artscapeレビュー

カタログ&ブックス | 2021年3月15日号[近刊編]

2021年03月15日号

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をartscape編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます




二重のまち/交代地のうた

著者:瀬尾夏美
発行:書肆侃侃房
発行日:2021年3月1日
サイズ:19cm、253ページ

僕の暮らしているまちの下には、お父さんとお母さんが育ったまちがある──。2021年公開映画「二重のまち/交代地のうたを編む」の中で朗読される物語などを収録。2018年3月〜2021年2月の「歩行録」も併録。



形象の記憶 デザインのいのち

著者:向井周太郎
発行:武蔵野美術大学出版局
発行日:2021年2月5日
サイズ:21cm、319ページ

ほんの少し太陽を見つめて目を閉じると、まぶたに残像が現れる。最初はオレンジ、やがてじわじわと別の色が広がり、その形はまるで蝶の翅にある眼状紋のようだ……私たちの身体の内に太陽が潜んでいる。「内」と「外」という「あいだ」に近代を読み解く博覧強記のデザイン論。バウハウス運動の原像(ウアビルト)をいかに継承し、変革(メタモルフォーゼ)させていくか、今日の課題に迫る。『かたちの詩学』待望の再編復刊。



歌集 ここでのこと

著者:谷川電話、戸田響子、小坂井大輔、寺井奈緒美、辻聡之、野口あや子、千種創一、惟任將彥、山川藍
発行:ELVIS PRESS
発行日:2021年2月
サイズ:105×180mm、156ページ

愛知県にゆかりのある9人の歌人、谷川電話、戸田響子、小坂井大輔、寺井奈緒美、辻聡之、野口あや子、千種創一、惟任將彥、山川藍が、県内の様々な場所を想いながら作歌したアンソロジー歌集。愛知県文化芸術活動緊急支援金事業/アーティスト等緊急支援事業「AICHI⇆ONLINE」の企画の一環で制作した1冊。






平成美術 うたかたと瓦礫 1989-2019

編集:椹木野衣、京都市京セラ美術館
ブックデザイン:松本弦人
発行:世界思想社
発行日:2021年2月20日
サイズ:26cm、229ページ

平成年間の日本の現代美術を総括する
経済崩壊、大震災、テロ……すべてがうたかたと消え、瓦礫となりうる時代、美術は、個人の作品ではなく、離合集散するアーティストたちの集合的活動になった! 平成を代表する14のグループや集合体の主要作約70点を200枚余の写真でフルカラー掲載。椹木野衣の平成美術論、平成美術史カラー年表(731項目、図版77点)、赤坂真理・立岩真也・片山杜秀の平成論を収載。



柚木沙弥郎のことば

著者:柚木沙弥郎、熱田千鶴
写真:木寺紀雄
発行:グラフィック社
発行日:2021年2月8日
サイズ:19cm、191ページ

いつからはじめたっていいんだよ。僕だって物心ついたのは80歳になってからなんだから。──染色家・柚木沙弥郎
98歳の今も第一線を走り、年々モダンな民藝、染色作品をつくり続ける柚木沙弥郎。柚木を長年取材しつづける編集者・熱田千鶴だからこそ書ける、柚木の思い、信念、ことばを編んだ、柚木初の「ことば」の単行本。





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2021/03/15(月)(artscape編集部)

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