キュレーターズノート

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「広島が生んだデザイン界の巨匠──榮久庵憲司の世界展」、「生誕150年記念──竹内栖鳳」

[2014年12月15日号(角奈緒子)]

 季節は師走。クリスマスや年末年始商戦で小売業が躍起になっているいまなどとくに、世の中にモノが溢れていることを再認識するとともに、なんとも言い難い不安な気持ちを覚える。モノに満ちた世界は色とりどりだし華やか、と言えば聞こえはよいが、とくに粗...

「希望の原理」(国東半島芸術祭)

[2014年12月01日号(能勢陽子)]

 「希望の原理」は、国東半島芸術祭のレジデンス・プロジェクトで、16人・組の作家が旧町役場と元歯科医院の二会場で展示を行なっていた。今回は、過去のレジデンスの成果に新たな展示が加わった元歯科医院「集ういえ・作るいえ」はひとまず置き、展覧会と...

「記録と想起」展

[2014年12月01日号(伊藤匡)]

 震災から3年半。被災地では震災の記憶の風化が危惧されている。風化させないためには、情報を発信し続けることが必要だ。情報発信の一例が、せんだいメディアテークの「記録と想起」展である。

「3.11以後の建築」

[2014年11月15日号(鷲田めるろ)]

 担当する「3.11以後の建築」展が無事オープンし、ひとまずほっとしている。この展覧会は、同時に開催されている「ジャパン・アーキテクツ1945-2010」を受けて企画したものである。

「札幌国際芸術祭」/「ヨコハマトリエンナーレ2014」/「福岡アジア美術トリエンナーレ2014」/「更紗の時代」/「成田亨──美術/特撮/怪獣」

[2014年11月15日号(山口洋三)]

 この夏から秋にかけて、国際現代美術展が重なった。 札幌国際芸術祭 、 ヨコハマトリエンナーレ2014 、 第5回福岡アジア美術トリエンナーレ2014 。はたして、三つとも観覧した方は日本にどれくらいいらっしゃるのか? 今回は対談形式でレビ...

北海道の美術家レポート⑥Sprouting Garden(スプラウティング・ガーデン)[後編]

[2014年11月01日号(岩﨑直人)]

 札幌芸術の森美術館、北海道立近代美術館を主会場とした「札幌国際芸術祭2014」が成功裏に幕を閉じた(7/19〜9/28)。その連携事業「Sprouting Garden(スプラウティング・ガーデン)—萌ゆる森—」展(札幌芸術の森美術館、関...

石元泰博展示室オープン/オープン記念「石元泰博写真展──この素晴らしき世界」/アーティスト・イン・レジデンス須崎「現代地方譚2」

[2014年11月01日号(川浪千鶴)]

 シカゴと東京、ビルが立ち並ぶ都市の相貌と街角で出会った人々の表情。桂離宮と伊勢神宮、伝統的な日本建築に見る直線の美と螺旋状の時間。空き缶や雲、落ち葉、雪道の足跡……、瞬間と永遠が重なり合ううつろうものたち。  ゆるぎない画面構成と光と影が...

「無人島にて──「80年代」の彫刻/立体/インスタレーション」

[2014年10月15日号(中井康之)]

 「美術」と「死」は常に隣り合わせの関係を維持してきた。絵画の主たる出自は宗教画であり、彫刻も死者への墓標、亡き者の姿形、そして来世をも支配する神の似姿として存在してきた。近代という時代が到来し、そのような神話物語が捨象されたのも束の間の出...

「熊本−東京──画家たちの上京物語」「若木くるみの制作道場 リターンズ」「パープルーム大学II」

[2014年10月15日号(坂本顕子)]

 今年の夏は雨が多かった。週末になると、台風、雨そして雨。しかし、天気にこそ恵まれなかったものの、今夏の熊本の展覧会ラインナップは、近年にない豊作。連載ローテーションの都合で、この時期になってしまったが、それらの内容をぜひこの機会に振り返っ...

「MEDIA/ART KITCHEN AOMORI──ユーモアと遊びの政治学」「美少女の美術史」「成田亨──美術/特撮/怪獣 ウルトラマン創造の原点」

[2014年10月01日号(工藤健志)]

 2014年4月29日に起きた不幸な事故から約3カ月、7月1日に活動を再開した国際芸術センター青森(以下、ACAC)。同じ青森の文化事業に携わる人間として、その再スタートに安堵するととともに、「MEDIA/ART KITCHEN AOMOR...

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