわけではありませんよ。
アトリエ・ワンの物件確認
予定する物件の調査中の図
アトリエ・ワンのお二人。喫茶にてプラン図を作成中の一時。
6月8日午前中、広報物デザインのプレゼンがある。良い感じの進行。
午後、リノベーションを予定する物件をアトリエ・ワンが再検証するために現場入り。その後プランをカフェでまとめてもらう。このプランを携えて、明日、物件管理者との打ち合わせ。
名和晃平
5月26日カフェ・イン・水戸2004に出品してもらう名和晃平が会場下見と打ち合わせのために来館。出品展数や搬入・展示作業日の調整を行なう。
仕様の説明
5月25日、青森県立美術館(仮称)に関わる県庁スタッフに水戸芸術館のソフト部分を案内する目的で同行する。その会議に先立ち、リノベーション予定の大和薬品の仕様を佐昌工務店の現場監督嘉山さんに説明する図。
打ち合わせ三昧
5月の連休も終わり本格的に2004年始動の感有り。8月8日オープンの「カフェ・イン・水戸2004」の準備が本格。
午前中、マリ=アンジュ・ギュミノ(Marie-Ange Guilleminot)の新作「Shoe/Chaussure 1:1」展を開催中(4月10日〜 5月29日)のハヤカワマサタカ・ギャラリーを訪ね、カフェ・イン・水戸の出品作品候補として1998年に発表した「Salon de Transformation」について聞く。
すでに作家からの内諾は出ているとのこと。幸先のいい出だした。
午後からは照明設計家の豊久将三氏と会う。森美術館でのMoMA展展示作業に立ち会った時の感想を聞く。急いで雰囲気を造る展示を体験しに行かないとアカンと思う。
銀座から六本木に移動し、建築家・日埜氏と会い、リノベーションプランの最終確認をする。
地下鉄で中目黒にあるCOW BOOKSに移動。やはり夏の企画に松浦弥太郎氏にトラベリングCOW BOOKSとして参加して頂く予定。落ち着いた雰囲気のお店。2冊購入。
さらに立ち寄りして後、恵比寿の「ぶた家」にて久しぶりに二人いっぺんのアトリエ・ワンと合流し打ち合わせ。リノベーションの方向が決まる。物件の手配を急がねば。
ハヤカワ マサタカ ギャラリー
http://www.masatakahayakawa.co.jp/
松浦弥太郎&COW BOOKS
http://www.cowbooks.jp/
http://www.cowbooks.jp/traveling.html
アトリエ・ワン
http://www.newhouse.co.jp/se/100/065.html
1998 メイド・イン・トーキョー(ウェブ作品はアートスケープ草創期のプロジェクト)
http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/madeintokyo_e/mit.html
日埜直彦・セントラルビル
4月12日日埜さんにお願いしたい物件「セントラルビル」の見分のために来水。昭和35年建築の木造2階建。6畳一間炊事場付き。共同トイレ。風呂なし。つまり下宿寮として建てられたものをコンバージョンしギャラリー並びにどのような展開も可能な全段としての手入れ的リノベーションを依頼する。喜んでもらえてなにより。
青木淳・旧大和薬品
リノベーションをお願いしたい物件の見分のためと「孤独な惑星」オープニングのチャップマンの講演を聴くために水戸入りした青木淳が、初めて当方が予定するリノベーション物件を見分する。幸いなことに喜んでもらえた。