2019年11月15日号
次回12月2日更新予定

artscapeレビュー

artscape編集部のレビュー/プレビュー

カタログ&ブックス | 2019年11月15日号[近刊編]

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます





横浜美術館30周年記念 美術でつなぐ人とみらい

寄稿者:朝吹真理子、五十嵐太郎、伊藤亜紗、円城塔、岡田利規、鈴木理策、ドミニク・チェン、奈良美智、西沢立衛、平田オリザ、森村泰昌
発行:河出書房新社
発行日:2019年10月29日
定価:2,200円(税抜)
サイズ:B5判、136ページ

みなとみらいの中心に位置する都市型美術館の先駆として開館30周年を迎える横浜美術館。豪華執筆陣の小説・写真・論考など充実したクリエイションで街と美術館の未来について思いを馳せる。

キース・へリング〜アートはすべての人のために〜

総監修:梁瀬薫
編集長:藤原えりみ
デザイン:小池俊起
発行:美術出版社
発行日:2017年8月3日
定価:4,400円(税込)
サイズ:A4 変型、ソフトカバー、200ページ

「中村キース・へリング美術館」開館10周年を記念して発行される、80年代アメリカのアートシーンを代表する画家、キース・へリングの魅力のすべてが詰まった一冊。地下鉄のラクガキドローイングにはじまる彼のアーティストとしてのキャリアは、1990年に亡くなるまでの10年間。ヘリングは短い人生を疾走するように創作活動を展開。本書は美術館の10年間の歩みをたどりつつ、所蔵作品を中心に、ドローイング、立体ほか約160の作品を掲載。暴力や差別を否定して平和や生きる歓びをメッセージとして発信し、人間の意識や社会のあり方を変えていこうとしたヘリングの幅広い活動を紹介する。

VIRAL: Enrico Isamu Oyama

監修:梁瀬薫
執筆:林道郎、櫻林恵美理、梁瀬薫、大山エンリコイサム
デザイン:小池俊起、林頌介
発行:中村キース・ヘリング美術館
発行日:2019年8月10日
定価:4,600円(税込)
サイズ:A4判、80ページ

中村キース・ヘリング美術館にて、2019年5月より開催中の大山エンリコイサム個展「VIRAL」の展覧会カタログ。 本書には同展覧会のインスタレーションビューをはじめ、大山によるステートメント、美術史家の林道郎による論考を収録。 当館ならではの視点から、キース・ヘリングとの共通性にも迫る一冊となっています。

窓展 窓をめぐるアートと建築の旅

学術協力:五十嵐太郎
編者:東京国立近代美術館
発行:平凡社
発行日:2019年11月
定価:2,500円(税抜)
サイズ:B5版、206ページ

美術作品に現れる「窓」は作品モチーフとして建築の一部として、さまざまな思いを想起させる。東京国立近代美術館の展覧会公式図録。

アンチ・アクション 日本戦後絵画と女性画家

著者:中嶋泉
発行:ブリュッケ
発行日:2019年9月
定価:3,800円(税抜)
サイズ:22cm、362ページ

草間彌生、田中敦子、福島秀子。3人の女性画家の画業をたどり、日本の戦後美術史と戦後美術運動のジェンダー的問題点を探りだし、「女性画家もいる」美術史を構築しようとする試み。

転形期のメディオロジー 一九五〇年代日本の芸術とメディアの再編成

編著者:鳥羽耕史、山本直樹
発行:森話社
発行日:2019年9月
定価:4,500円(税抜)
サイズ:A5判、352ページ

1950年代の日本で、テレビに代表されるニューメディアの出現が、印刷媒体中心であった既存のメディアをいかに変容・再定義していったのか。
本書では、主に文学・映像・美術のジャンルにおいて、異なるメディア間での相互交流、越境、再編成と、それらが作品や表現にもたらしたものを再検討し、現代の錯綜するメディア状況を歴史化する視点を提示する。

増補版 ゴダール マネ フーコー 思考と感性とをめぐる断片的な考察

著者:蓮實重彥
発行:青土社
発行日:2019年10月24日
定価:2,400円(税抜)
サイズ:B6判、302ページ

映画史、絵画史、思想史を横断する。
20世紀の「あらゆる映画はサイレント映画の一形式でしかない」と論じ、21世紀の「ポスト・トゥルース」と呼ばれる時代の「ポスト」について分析する2本のテクストを増補。

Holy Onion

著者:題府基之
エッセイ:クリス・フジワラ
ブックデザイン:服部一成
発行:オシリス
発行日:2019年10月20日
定価:4,800円(税抜)
サイズ:A5判変型、ハードカバー、蛇腹製本、エッセイ収録冊子付、164ページ

一人の女性がキッチンで玉ネギの皮をむく写真がひたすら続く──。あまりに日常的な、それでいてこの上なく非日常性を孕む光景。収録されているのは、フィルム1本分全35カット。1枚の写真にその人物を象徴する瞬間がとらえれているのがポートレイト写真だとすれば、『Holy Onion』は、既成のポートレイト写真への問いかけであるのかもしれない。「1枚で見せるポートレイトってことじゃなくて、35枚全部で一つのポートレイト。今回たまたま35枚でしたが、5枚でも10枚でも1枚じゃないポートレイトに最近興味がある」と題府は語る。『Still Life』、『Hypermarché – Novembre(大型スーパー、11月)』(ミシェル・ウェルベックとの共著)に続く待望の新刊写真集。





※「honto」は書店と本の通販ストア、電子書籍ストアがひとつになって生まれたまったく新しい本のサービスです
https://honto.jp/

2019/11/15(artscape編集部)

artscapeレビュー /relation/e_00048805.json、/relation/e_00051132.json s 10158374

カタログ&ブックス | 2019年11月1日号[テーマ:文学とアートの関係を思索するための5冊]

月替わりのテーマに沿って、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。今月のテーマは、読書の秋にちなんで「文学とアートの関係を思索するための5冊」。国立新美術館で開催中(2019年11月10日まで)の「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」などの展覧会でも試みられている、文学、テキストや「読む・書く」という行為とアート、この両者の関係を新しく照らし出すための5冊を選びました。

※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます





ぼくの美術ノート

著者:原田治
デザイン:服部一成、山下ともこ
発行:亜紀書房
発行日:2017年2月17日
定価:2,000円(税抜)
サイズ:四六判変型、184ページ

イラストレーターとして知られ、世田谷文学館での回顧展「『かわいい』の発見」も記憶に新しい、原田治による「美術」にまつわるエッセイ集。その対象とするものは、美術館などで見られる作品にとどまらず、長谷川町子の漫画や民芸品、街の風景などにも及び、その観察眼を通して書かれる文章はどれもユーモラス。造形に携わる人ならではの着眼点とその解像度を疑似体験できる一冊です。

詩とイメージ マラルメ以降のテクストとイメージ

著者:三浦篤、千葉文夫、塚本昌則、キャロル・オルエ、マリアンヌ・シモン=及川、エレーヌ・カンペニョール=カテル、ガエル・テヴァル、鈴木雅雄、谷口円香、セルジュ・リナレス
装幀:西山孝司
発行:水声社
発行日:2015年6月27日
定価:4,000円(税抜)
サイズ:A5判上製、256ページ

美術と詩の関係性を刷新したと言われる19世紀フランスの詩人、ステファヌ・マラルメ。『乾坤一擲』など、視覚的にアプローチする詩の表現や書物の見せ方は、文学界や美術界だけでなくデザインやタイポグラフィなどにも強い影響を与えました。彼の仕事の革新性を国内外のさまざまな研究者がそれぞれの視点から分析する論考集。

こんにちは美術1 めくってたんけん!いろんな絵の巻

文と構成:福永信
発行:岩崎書店
発行日:2012年3月29日
定価:3,000円(税抜)
サイズ:240mm×220mm、48ページ

展覧会ウォッチャーとしての顔も知られる小説家・福永信が文と構成を担当した、現代美術の鑑賞入門としての絵本シリーズ1作目。現代美術に初めて触れる子どもの頭も、現代美術に苦手意識のある大人の頭も柔らかく解きほぐしてくれる、ユーモアの効いたテキストたち。掲載の作品には美術館の所蔵作品や公共の場所にあるパブリックアートも多く、気になったら実物を観に行けるのも嬉しいところ。

読書の日記

著者:阿久津隆
装丁:緒方修一
装画:唐仁原多里
発行:NUMABOOKS
発行日:2018年6月20日
定価:2,500円(税抜)
サイズ:111mm×176mm、1120ページ

東京・初台にある〈本の読める店〉「fuzkue」店主の1年間の日記本。その書名が表わすように、日々さまざまな本を読んで暮らす著者の日常を覗くことができる圧巻の1120ページ。数々の本のタイトルと肩を並べるかたちでときどき登場する、著者が鑑賞した映画や演劇、展覧会についての描写も本書の密かな読みどころで、観ること、読むこと、生活することがひとりの人のなかで溶け合う状態の豊かさに思いを馳せてしまう一冊です。

月と六ペンス(新潮文庫)

著者:サマセット・モーム
翻訳:金原瑞人
発行:新潮社
発行日:2014年3月28日
定価:630円(税抜)
サイズ:文庫判、378ページ

1919年に発表されたサマセット・モームの名作伝奇小説。主人公の友人であるストリックランドは、後期印象派の画家ポール・ゴーギャンをモデルにしたと言われており、芸術と現実の間で揺れた彼の生涯を通しての苦悩が描かれます。小説家である主人公は芸術に大して興味を持たない人物として描かれ、そんな視点からとらえたストリックランドという人物の異質さ・興味深さの描写は読み手をどんどん引き込んでいきます。





※「honto」は書店と本の通販ストア、電子書籍ストアがひとつになって生まれたまったく新しい本のサービスです
https://honto.jp/

2019/11/01(artscape編集部)

artscapeレビュー /relation/e_00050288.json、/relation/e_00049651.json s 10158252

カタログ&ブックス│2019年10月

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます





公の時代

著者:卯城竜太(Chim↑Pom)、松田修
発行:朝日出版社
発行日:2019年9月26日
定価:1,800円(税抜)
サイズ:四六判、322ページ

官民による巨大プロジェクトが相次ぎ、炎上やポリコレが広がる新時代。社会にアートが拡大するにつれ埋没してゆく「アーティスト」と、その先に消えゆく「個」の居場所を、二人の美術家がラディカルに語り合う。

身体を引き受ける トランスジェンダーと物質性(マテリアリティ)のレトリック

著者:ゲイル・サラモン
翻訳:藤高和輝
装幀:近藤みどり
発行:以文社
発行日:2019年9月13日
定価:3,600円(税抜)
サイズ:四六判、376ページ

「LGB fake-T」として、不可視化されてきたトランスジェンダーの身体。本書は、現象学や精神分析をトランスジェンダー理論として読み直す。「身体自我」、「身体図式」などの概念を駆使して、トランスジェンダーの身体経験を理論的に考察。「身体とは単なる物質的なものではなく、身体イメージの媒介によってはじめて生きられる」というトランスジェンダーの身体経験の分析を通じて身体そのものを問い直し、「感じられた身体」と「物質的な身体」の不一致や心身二元論を乗り越える枠組みを提示する。トランスジェンダースタディーズの重要書。
ジュディス・バトラー絶賛!

アフター・カルチュラル・スタディーズ

著者:吉見俊哉
発行:青土社
発行日:2019年7月20日
定価:2,600円(税抜)
サイズ:四六判、352ページ

〈文化〉と〈政治〉をめぐる問いを深化させてきたカルチュラル・スタディーズの大いなる蓄積の後に、どのような批判的な知を構築し直せるのか? そして、新自由主義により社会が分断され、現実の基盤が崩壊するなかで、どのような知を追い求めればいいのか? 〈連帯〉へと向かう、挑戦の書。

空蓮房 仏教と写真

著者:谷口昌良、畠山直哉
デザイン:木村稔将
発行:赤々舎
発行日:2019年10月7日
定価:2,500円(税抜)
サイズ:190mm×130mm、176ページ

2006年に、谷口昌良が寺院の一角に瞑想のための空間として構えた「空蓮房」。
そこで開かれた写真展示を振り返り、その活動と書かれた言葉に思いを巡らす。
谷口が仏教と写真術を同時に考えて語る理由や意義を、畠山直哉によって 「翻訳」し「解釈」したものでもある本文は、いま写真芸術に最も必要とされることは何なのか、
その深化した議論を喚起するための問いかけであり、「祈り」である。

光の子ども3

著者:小林エリカ
デザイン:五十嵐哲夫
発行:リトルモア
発行日:2019年9月
定価:1,800円(税抜)
サイズ:A5判、264ページ

第一部、完結。
戦争、科学、ファシズム、女たち、地震、デマ──
重層的なテーマを、和紙に描かれた漫画、テキスト、写真や図など膨大な資料のコラージュで表現。
〈放射能〉と、今日直面するエネルギー問題のつながりを読みとくアート・コミック。

写真の物語 イメージ・メイキングの400年史

著者:打林俊
発行:森話社
発行日:2019年7月24日
定価:3,200円(税抜)
サイズ:四六判変型、488ページ

写真の誕生から180年。いまではさまざまなイメージがメディアに溢れ、誰もがあたりまえに接している「写真」とは本来どのようなものなのだろうか。
写真発明の前史から現代までの400年の歴史を、発明競争、技法の開発、大衆の欲望、美術やメディアとの相互関係といった観点から豊富な作品例とともにたどり、交錯する歴史から、「モノ」としての写真とその発展をめぐる人々の物語を描き出す、気鋭の写真史家による新たな写真史。作品図版も多数掲載し、入門書としても最適。

ゲンロン10

編集長:東浩紀
著者:高橋源一郎、原武史、家入一真、桂大介、長谷敏司、三宅陽一郎、大森望、ドミニク・チェン、山本貴光、吉川浩満、高橋沙奈美、本田晃子、高山明、ユク・ホイ、イ・アレックス・テックァン、黒瀬陽平、速水健朗、海猫沢めろん、松山洋平、辻田真佐憲、東浩紀、上田洋子
発行:株式会社ゲンロン
発行日:2019年9月26日
定価:2,400円(税抜)
サイズ:A5判、328ページ

ゲンロンの機関誌『ゲンロン』は、2019年の秋に第2期に入りました。
『ゲンロン』第1期は2015年冬刊行の『ゲンロン1』に始まり、2018年秋刊行の『ゲンロン9』で終了しました。『ゲンロン10』は、1年の準備期間を経ての、第2期再創刊号となります。第2期の『ゲンロン』は、半年から9ヶ月の期間をおいて、不定期に刊行される予定です。
第2期の編集長も、第1期に続いてゲンロン創業者の東浩紀が務めます。第1期の『ゲンロン』は、戦後日本の哲学と文芸批評の伝統をアップデートする試みとして、読書界で高い評価を得ました。第2期の『ゲンロン』は、そのレガシーを継承しつつも、より広い読者を対象とした新たな知的言説の創出に挑みます。

YCAM BOOK

編集:渡邉朋也(YCAM)
編集協力:青柳桃子(YCAM)、石井草実(YCAM)、岡崎里美(YCAM)、橋本奈々美(YCAM)、松冨淑香(マツトミ企画制作室)
アートディレクション:三迫太郎
デザイン:三迫太郎、福田奈実
表紙撮影:山中慎太郎(Qsyum!)
発行:山口情報芸術センター[YCAM]
発行日:2019年9月
定価:2,000円(税込)
サイズ:B5判、72+128ページ

YCAMの取り組みをご紹介する冊子「YCAM BOOK」が完成しました。この冊子は、YCAMの多岐に渡る活動をご紹介するとともに、YCAMがある山口県の観光地・宿泊・飲食店の情報をご案内するものです。
YCAMの概要や周辺の情報を紹介する「YCAM GUIDEBOOK 2019-2020」と、2018年度のYCAMの活動を振り返る「YCAM ANNUAL REPORT 2018-2019」の2冊で構成されており、両者合わせて200ページを超える大ボリュームです。購入はYCAM1階のチケットインフォメーションのほか、全国の書店などでも販売中です。お見かけの際はぜひご購入ください。

建築学生ワークショップ出雲2019 ドキュメントブック

制作・編集:特定非営利活動法人アートアンドアーキテクトフェスタ
アートディレクション:平沼佐知子(平沼孝啓建築研究所)
発行:特定非営利活動法人アートアンドアーキテクトフェスタ
発行日:2019年9月14日
定価:1,852円(税抜)
サイズ:A4判、126ページ

建築等の分野を専攻する大学生や院生を対象にした地域滞在型のワークショップ、「建築学生ワークショップ出雲2019」の作品や制作の様子などを豊富な写真で紹介する。実施制作に向けた経緯をまとめた冊子付き。





※「honto」は書店と本の通販ストア、電子書籍ストアがひとつになって生まれたまったく新しい本のサービスです
https://honto.jp/

2019/10/15(火)(artscape編集部)

カタログ&ブックス│2019年9月

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます





かたちは思考する 芸術制作の分析

著者:平倉圭
発行:東京大学出版会
発行日:2019年9月27日
定価:3,800円(税抜)
サイズ:A5判、360ページ

セザンヌからスミッソンに至る近現代美術、ゴダールの3D映画、トンネル工事の記録写真、そして同時代の演劇やダンスまで、多様なジャンルを包摂してひろがる「芸術」という営みを、一貫した方法論的精密さで分析する。芸術作品を見ることを通して、見る「私」を作り変える、驚異の芸術論。

ドナルド・ジャッド 風景とミニマリズム

著者:荒川徹
装幀:宇平剛史
発行:水声社
発行日:2019年8月23日
定価:3,000円(税抜)
サイズ:A5判並製、240ページ

《ミニマリズム》という用語がさまざまな領域に浸透している現在、はたして美術における《ミニマリズム》とは何であったのか?
現代アートを代表する美術家、ドナルド・ジャッド(1928-94)の絵画、オブジェクト作品、リノベーション建築から家具制作に至るキャリアを中心に、作品構造と形態の変化を克明に辿りながら、いかにしてミニマリズムの芸術が人工的な風景や工学的構造などに触発されてきたかを追求する。

SPECULATIONS 人間中心主義のデザインをこえて

監修・編著:川崎和也
編著:ライラ・カセム、島影圭佑、榊原充大、木原共、古賀稔章、ドミニク・チェン、太田知也、砂山太一、津田和俊、高橋洋介
寄稿:ヤンキー・リー、大橋香奈
翻訳:藤吉賢
執筆・編集協力:白米航
翻訳協力:垣貫城二
デザイン:村尾雄太
発行:ビー・エヌ・エヌ新社
発行日:2019年7月25日
定価:3,200円(税抜)
サイズ:B5判変型、312ページ

社会も、テクノロジーも、デザインを取り巻く利害関係も、ますます複雑化し混迷を極める世界において、今デザインはどこにあり、またデザインに何が求められているのでしょうか。本書で紹介するのは、そんな世界にあっても倫理を手放すことなく実践し、デザインと社会、そして実践と理論の接地面に光を射してくれる、合計99の「デザインリサーチ」です。本書では、今着目すべきデザインの問題系を明らかにするために、合計3パート/9つの章を設け、それぞれのテーマごとに11の事例と多様な編著者による導入テキストを収録しています。

瓦礫の未来

著者:磯崎新
発行:青土社
発行日:2019年8月23日
定価:2,400円(税抜)
サイズ:A5判、273ページ

2019年プリツカー賞受賞。世界的建築家による最新の著作。
天災と人災による破壊のさなかで、建築家は失った者たちや虐げられた者たちと語り合い、新たな点と線を描き、設計する。都市の政治的・経済的・メディア的状況に確かな視線を送り届けるための大胆な提言書。

イメージを逆撫でする 写真論講義 理論編

著者:前川修
発行:東京大学出版会
発行日:2019年8月14日
定価:4,400円(税抜)
サイズ:四六判、324ページ

ベンヤミン、シャーカフスキー、バッチェン、バルト。これまで写真について紡がれた代表的な言説をたどり直し、そこに伏在する二項対立を撹乱し「逆撫で」することで見えてくる写真理論の新たな相貌。イメージ=写真がますます遍在し覆い尽くす世界に近づく橋頭堡の構築のために。著者待望の写真論。

東南アジアリサーチ紀行──東南アジア9カ国・83カ所のアートスペースを巡る

著者:小川希
翻訳:弘川ゆきえ、本間順子、佐藤彩乃、地主麻衣子、高石晃、池田佳穂、本村桜アリス、太田エマ、ジョナサン・ウィストン、スザンヌ・ムーニー、ムジーブ・カーン
デザイン:原田光丞
イラストレーション:和田亜矢子
発行:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
発行日:2019年8月7日(新装改訂版)
定価:1,200円(税抜)
サイズ:四六判、272ページ

小川希(Art Center Ongoing代表)が2016年の3ヶ月間、東南アジア9カ国を巡り、83カ所のインディペンデントなアートスペースをリサーチした旅の記録を収録した書籍の新装改訂版。
東南アジアのスペース情報の更新に加え、東南アジアの多様な「コレクティブ」の在り方に触発されて立ち上げた「Ongoing Collective」での実践と葛藤、そして可能性について綴られた「『おわりに』の『つづきに』」を新たに収録しました。

関連記事

オルタナティヴ・アートスクール ──第4回 自分たちに必要なプロジェクトをつくる アートプロジェクトの0123|白坂由里:トピックス(2019年04月15日号)

wow, see you in the next life. /過去と未来、不確かな情報についての考察 The magazine vol.1

企画:コンタクトゴンゾ+YCAMバイオ・リサーチ
編集:三ヶ尻敬悟(コンタクトゴンゾ)、吉﨑和彦(山口情報芸術センター[YCAM])
デザイン:小池アイ子
発行:山口情報芸術センター[YCAM]
発行日:2019年8月9日
定価:1,000円(税込)
サイズ:23×15.5cm、64ページ

山口情報芸術センター[YCAM]で開催されるcontact Gonzo+YCAMバイオ・リサーチ「wow, see you in the next life./過去と未来、不確かな情報についての考察」(2019年10月12日〜2020年1月19日)に関連して制作されたマガジンの1号目。会期前から会期末にかけて、contact Gonzoメンバーの塚原悠也によるSF小説などを所収したマガジンが3回発行される。山口情報芸術センター[YCAM]にて販売中。

関連記事

過去と未来、不確かな情報についての考察──YCAMバイオ・リサーチとcontact Gonzoがとりくむ身体表現(第2報)|津田和俊/吉﨑和彦:キュレーターズノート(2019年09月15日号)
身体はどこから来て、どこへ行くのか──YCAMバイオ・リサーチとcontact Gonzoがとりくむ身体表現|津田和俊/吉﨑和彦:キュレーターズノート(2019年06月01日号)

しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像 1970年代から現代へ

執筆:アンダ・ロッテンベルク、アグニエシュカ・レイザヘル、マリカ・クジミチ、岡村恵子(東京都写真美術館)
編集:岡村恵子(東京都写真美術館)
デザイン:木村稔将
発行:東京都写真美術館
発行日:2019年8月
定価:2,500円(税抜)
サイズ:A4変形、200ページ

本展より代表的な出品作品と当館学芸員と関係者のテキストを掲載。全199頁。





※「honto」は書店と本の通販ストア、電子書籍ストアがひとつになって生まれたまったく新しい本のサービスです
https://honto.jp/

2019/09/17(火)(artscape編集部)

artscapeレビュー /relation/e_00049946.json s 10157006

カタログ&ブックス│2019年7月

展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます




ART TRACE PRESS 05

責任編集:松浦寿夫、林道郎
発行:ART TRACE
発行日:2019年6月28日
定価:2,300円(税抜)
サイズ:A5判、291ページ

特集「アフェクト・セオリー」
宇野邦一氏、林道郎、松浦寿夫による座談会収録の他、松井勝正氏によるロバート・スミッソン論、荒川徹氏によるゴッホ論、林道郎によるアフェクト理論についての補足的論考を掲載。

欲望の主体 ヘーゲルと二〇世紀フランスにおけるポスト・ヘーゲル主義

著者:ジュディス・バトラー
翻訳:大河内泰樹、岡崎佑香、岡崎龍、野尻英一
発行:堀之内出版
発行日:2019年7月10日
定価:4,000円(税抜)
サイズ:四六判、492ページ

ジュディス・バトラーについては、すでに多くの著作の訳書があり、日本でも受容が進んでいる。しかし、彼女の思想的出発点となったヘーゲル研究については十分な理解が進んでいるとは言えない。バトラーのフェミニズム、クィア理論、さらには政治的主張を理解する上でも、その基礎となっている彼女のヘーゲル理解、そしてそれに基づくフランス二〇世紀哲学についての理解を示した本著の邦訳刊行は、日本における哲学、フェミニズム、政治思想における議論に大きく貢献することになるだろう。

シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略

著者:洞田貫晋一朗
装丁:井上新八
発行:翔泳社
発行日:2019年6月12日
定価:1,600円(税抜)
サイズ:四六判、200ページ

森美術館は2018年美術展覧会「入場者数」1位・2位を達成しました。 その背景には、日本の美術館・博物館の中で最大規模のSNSフォロワー数を活用したデジタルマーケティング戦略があります。 本書では、森美術館がこれまで取り組んできた展覧会におけるさまざまなSNSの取り組みを紹介しています。 現代アートにおけるプロモーションの最前線を知っていただきながら、 アートとSNSの相性のこと、多少の失敗談など、楽しみながら読んでもらえる内容になっています。

マミトの天使

著者:市原佐都子
発行:早川書房
発行日:2019年6月6日
定価:2,160円(税込)
サイズ:20cm、211ページ

日本のみならず、世界から注目される演劇ユニットQを主宰する劇作家・市原佐都子の初作品集。「悲劇喜劇」誌に掲載され話題となった中篇小説「マミトの天使」に加えて、人の自意識と身体性にまつわる懊悩と希望を描いた「虫」と「地底妖精」の3篇を収録する。

アール・ブリュット

著者:エミリー・シャンプノワ
翻訳:西尾彰泰、四元朝子
発行:白水社
発行日:2019年7月3日
定価:1,200円(税抜)
サイズ:新書、150ページ

アール・ブリュットの起源、呼び名、概念、作品の素材や形式、愛好家やコレクター、近年のブーム、美術館や市場までを概説する。

アッセンブリッジ・ナゴヤ2018|ドキュメント

執筆者:川北眞紀子、中根多惠、秋庭史典、中村史子、佐藤知久 編集・発行:アッセンブリッジ・ナゴヤ実行委員会
発行日:2019年3月
定価:非売品(ウェブサイトよりPDFダウンロード可能)
サイズ:A5判、96ページ

アッセンブリッジ・ナゴヤ2018の活動をまとめたドキュメントブック。

関連記事

アッセンブリッジ・ナゴヤ2018──UCO最後の3日間|吉田有里:キュレーターズノート(2019年01月15日号)
アッセンブリッジ・ナゴヤ2018|五十嵐太郎:artscapeレビュー(2018年11月15日号)
街の変わりゆく景色をどのように残すべきか|吉田有里:キュレーターズノート(2018年09月15日号)

裏切られた美術 表現者たちの転向と挫折 1910−1960

著者:足立元
発行:ブリュッケ
発売:星雲社
発行日:2019年6月6日
定価:3,600円(税抜)
サイズ:A5判変型、318ページ

戦前から戦後にかけての50年間における、美術・漫画・記録映画と社会運動の危険な交わり。美術を中心に、漫画、映画、アニメーションなどを研究する著者が、2008〜2018年に書いた文章をまとめる。

ゴットを、信じる方法。

企画、編集:中川恵理子
レイアウトデザイン:宮城巧
発行:京都造形芸術大学 ARTZONE
発行日:2019年5月10日
定価:非売品
サイズ:B5版、50ページ

京都のARTZONEで開催された展覧会「ゴットを、信じる方法。」(企画: ゴットを信じる会)のカタログ。

関連記事

ゴットを、信じる方法。|高嶋慈:artscapeレビュー(2018年06月15日号)


※「honto」は書店と本の通販ストア、電子書籍ストアがひとつになって生まれたまったく新しい本のサービスです
https://honto.jp/

2019/07/16(火)(artscape編集部)

文字の大きさ