キュレーターズノート
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人権週間ギャラリー展「いのちのあかし」絵画展/「被災作品公開コンディションチェック展」
[2017年01月15日号(坂本顕子)]
懐かしい豚の絵と久しぶりに「再会」した。京都駅にほど近い、東本願寺しんらん交流館で開催中の「いのちのあかし」絵画展でのことである。同展には、国立ハンセン病療養所菊池恵楓園(熊本県合志市)の入所者でつくる絵画クラブ「金陽会」の作品45点が並...
THE PLAY since 1967 まだ見ぬ流れの彼方へ
[2016年12月15日号(角奈緒子)]
The Play(プレイ)とは、1960年代後半から活動を開始した、「行為」に取り組み続ける美術家集団である。基本的には、池水慶一、小林愼一、鈴木芳伸、二井清治、三喜徹雄の5名からなるグループだがメンバーは流動的で、なんらかのかたちでプレ...
畠山直哉写真展「まっぷたつの風景」
[2016年12月01日号(伊藤匡)]
畠山直哉は、石灰石採取場や爆破の瞬間をとらえた「LIME WORKS」や都市の地下や裏側に光をあてた「アンダーグラウンド」などで知られる現代日本を代表する写真家の一人である。同時に畠山は、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手県陸前高...
an/other avant-garde china-japan-korea 釜山市立美術館
[2016年12月01日号(能勢陽子)]
2016年9月3日から11月30日にかけて、韓国・釜山で釜山市立美術館とF1963を会場に釜山ビエンナーレ2016が開催された。3つのプロジェクトから成るこの国際展を、椹木野衣企画の日本セクションを含むプロジェクト1「an/other a...
クロージングイベント×福岡市美術館ラストデイ&ナイト/アートフェアアジア福岡
[2016年11月15日号(山口洋三)]
福岡市美術館は、9月1日よりリニューアル工事のための休館に入っている。まだ工事は開始されてはおらず、われわれ職員は年内は館内で仕事をすることになっている。ヒマにしているのでは? と思われているかもしれないけれど(笑)、展示関係の仕事がない...
アーティスト・イン・レジデンス 須崎 現代地方譚4/スサキ(アート)アセンブル
[2016年11月15日号(川浪千鶴)]
地域振興の一環として全国津々浦々で現代芸術祭が開催され、アーティスト・イン・レジデンスがその有効な「手法」として浸透している現在、高知県須崎市で開催中の「現代地方譚4」は、改めて「アーティスト・イン・レジデンス」(以下、AIR)とは何かと...
ル・コルビュジエにまつわるいくつかの展示
[2016年11月01日号(角奈緒子)]
「ル・コルビュジエの建築作品 ─近代建築運動への顕著な貢献─」が世界遺産に登録されると発表されたことは記憶に新しい。7カ国17作品におよぶ建築作品群のなかには、日本の国立西洋美術館も含まれており、近代建築の保存を願う人々にとっては、日本国...
福田尚代展「水枕 氷枕」/「粟津潔と建築」
[2016年11月01日号(鷲田めるろ)]
金沢の浅野川のほとりには山鬼文庫(さんきぶんこ)という私設図書館がある。ここでは、かつて金沢美術工芸大学で教鞭を執っていた森仁史(現・柳宗理記念デザイン研究所シニアディレクター)の個人の蔵書をカフェとして公開している。2013年にかつて料...
「表現の森 協働としてのアート」/「丸尾三兄弟 〇O(マルオ)の食卓」
[2016年10月15日号(坂本顕子)]
最近、地方都市に行く機会があると、その土地の美術館を皮切りに、人口や繁華街の賑わい、そして首長の文化に関する姿勢に至るまで、くまなくチェックしてしまうことが、もはや“趣味”と化している。そんななか、今回訪れたのは、群馬県前橋市。群馬県の県...