キュレーターズノート

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外丸治 彫刻展「風を渡る」、「コレクション+ 行為と痕跡」

[2016年10月01日号(住友文彦)]

 9月に前橋市芸術文化れんが蔵で、外丸治の彫刻展「風を渡る」が開催された。外丸の彫刻作品は空間との関係において、自分の過去の記憶と、現在の認識との微細なズレを生じさせる。また、7月から9月にかけてアーツ前橋で開催された「コレクション+ 行為...

「青森EARTH2016 根と路」、「生誕80周年 澤田教一:故郷と戦場」、岡本光博展「69」

[2016年10月01日号(工藤健志)]

 青森県立美術館の開館10周年夏の企画として開催された「青森EARTH2016」。「縄文に創造の原点をたずね、青森の大地に根ざした新たなアートを探求する」ことを目指し、常設展内プロジェクトとして立ち上げたのが2012年。「縄文」と「青森」と...

あいちトリエンナーレ2016 虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅

[2016年09月01日号(能勢陽子)]

 2016年8月11日から10月23日にかけて、3年に1回行なわれる「あいちトリエンナーレ」が愛知県の各地で開催されている。港千尋を芸術監督に迎え、「虹のキャラヴァンサライ 創造する旅」をテーマに掲げた今回は、前回の名古屋・岡崎に加え、新た...

「被災地からの発信・ふくしま3.11以降を描く」展

[2016年09月01日号(伊藤匡)]

 2011年3月11日の東日本大震災とそれに続く東京電力福島第一原子力発電所の事故から5年半が経つ。福島県内では、現在も9万人以上が避難生活を続け、福島第一原発の廃炉作業は、今後数十年にわたって続けなければならない。福島県での震災、原発事故...

坂﨑隆一展 Я∃TИ∃ TOИ Oᗡ

[2016年08月15日号(川浪千鶴)]

 福岡在住のアーティスト坂﨑隆一は、7月に沢田マンションギャラリーroom38(高知市)で4回目となる「Я∃TИ∃ TOИ Oᗡ」展を開催した。最初の発表は1993年(天画廊・福岡)、坂﨑25歳のときのこと。以後、1994年(ギャラリーQ・...

「物・語 ─近代日本の静物画─」/「ゴジラ展──大怪獣、創造の軌跡」/「歴史する! Doing history!」

[2016年08月15日号(山口洋三)]

 前回の記事でも触れたとおり、当館はまもなくリニューアルのための休館に入る。この号がでるころは、そのカウントダウンに入ったとでも言うべきタイミングだ。無事最終日の8月31日を迎えて何事もなく地味に翌日から休館してもいいのだけど、せっかくなの...

北海道の美術家レポート⑩鈴木果澄

[2016年08月01日号(岩﨑直人)]

 北海道に根を下ろして活動するアーティストを紹介する「北海道の美術家レポート」。第10回は、鈴木果澄を取りあげる。

「Nerhol プロムナード」/「Nerhol Roadside tree」

[2016年08月01日号(鷲田めるろ)]

 金沢21世紀美術館では、5月よりNerholの個展「プロムナード」を開催中である。若手作家を紹介する「アペルト」シリーズの4回目にあたる。展示室に足を踏み入れると、まず壁の、木の断面を撮った写真が目をひく。4点ある写真は、一瞥したところ、...

植松永次展「兎のみた空」、亡霊──捉えられない何か Beyond the tangible

[2016年07月15日号(中井康之)]

 近年、日本の戦後美術を検証するような展覧会が海外において開かれることが多くなってきた。具体的には2012年2月から同年4月にロサンゼルスのブラム&ポー画廊で開催された「太陽へのレクイエム:もの派の芸術」展、同年11月から2013年2月まで...

熊本地震後レポート──「かえってきた!魔法の美術館」

[2016年07月15日号(坂本顕子)]

「4月末を目途に企画展を再オープンさせる見通し」と書いた連載原稿★1 を送信し、日付が変わった4月16日の深夜1時25分、再び熊本を震度7の地震(本震)が襲った。前震を大きく上回る長く激しい揺れは、その後の美術館活動を一変させるものであった...

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