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ユニバーサル・ミュージアムの効能

[2009年10月01日号(太田佳代子)]

古今東西の美術品や史料を結集したオールマイティな美術館、それがユニバーサル・ミュージアム。だが、そこには観客の体験がもっともっと面白くなる可能性が眠っているのではないだろうか。パリの人気美術館2つをケーススタディした。

アイ・ウェイウェイに映る中国

[2009年09月15日号(今村創平)]

 昨年の四川大地震では、多くの命が失われた。とりわけ未熟な建築技術によってつくられた学校が多数倒壊したため、たくさんの子どもたちが犠牲になった。アイ・ウェイウェイは、彼のブログを通じて、亡くなった子どもたちの名簿の作成を始める。多くの情報が...

建築の錬金術

[2009年09月01日号(木村浩之)]

 ひとり当たり国内総生産では日本の倍近くを誇るスイス。そのなかでも抜きん出て高いのがバーゼル市。市民に一般公開した美術コレクションという意味では世界初である美術館があったり、アートバーゼルが開催されたりと、アートの文脈では伝統的に知られてい...

越後妻有トリエンナーレ《大地の芸術祭》とは何であったのか?──2000年代日本現代アート論

[2009年08月15日号(彦坂尚嘉/木村静)]

周縁からの視線 北京の現代アート展をめぐって

[2009年08月01日号(多田麻美)]

 金融危機の影響を受け、「798はすでに廃墟のよう」との噂が日本で流れていると聞いた。確かに、昨年から今年にかけて耳にした噂に景気の良いものは少ない。昨年末は、空きスペースの借り手を求める広告が目立ったし、どこそこの大手画廊が撤退するようだ...

SANAAの二分法的ゆがみ──ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー2009サマーパヴィリオンを見て

[2009年08月01日号(上原雄史)]

 予算を限らずしかも野心的な公共建築を著名人に発注する施主は、いまいるのだろうか。ロンドンの サーペンタイン・ギャラリー は、その実例だ。彼らはミレニアムを境に過去10年間芸術と人の交点を広げることを目的として、ケンジントン・ガーデンの一角...

やなぎみわインタビュー:ヴェネツィアから帰国して

[2009年07月15日号(暮沢剛巳)]

 「50年後の自分」をイメージした老婆の姿を擬態したり、寓話をモチーフとした不思議な世界を現出させたり、写真によってさまざまな女性のイメージを生み出す作品で知られるやなぎみわは、現在日本でもっとも注目されているアーティストのひとりである。そ...

ニューヨーク2009年夏 現代社会のなかで共生するアートと都市

[2009年07月01日号(梁瀬薫)]

 米国最悪の不況で冷え込むアート市場を横目に、ニューヨークではちいさなオルタナティブ・スペースでの展覧会やイベントが注目されているが、都市を舞台としたようなパブリック・アートは、この夏のアート・シーンの主役。

バウシュがくれた〈意味の宙づり〉

[2009年07月01日号(木村覚)]

  ピナ・バウシュ が逝去した。享年68才、死因はがんだった。  師事していたクルト・ヨースの提唱するタンツ・テアターの代表的存在だったバウシュは、しばしば、20世紀ドイツを代表する表現舞踊の継承者としてとらえられがちである。そうした点は無...

ビエンナーレの醍醐味──第53回ヴェネツィア・ビエンナーレ・レビュー

[2009年06月15日号(鷲田めるろ)]

 6月7日に開幕した第53回ヴェネツィア・ビエンナーレのレビューをお伝えします。

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