2022年08月01日号
次回9月1日更新予定

artscapeレビュー

artscape編集部のレビュー/プレビュー

カタログ&ブックス | 2022年8月1日号[近刊編]

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます





Museum of Mom’s Art 探すのをやめたときに見つかるもの

著者:都築響一
発行:ケンエレブックス
発行日:2022年6月30日
サイズ:B5判変形、232ページ

どこにでもあって、だれからもリスペクトされることなく、作者本人もアートとはまったく思わず、売ったり買ったりもできず、しかしもらえることはよくあり、しかももらってもあまりうれしくない。ハイブロウでも、ローブロウですらない、ノーブロウの明るい衝撃。コンセプトでも反抗でもない「手を動かす純粋なよろこび」が君を微笑ませ、涙ぐませる。
そんな「おかんアート」をオールカラーで350点以上収録。軍手人形、リボン人形、折り紙手芸からチラシかごまで、可愛くて、懐かしくも新しい⁉作品に加え、カリスマおかんアーティストの紹介や対談を収めた至極のおかんアート作品集。




関連レビュー

Museum of Mom's Art ニッポン国おかんアート村|村田真:artscapeレビュー(2022年03月01日号)


中部美術縁起

編著:馬場駿吉
発行:風媒社
発行日:2022年6月30日
サイズ:A5判、190ページ

アートを生みだし、育んだ創造性の源はなにか。中部美術シーンをめぐるさまざまな人、出来事、そして事件から。





へそ ── 社会彫刻家基金による「社会」を彫刻する人のガイドブック

著:MOTION GALLERY
発行:MOTION GALLERY
発行日:2022年7月11日
サイズ:188×120mm、224ページ

本書には、「社会彫刻家アワード2021」の受賞者である、オルタナティブスペースコア、ボーダレスアートスペース HAP、マユンキキの3組への取材や、調査選考委員である、飯田 志保子、卯城 竜太、ヴィヴィアン佐藤の3名による選考プロセスなどを振り返った鼎談、関連するテーマへの論考などを掲載します。「社会彫刻」を定義、あるいは、解説する本ではなく、社会彫刻家の活動やそれによる社会の変化を通して、これからの社会や社会彫刻について考えていくきっかけとなる本を目指しています。
社会彫刻家基金ウェブサイト:https://socialsculptor.tokyo/





関連記事

ボトムアップで支える文化のインフラ──MotionGallery 大高健志氏に聞く|大高健志/内田伸一:artscapeレビュー(2020年08月01日号)

イームズを読み解く 図面からわかった、その発想とデザイン

著:寺原芳彦
発行:誠文堂新光社
発行日:2022年7月12日
サイズ:B5判、248ページ

数々の椅子などの名品を生み出した世界的デザイナーである、チャールズ&レイ・イームズ夫妻を、既刊のイームズ関連書にはなかった切り口で紹介する本。




弘前れんが倉庫美術館 -記憶を継承する建築-

編著:馬場駿吉
発行:PIE International
発行日:2022年7月14日
サイズ:B5判変型、256ページ

弘前れんが倉庫美術館は、パリを拠点に国際的に活躍する建築家の田根剛が、日本国内で初めて設計を手掛けた美術館です。本書では、田根が取り組む「記憶を継承する建築」はどのように行われたのか、その全貌を明らかにします。






ポストコロナと現代アート 16組のアーティストが提起するビジョン

編:ポストコロナ・アーツ基金 
発行:左右社
発行日:2022年7月20日
サイズ:A5判、184ページ

コロナ禍の2021年11月に開催された展覧会「『新しい成長』の提起 ポストコロナ社会を創造するアーツプロジェクト」のコンセプトブック。 作品図版のほか、椹木野衣、藪前知子、鷲田めるろ、毛利嘉孝の論考を掲載。






活動芸術論

著者:卯城竜太
発行:イースト・プレス
発行日:2022年7月23日
サイズ:A5判、576ページ

Chim↑Pom from Smappa!Groupの元リーダー、渾身の書き下ろし40万字(単行本3冊分)!アートが育んできたラディカルさ、全ての行為・行動・活動が「アクション」であるという自覚で、私たちの日常はガラリと変わる。いまやアクション(活動芸術)あるのみ!






「特別展アリス─へんてこりん、へんてこりんな世界─」図録

編集:ケイト・ベイリー/サイモン・スレーデン
翻訳監修:高山宏
翻訳:富原まさ江
発行:玄光社
発行日:2022年7月28日
サイズ:A4変型判、224ページ

2022年7月16日より森アーツセンターギャラリーにて開催されている「アリス-へんてこりん、へんてこりんな世界-」の公式書籍。










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2022/07/29(金)(artscape編集部)

カタログ&ブックス | 2022年7月15日号[近刊編]

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
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トーキョーアーツアンドスペース アニュアル2021

編集:杉本勝彦
発行:公益財団法人東京都歴史文化財団東京都現代美術館
トーキョーアーツアンドスペース事業課

発行日:2022年6月1日
サイズ:A5判、176ページ

2021年度二国間交流事業プログラム<ヘルシンキ>派遣クリエーターの上村洋一、「ACT Vol. 4」の出展作家ユアサエボシへのインタビューのほか、TOKASの活動20年を記念し、これまでの事業の歩みを年表形式で振り返る特集やかつてプログラムに参加した田村友一郎、三田村光土里へのインタビューも収録しています。





クリスチャンにささやく 現代アート論集 (水声文庫)

著者:小林康夫
発行:水声社
発行日:2022年6月3日
サイズ:四六判、200ページ

ささやくように、語りかけるように……「2人称のクリティーク」というスタイルによって〈美〉と〈倫理〉を激しく問い、現代アートを縦横無尽に論じた、破格の美術批評。





ポストモダニティの条件 (ちくま学芸文庫)

著者:デヴィッド・ハーヴェイ
監訳:吉原直樹/翻訳:和泉浩/大塚彩美
発行:筑摩書房
発行日:2022年6月9日
サイズ:文庫判、640ページ

モダンとポストモダンを分かつものは何か。近代世界の諸事象を探査し、その核心を「時間と空間の圧縮」に見いだしたハーヴェイの主著。改訳決定版。





美術作品の修復保存入門 古美術から現代アートまで

著者:宮津大輔
発行:青幻舎
発行日:2022年6月10日
サイズ:A5判、184ページ

美術作品や文化財の「修復保存」について、絵画作品、紙作品、立体作品、そしてタイムベースド・メディア(≒映像)作品に分け、技法や材料並びに保存・保管といった基礎を、豊富な事例や興味深いエピソードと共にわかりやすく紹介。楽しみながら学べるコラムも多数収録した、専門家に限らず、誰もが手元に置いて参考にできる入門書。





アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真

編集:東京都写真美術館
発行:国書刊行会
発行日:2022年6月14日
サイズ:A4変型判、208ページ

海外のシュルレアリスムや抽象美術の影響を受け、1930年代から1940年代に全国各地に花開いた写真の潮流──前衛写真。写真家、画家だけではなく、詩人やデザイナーをも巻き込み、新しい表現を追求する大きな磁場となりつつも、やがて時代の波にのみ込まれていった前衛写真の相貌と本質に迫る!

2022年5月20日(金)より東京都写真美術館で開催される展覧会「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」公式カタログ。



関連レビュー

アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真|飯沢耕太郎:artscapeレビュー(2022年06月15日号)



池田修の夢十夜

著者:池田修
発行:BankART1929
発行日:2022年6月14日
サイズ:182x240mm、351ページ

2022年3月16日に急逝したBankART1929代表・池田修が生前から企画していた、池田修のこれまでの文章をまとめた本。当初の予定通り65歳の誕生日にあわせて刊行。




関連レビュー

池田修を偲ぶ6日間「都市に棲む―池田修の夢と仕事」|村田真:artscapeレビュー(2022年07月01日号)



房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス2020+

監修:北川フラム/いちはらアートxミックス実行委員会
発行:現代企画室
発行日:2022年6月15日
サイズ:B5判、160ページ

2021年11月19日〜12月26日に開催された「いちはらアート×ミックス2020+」の全作品・イベントを収録した公式記録集。





TOP コレクション メメント・モリと写真

著者:浜崎加織、藤原信也、山野井千晶
発行:東京都写真美術館
発行日:2022年6月17日
サイズ:A5判変型、187ページ

2022年6月17日~9月25日まで東京都写真美術館にて開催されている展覧会「TOP コレクション メメント・モリと写真」のカタログ。






よむかたち デジタルとフィジカルをつなぐメディアデザインの実践

2022年06月21日

著者:永原康史
発行:誠文堂新光社
発行日:2022年6月21日
サイズ:B5変形判、256ページ

活動初期よりデジタルとフィジカルの表現を往復し、デジタルメディアとデザインをつなぐ制作を継続してきた著者の仕事を振り返る初の作品集。





社会化するアート/アート化する社会 社会と文化芸術の共進化 (文化とまちづくり叢書)

著者:小松田儀貞
発行:水曜社
発行日:2022年6月25日
サイズ:A5判、312ページ

「芸術」「美術」から、よりカジュアルに「アート」という言葉を用い始めて久しい。アートと社会は、それぞれが他方の一部となり「アートの社会化」「社会のアート化」が進む。本書はこうした状況を「社会とアートの共進化的動態」として捉えた。そこには地域、参加、多様性などの関連、さらに地域経済、市民社会論にまでかかわる「問題群」が浮上する。





AGI 2 / ENO

監修:中村泰之
著:藤本由紀夫、東瀬戸悟、嘉ノ海幹彦、平山悠、よろすず
発行:きょうレコーズ
発行日:2022年6月30日
サイズ:B5判、304ページ

「AGI 2 / ENO」1976年から1979年にかけて、日本でブライアン・イーノについて最も多くのことばを費やしてきたのは間違いなく阿木譲だ。本書では当時の『ロックマガジン』誌に掲載された阿木によるイーノに関する文章、レコード・レビュー、ライナー・ノーツなどを抜き出し、アーカイブすることを通して、阿木譲とイーノ、さらに音楽シーンの変遷にスポットを当ててみた。





ときめきのミュージアムグッズ

著者:大澤夏美
発行:玄光社
発行日:2022年7月4日
サイズ:A5判、144ページ

美術館や博物館での、ときめきの思い出を形にしたミュージアムグッズ。
本書では、ひと目見て欲しくなるような特別な輝きを持つ「きらめきのミュージアムグッズ」、ギミックの素晴らしさに感動したり、使ってその良さがさらにわかる「躍動するミュージアムグッズ」、アイテムが生まれたストーリーなど背景を知るとより愛着がわく「物語を紡ぐミュージアムグッズ」の3部構成で展開します。





YCAM BOOK 2022-2023

編:渡邉朋也(YCAM)、蛭間友里恵(YCAM)、岡崎里美、松冨淑香
発行:山口情報芸術センター[YCAM ]
発行日:2022年
サイズ:B5判、79ページ

山口情報芸術センター[YCAM]の2022〜2023年の活動リポート。







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展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
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2022/07/14(木)(artscape編集部)

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カタログ&ブックス | 2022年7月1日号[テーマ:アーティスト/作曲家・池田亮司の先鋭性を再発見する5冊]

注目の展覧会を訪れる前後にぜひ読みたい、鑑賞体験をより掘り下げ、新たな角度からの示唆を与えてくれる関連書籍やカタログを、artscape編集部が紹介します。
2009年以来の大規模個展が弘前れんが倉庫美術館で開催(2022年4-8月)されるなど、アーティスト/作曲家として近年も活躍を続けている池田亮司(1966-)。研ぎ澄まされた光と音の作品は、観る者をたびたび圧倒してくれます。ダムタイプとして活動した時代から現在に至るまで、池田の作家性を再び見つめ直す5冊を紹介します。

※本記事の選書は「hontoブックツリー」でもご覧いただけます。
※紹介した書籍は在庫切れの場合がございますのでご了承ください。
協力:弘前れんが倉庫美術館


今月のテーマ:
アーティスト/作曲家・池田亮司の先鋭性を再発見する5冊

1冊目: +/−〈the infinite between 0 and 1〉

著者:池田亮司
発行:エスクァイアマガジンジャパン
発売日:2009年4月
サイズ:27cm、139ページ

Point

東京都現代美術館で開催された、2009年の初の大規模個展の図録として編集された本書。人間の知覚を「データ」として捉え直し、鑑賞者の眼と耳に根源的に働きかける池田のインスタレーション作品を通した探求は、現在に至るまで一貫して続いていることが再確認できます。


2冊目:ダムタイプ 1984 2019

執筆ほか:ダムタイプ
監修:東京都現代美術館
翻訳:アルフレッド・バーンバウム、ダリル・ウィー、中野勉
発行:河出書房新社
発売日:2019年12月27日
サイズ:27cm、213ページ

Point

京都市立芸術大学の学生を中心に、1984年ごろから活動したアーティスト・コレクティヴ「ダムタイプ」。池田もその一員として、ビジュアル/テクニカルの両側面からグループのアイデンティティを形成してきたことは、池田の活動初期を語る上でも重要な要素です。ダムタイプの活動を総覧できる、保存版ともいえる一冊。


3冊目:美学のプラクティス

著者:星野太
発行:水声社
発売日:2021年12月24日
サイズ:20cm、232ページ

Point

「美学とは何か?」という大きな問いへの考察を重ねる、気鋭の哲学者/美学者・星野太による論集。「感性的対象としての数」の項で、宮島達男作品などとともに池田亮司に関する言及も。これらを具体例に語られる、美学においての「美と崇高」の概念は、ほかの作家の作品を観る際にもきっと生かされるはず。



4冊目:フラッター・エコー 音の中に生きる

著者:デイヴィッド・トゥープ
翻訳:little fish
発行:DU BOOKS
発売日:2017年6月9日
サイズ:20cm、307+9ページ

Point

英国における現代音楽の巨匠であり、批評家でもあるデイヴィッド・トゥープ(1949-)によって2017年に刊行された自伝。アンビエントやエレクトロニカなど、多岐にわたる音楽ジャンルの年代記としても読め、日本人アーティストとの共作もたびたび行なってきた著者独自の視点で池田亮司の音楽性にも触れています。



5冊目:パンデミック日記

編集:「新潮」編集部
発行:新潮社
発売日:2021年6月24日
サイズ:20cm、215ページ

Point

文芸誌『新潮』に掲載された、小説家や劇作家、ミュージシャンなど各界の文化人たち総勢52名による2020年の1年間のリレー日記。そのなかで池田亮司も身の回りのことを綴っています。個々人での世相の見方が鮮明に体感できる一冊。いまや日常となったパンデミックが鮮烈に生活を左右していた頃がもはや懐かしい。







池田亮司展

会期:2022年4月16日(土)~8月28日(日)
会場:弘前れんが倉庫美術館(青森県弘前市吉野町2-1)
公式サイト:https://www.hirosaki-moca.jp/exhibitions/ryoji-ikeda/


池田亮司展 展覧会ブックレット

発行日:2022年7月23日(予定)
サイズ:A5判型、64ページ、フルカラー
価格:800円(税込)
インスタレーションショット撮影:浅野豪

「池田亮司展」の解説や展示風景写真を収録した展覧会ガイドブック(日英バイリンガル)。インディペンデント・キュレーター吉竹美香氏による論考のほか、キュレーター/ライターのバーバラ・ロンドン氏による作家へのインタビューを掲載。


◎展示会場隣接のショップ、オンラインストアで予約受付中。


2022/07/01(金)(artscape編集部)

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カタログ&ブックス | 2022年6月15日号[近刊編]

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
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ワタシの迷宮劇場 森村泰昌

著:森村泰昌
デザイン:森大志郎/小池俊起
発行:torch press
発行日:2022年4月8日
サイズ:307×227 mm、272ページ

京都市京セラ美術館にて、2022年3月12日〜2022年6月5日まで開催されていた展覧会「森村泰昌:ワタシの迷宮劇場」の図録。




彫刻刀が刻む戦後日本

作品解説執筆:池上善彦、鳥羽耕史、白凛、町村悠香
発行:町田市立国際版画美術館
発行日:2022年4月23日
サイズ:19.2 x 25.7cm、239ページ

町田市立国際版画美術館にて、2022年4月23日(土)~7月3日(日)まで開催されているの展覧会「彫刻刀が刻む戦後日本―2つの民衆版画運動」の図録。







ヴェネチア・ビエンナーレと日本

企画:国際交流基金
編:三上豊 他
発行:平凡社
発行日:2022年5月21日
サイズ:B5判、288ページ

世界最大級の現代アートの展覧会、ヴェネチア・ビエンナーレ美術展の日本公式参加70周年記念出版。






福島菊次郎 あざなえる記憶

著:那須圭子
発行:かもがわ出版

発行日:2022年5月23日
サイズ:四六判、210ページ

被爆者、学生運動、公害問題――。戦後史の先端を活写した報道写真家・福島菊次郎を近くで四半世紀にわたり見つめてきた著者が、時代と切り結んだ「師」の姿と言葉を追い、その覚悟と葛藤、老いと死をつづる極私的フォトエッセー。







閉ざされる建築、開かれる空間 社会と建築の変容

著:中川理
発行:鹿島出版会
発行日:2022年5月23日
サイズ:四六判、272ページ

脱「建築」――構築から接続へ。読売新聞連載コラム「建築季評」20年による建築・都市の読み解きから、空間の捉え方を考える。






創造とアナーキー 資本主義宗教の時代における作品 (シリーズ〈哲学への扉〉)

著:ジョルジョ・アガンベン
訳:岡田温司/中村魁
発行:月曜社
発行日:2022年5月23日
サイズ:B6変型判、218ページ

スイスの建築学校でおこなわれた連続講演をもとに、芸術作品の考古学、創造行為とは何か、我有化しえないもの、命令とは何か、宗教としての資本主義、という五つの主題をめぐり、諸学を横断しつつ概念の星座を探索する、アガンベンの思考のエッセンス。





ミュージアムの教科書 深化する博物館と美術館

著:暮沢剛巳
発行:青弓社
発行日:2022年5月27日
サイズ:A5判、304ページ

ルーヴル美術館、万国博覧会、MoMA、ヴィクトリア&アルバート博物館、東京国立博物館、日本民藝館、セゾン美術館、森美術館、アイヌ民族博物館――国内外の重要なミュージアムや展示をピックアップして、各館の歩みや社会的な役割を丁寧に解説する。





田中信太郎アトリエ

著:中井康之、三上豊、吉山裕次郎
発行:せりか書房
発行日:2022年5月27日
サイズ:16×22cm、111ページ

没後のアトリエに残された「物」と空間をとらえた写真と本人のアフォリズム、中井康之による評伝から構成。





ディック・ブルーナ 永遠のデザインとことば

著:ディック・ブルーナ
発行:KADOKAWA
発行日:2022年5月30日
サイズ:B6変形判、192ページ

世界中で愛され続けているミッフィーの作者ディック・ブルーナの言葉と、あたたかくかわいいイラストが詰まった名著復刊!





誰のための排除アート? 不寛容と自己責任論 (岩波ブックレット)

著:五十嵐太郎
発行:岩波書店
発行日:2022年6月3日
サイズ:A5判、64ページ

「排除アート」設置の歴史・背景をひもとき、日本の公共空間づくりの問題点を浮き彫りにする。






関連レビュー

名古屋の排除アート|五十嵐太郎:artscapeレビュー(2022年04月15日号)

建築家の解体 (ちくま新書)

著:松村淳
発行:筑摩書房
発行日:2022年6月7日
サイズ:新書判、320ページ

「スター建築家」から「顔の見える専門家」へ――。安藤忠雄、隈研吾、谷尻誠……「建築社会学」を探究する社会学者が、来たるべき建築家の職業像を示す。










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2022/06/14(火)(artscape編集部)

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カタログ&ブックス | 2022年6月1日号[テーマ:ヨシタケシンスケの視点にシンクロしてしまうかもしれない5冊]

注目の展覧会を訪れる前後にぜひ読みたい、鑑賞体験をより掘り下げ、新たな角度からの示唆を与えてくれる関連書籍やカタログを、artscape編集部が紹介します。
絵本作家として『りんごかもしれない』でデビューして以来、「もしも」の世界の豊かさをさまざまな形で描き続けてきたヨシタケシンスケ氏。世田谷文学館での初の大規模展覧会「ヨシタケシンスケ展かもしれない」(2022年4-7月)の開催も話題のなか、ヨシタケ氏の発想の種が垣間見える、大人も子どもも没入してしまう5冊を選びました。


今月のテーマ:
ヨシタケシンスケの視点にシンクロするかもしれない5冊

※本記事の選書は「hontoブックツリー」でもご覧いただけます。
※紹介した書籍は在庫切れの場合がございますのでご了承ください。
協力:世田谷文学館


1冊目:りんごかもしれない

著者:ヨシタケシンスケ
発行:ブロンズ新社
発売日:2013年4月17日
サイズ:27cm

Point

言わずと知れた2013年刊行の絵本デビュー作。目の前の何の変哲もないりんごに、その中身や構造、味、来歴などすべてに「◯◯かもしれない」という仮説を掛け合わせ、想像力を働かせることで見えてくるいくつもの世界をユーモラスに示してみせた本書の構造は、その後のヨシタケ氏の絵本でも一貫しています。


2冊目:このあと どうしちゃおう

著者:ヨシタケシンスケ
発行:ブロンズ新社
発売日:2016年4月22日
サイズ:27cm

Point

死後の世界はどうなっているの? という問いをタブーにすることなく、むしろワクワクするもうひとつの世界として描いた一冊。自らの両親の他界を経た、日頃から死について気軽に話せた方がいいという想いが本作の出発点だそう。「世の中ふざけながらじゃないと話しあえないこともたくさんある」(付属のリーフレットより)。


3冊目:ヨチヨチ父 とまどう日々

著者:ヨシタケシンスケ
発行:赤ちゃんとママ社
発売日:2017年4月22日
サイズ:19cm、123ページ

Point

父親という立場になって初めて知る感覚を捉えた、ヨシタケ氏自身の視点からのイラストエッセイ。絵に添えられた率直で正直な言葉を押して、きれいごとばかりではない日常、ひいては社会のなかで育児が置かれているどうしようもない現実の姿に共感を抱くお父さんやお母さんはたくさんいるはず。



4冊目:あるかしら書店

著者:ヨシタケシンスケ
発行:ポプラ社
発売日:2017年6月6日
サイズ:21cm、102ページ

Point

ある町の本屋を舞台に、「こんな本あるかしら?」というお客さんの問いかけから繰り広げられる、「こんな『本にまつわる本』あったらいいな」という妄想のオンパレード。読んでいるうちに何より強く感じられるのは、本や書店への愛とロマン。だんだん本屋に行きたくなってくる、子どもも大人もたっぷり没入できる一冊です。



5冊目:思わず考えちゃう

著者:ヨシタケシンスケ
発行:新潮社
発売日:2019年3月29日
サイズ:19cm、143ページ

Point

ヨシタケ氏が日常的に描き留めているスケッチと、それを描いたとき考えていたこと。哲学的な問いにつながりそうな話題もあれば、言語化までは至っていなかった生活の「あるある」もあり、その粒度の幅広さにどんどん読み進めてしまうミニエッセイの集積。この一貫した肩の力の抜け具合、見習いたくなってしまいます。







ヨシタケシンスケ展かもしれない

会期:2022年4月9日(土)~7月3日(日) ※日時指定制
会場:世田谷文学館(東京都世田谷区南烏山1-10-10)
公式サイト:https://yoshitake-ten.exhibit.jp/


『ヨシタケシンスケ展かもしれない公式図録 こっちだったかもしれない』

出版社:白泉社
発行日:2022年4月9日
サイズ:B6判変型(W117×H163×D42mm)、496ページ
アートディレクション:大島依提亜
撮影:加藤新作
©Shinsuke Yoshitake

展覧会公式図録は、ヨシタケシンスケ自身が描き下ろしたコンテンツを豊富に収録。絵本のためのラフやアイデア、絵本原画をはじめ、展覧会のために描いた未公開スケッチを1000点以上収録。さらに、展覧会オリジナルグッズを自ら考案したスケッチは170点以上に。展覧会の裏話を含む5500字インタビューや、絵本作家デビューから10年の軌跡をたどる専門家による絵本論も必読です。


◎展示会場で販売中。


2022/06/01(水)(artscape編集部)

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