artscapeレビュー
カタログ&ブックス | 2023年3月15日号[近刊編]
2023年03月15日号
展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
※hontoサイトで販売中の書籍は、紹介文末尾の[hontoウェブサイト]からhontoへリンクされます
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「二つの栃木」の架け橋 小口一郎展 足尾鉱毒事件を描く
2023年1月21日(土)〜2023年3月26日(日)まで、栃木県立美術館にて開催されている企画展「「二つの栃木」の架け橋 小口一郎展 足尾鉱毒事件を描く」のカタログ。
反戦と西洋美術 ちくま新書
戦争とその表象の関係という古くて新しい問い。17世紀から現代に至る「反戦」のイメージを手がかりに、その倫理的、あるいは政治的な役割について捉え直す。
アルトー横断──不可能な身体
この一冊から始まるアルトー・・・ドゥルーズ、デリダ、フーコーらに決定的な啓示を与え、土方巽、寺山修司らを揺り動かしたアントナン・アルトーとは何者なのか。14名の最前線の書き手による、24年ぶりの論集。「自殺論」新訳3編併録。
現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥
困難な時代の試練にわれわれはどう立ち向かうべきか。 人口流動性、メガスラム、環境・生態系、食料・エネルギー、震災、パンデミック、戦争など……、あらゆる問題はすでに出尽くした。まもなく、いまだ人類が見たことのない、新しい都市の形態が誕生するだろう――。 発表されるや大きな注目を集めた伝説的テキスト「現代都市のための9か条――近代都市の9つの欠陥」を書籍化するものである。本書では、「9か条」に加えて、主要な設計論である「木造進化論」、近年書かれた最新テキストやインタビュー・談話などを選りすぐり収録。西沢大良の思考と、「9か条」をよりよく理解するための一冊。
わたしのコミュニティスペースのつくりかた みんとしょ発起人と建築家の場づくり
朝日新聞「天声人語」やNHK総合などでも取り上げられ、3年間で全国約50館に広がった民営図書館「みんとしょ」の発起人、そして話題の小商い建築「ARUNŌ」の設計・運営を手掛ける若手建築家による自分流コミュニティスペースづくりのガイドブック。 悩み相談、軌道に乗せるまでのハウツウ、事例の具体的なストーリーなどヒントが満載です。
わたしと『花椿』 雑誌編集から見えてくる90年代
Web花椿の好評連載「90s in Hanatsubaki」に大幅加筆した、待望の書籍化。
震災後のエスノグラフィ
「阪神大震災を記録しつづける会」のアクションリサーチ
活動を「よい物語」にしたい欲望もめぐる中、そのままならなさを含み込む研究は可能か。アクションリサーチの可能性を提起する。
食客論
傍らで食べるもの──それはだれか?
ロラン・バルト、ブリア=サヴァラン、フーリエ、ルキアノス、キケロ、カール・シュミット、ディオゲネス、九鬼周造、北大路魯山人、石原吉郎、ポン・ジュノ、メルヴィル、アーレントらのテクストに潜む、友でも敵でもない曖昧な他者=「食客」。彼らの足跡をたどり、口当たりのよい「歓待」や「共生」という言葉によって覆い隠されている、「寄生」の現実を探究する。
アール・デコ 戦間期フランスの求めた近代建築
アール・デコの原点を紐解く―。 戦間期を中心にフランスで建設された数々の建築、 その萌芽と興隆、および地方都市への波及と受容の 過程を明らかにすることで、今日も世界各地で愛好の 止まないアール・デコの由縁をフランスに探る。
拡張するイメージ 人類学とアートの境界なき探究
ケニアと日本をつなぐ洗濯物、風を可聴化するハープ、コロナ禍を経た展示──。 アートと人類学が切り結ぶ場所で、まだ見ぬイメージの可能性を考える11人の、研究、制作、展示をめぐる実践と思考。
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展覧会カタログ、アートやデザインにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。
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2023/03/14(火)(artscape編集部)