キュレーターズノート
バックナンバー
「没後20年 具体の画家──正延正俊」「TODAY IS THE DAY:未来への提案」「ヒロシマを見つめる三部作 第1部:ライフ=ワーク」
[2015年08月15日号(川浪千鶴)]
高知県立美術館で開催中(2015年9月28日まで)の「正延正俊展」(西宮市大谷記念美術館と高知県立美術館の共同企画)は、地方公立美術館らしい「仕事」の成果だと自負している。
「吉岡徳仁──トルネード」、田中千智「はてしない物語」、「肉筆浮世絵の世界」、「彫刻/人形」
[2015年08月15日号(山口洋三)]
当館のリニューアルのことは前回の私の文章で触れた。今後も話題にしていきたいと思うが、すでにリニューアルを終えた美術館がすぐそばにあった。佐賀県立美術館である。昨年11月から改装のため休館し、本年7月、「吉岡徳仁──トルネード」展でリニュー...
浮世絵師 歌川国芳 展
[2015年08月01日号(岩﨑直人)]
札幌芸術の森美術館では、今年度ゴールデンウィークのころよりおよそ2カ月間、「浮世絵師 歌川国芳展」を開催した。本展の企画元は、京都に本社を置く展覧会企画会社アートワン。当館および北海道新聞社がこれを買い取り、共同開催という運びとなった。総...
「日本の夏1984(仮)」プレ企画連続トークショー:第2回「関東における80年代の現代美術」
「月が水面にゆれるとき」「もの派」「エンリコ・カスッテラーニと李禹煥」「ルチオ・フォンタナへのオマージュ展」ほか
[2015年07月15日号(中井康之)]
昨年本欄で取り上げた展覧会「無人島にて」を企画した長谷川新による同展開催趣旨文のなかで、90年代末頃迄にインスタレーションという美術用語が用いられなくなったのは「インスタレーション」が「インストールされきった」ことによるという解釈が示され...
大分県立美術館「みんなの土曜アトリエ・体験から鑑賞まで」
[2015年07月15日号(坂本顕子)]
今年の4月にオープンし、早くも今月、来場者20万人を突破したという大分県立美術館(OPAM)にようやく足を伸ばした。もちろん、訪問の大きな目的は、開催中の開館記念展Vol.1 モダン百花繚乱「大分世界美術館」でもあったが、個人的には、教育...
「成田亨 美術/特撮/怪獣」「ミッフィー展」「化け物展」「カンパニー:ニッポン・北のヒミツ」
[2015年07月01日号(工藤健志)]
昨年の夏から富山県立近代美術館、福岡市美術館と巡回してきた「成田亨 美術/特撮/怪獣」展が、最終会場の青森県立美術館で、去る5月31日に終了した。青森会場の総入場者数は18,257人。50日間というやや短めの会期だったので、動員的には充分...
「サイ トゥオンブリー×東洋の線と空間」『アーツ前橋 地域アートプロジェクト 2011-2015 ドキュメント』
[2015年07月01日号(住友文彦)]
品川の原美術館は行ったことがあるが、群馬県渋川市にあるハラ ミュージアム アークにはまだ行ったことがない、という人には二館で開催中のサイ・トゥオンブリーの展覧会が初めて訪問してみる良い機会になるかもしれない。
児玉香織「lines, graphpaper|方眼紙と線」、「ゲンビどこでも企画公募2015展」
[2015年06月15日号(角奈緒子)]
今回は、広島市のお隣、廿日市市にあるアートギャラリーミヤウチを紹介しよう。宮内地区にある病院が新設した「 公益財団法人みやうち芸術文化振興財団 」が運営するギャラリースペースである。県外の人にはあまり聞き慣れないかもしれない「廿日市市」に...