2021年08月01日号
次回9月1日更新予定

キュレーターズノート

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ある美術家にとっての40年間とこれから──牛島智子個展「40年ドローイングと家婦」

[2021年03月15日号(正路佐知子)]

少し前のことにはなるが、昨年12月下旬に牛島智子の個展「40年ドローイングと家婦」が福岡市美術館のギャラリーEにて開催された。牛島は2020年前半、コロナの影響をもろに受けた。3月末に参加予定だったグループ展は主催者が広報前に中止を決め、存...

境界を揺さぶる《元気炉》──入善町 下山芸術の森 発電所美術館「栗林隆展」

[2021年03月01日号(野中祐美子)]

北アルプスを背景に広がる田園風景のなかに、1926年に建設されたレンガ造りの水力発電所を再生した「下山芸術の森 発電所美術館」がある。1995年4月のオープン以来、国内では珍しく発電所を改装した美術館として注目を集めたのはもちろんのこと、発...

伝承彫刻について──10年目、気仙沼市の試み

[2021年03月01日号(山内宏泰)]

一般的な話をすれば、「震災」という言葉の意味が東日本大震災に限定されていないことは明らかだ。しかし東北の被災地でその言葉を使用した場合、ほとんどの人が東日本大震災をイメージする。とはいえ、あれから10年を経る過程で、2016年4月には熊本地...

絵画を通してのみひらかれるもの──千葉正也個展/輝板膜タペータム 落合多武展

[2021年03月01日号(能勢陽子)]

千葉正也と落合多武は、どちらもペインターと呼びうるが、日常の事物や人間以外の生き物も展示に含みながら、いわゆるインスタレーションとは異なるやはり絵画ならではの仕方で、これまで見たことのないような世界を見せる。千葉は生物や事物との距離や関係を...

自然の匂いを描く──「竹﨑和征 雨が降って晴れた日」

[2021年02月15日号(橘美貴)]

高知県立美術館が今年度新たに展覧会シリーズ「アーティスト・フォーカス」をスタートさせた。本シリーズは高知ゆかりの作家を紹介するもので、本稿では、初回となる「 竹﨑和征 雨が降って晴れた日 」をレポートする。 高知県須崎市出身の竹﨑は、大学卒...

コロナ下とアーティスト・イン・レジデンス

[2021年02月01日号(勝冶真美)]

新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、私たちの生活を一変させた。その最たるものが、移動の制限だろう。これまでの私たちの生活はといえば、飛行機を乗り継いで世界各国のビエンナーレやトリエンナーレを巡ることも、日本に住みながら定期的にアジアをリ...

「菜香亭」で交わる二つの時間──山口現代芸術研究所(YICA)と西田幾多郎

[2021年01月15日号(吉﨑和彦)]

昨年12月、山口現代芸術研究所(YICA、通称イッカ。以下「YICA」)が企画したグループ展「遍在するビューポイント 2」展が 山口市菜香亭 で開催された。会場となった菜香亭は、1877年から1996年まで料亭「祇園菜香亭」として営業し、山...

未知の出来事について耳を傾ける時間──「聴く─共鳴する世界」展

[2021年01月15日号(住友文彦)]

聴くというテーマで展覧会を企画する発想は、サウンドアートを対象にすることから始まったものではなかった。もちろん、何をどのように聴くのか、について私が考え始めるきっかけとして、ノイズやデジタル音楽があったのは間違いないし、特にフィールドレコー...

国立アイヌ民族博物館の基本展示で伝えたいこと

[2020年12月15日号(田村将人)]

国立アイヌ民族博物館(以下、当館)が2020(令和2)年7月12日に開館した。当館を含むウポポイ(民族共生象徴空間)に関しては、すでに同僚の 立石信一が本編に寄稿 しているのでご参照いただきたい。なお、新型コロナウイルス感染拡大の影響により...

何を残し、誰が受け継ぐのか──問題提起としての「日比野克彦を保存する」展

[2020年12月15日号(町村悠香)]

「 日比野克彦を保存する 」という展覧会タイトルから筆者が当初想像したのは日比野作品を保存修復するための科学的手法を提示する展覧会だった。酸性紙の段ボールでつくられた日比野の初期作品は経年劣化しやすく保存が難しい。日比野に限らず多様な素材を...

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