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インタラクティブの仕掛け

[2010年11月01日号(太田佳代子)]

 前評判の高かった艾未未(アイ・ウェイウェイ)の新作展「Sunflower Seeds」(ひまわりの種)をロンドンで見た。場所はテートモダン美術館のターバインホール。展覧会を訪ねた日、折しもインタラクティブ体験は中止となった。

影、あるいはシルエットへの固執──不可知の世界の手触りを確認する(「石元泰博 写真展」レビュー)

[2010年10月15日号(飯沢耕太郎)]

 1950年代初め、シカゴの「ニュー・バウハウス」で写真を学び、『ある日ある所』『シカゴ、シカゴ』などの代表作により、世界的な写真家として知られる石元泰博の写真展が10月9日より水戸芸術館で始まった。戦後日本の写真界にも大きな影響を与え続け...

気になるチェルシー界隈の画廊展をピックアップ アートシーンを系統づけるのはマルチ社会のシアトリカルなマルチメディア

[2010年10月01日号(梁瀬薫)]

 9月のニューヨークは9.11のメモリアルはもちろん、一年を通じてフェスティバルとさまざまなイベントで最も盛り上がる。ファッション週間、フィルム・フェスティバル、ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージックの現代音楽祭やユダヤ週間をはじめ、...

ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展2010──多彩さとミニマル志向の交差する“People meet in architecture”

[2010年09月15日号(五十嵐太郎)]

 妹島和世氏を総合ディレクターに起用、「People meet in architecture」をテーマに8月28日から開催されている「第12回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展」。建築批評・建築史家の五十嵐太郎氏に、故・篠原一男氏の生前...

既存の国際展を超える試みを目指す──「あいちトリエンナーレ」レポート

[2010年09月15日号(暮沢剛巳)]

 8月21日、愛知県では初めての大規模な国際展「あいちトリエンナーレ」が、「都市の祝祭 Arts and Cities」をテーマに始まった。「国内外130組以上のアーティスト・団体が参加し、現代美術、ダンスや演劇等のパフォーミング・アーツや...

チャイナ・コネクション

[2010年09月01日号(木村浩之)]

 破竹の勢いで成長を続ける、中国の現代アートシーン。それを語るうえで、いま欠かせない存在となっているのが、実はスイス人であることをご存知だろうか。中国とスイス、この不思議な関係を紐解いてみたい。

すべては海続き──瀬戸内国際芸術祭

[2010年08月15日号(白坂由里)]

 暑さは堪えるが、アートの船旅は気持ちがいい。直島をはじめ、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島といった瀬戸内海の7つの島と高松市街地を舞台に、国内外75組のアーティストが出品した「瀬戸内国際芸術祭」が開催中だ。人口が減少し、高齢化が進...

ニューヨークのクールな夏のショウケース

[2010年08月01日号(梁瀬薫)]

 世界中からの観光客で活気づく夏のニューヨーク。セントラルパークでの野外コンサートやストリートパフォーマンス。そして主要美術館もこの時期に合わせて大きな展覧会を企画する。開館と同時に列ができる、最も話題となっているメトロポリタン美術館の屋上...

東京に出現した手作りのアートセンター──「3331 Arts Chiyoda」のスタート

[2010年07月15日号(福住廉)]

 先ごろ、東京の中心に新たなアートセンターが誕生した。その名も、「3331 Arts Chiyoda(アーツ千代田3331)」。場所は秋葉原や上野御徒町、神田明神などに囲まれた、旧練成中学校。都心の空洞化に伴う人口減のため、2005年に廃校...

伝統をめぐるいくつかの流れ

[2010年07月01日号(多田麻美)]

 「伝統」と「コンテンポラリー」は同じ次元で比較できる概念ではない、とはロジックでは分かっていても、私たちは習慣的につい、対立する概念のように考えてしまう。だが、そんな習慣を深く反省せずにはいられなくなる動きが、最近、北京での展覧会起こって...

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