artscapeレビュー

プレビュー:ジョージ・ネルソン展──建築家、ライター、デザイナー、教育者

2014年07月01日号

会期:2014/07/15~2014/09/18

目黒区美術館[東京都]

目黒区美術館で、アメリカのデザインディレクター・ジョージ・ネルソン(George Nelson, 1908-86)の展覧会が開催される。ネルソンはハーマンミラー社で1964年から25年間にわたってデザイン部長を務め、そのあいだにチャールズ&レイ・イームズ夫妻を同社のデザイナーとして起用し、ハーマンミラー社を世界的な家具メーカーに育てたことで知られる。本展はドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムが所蔵するネルソン関連コレクションを中心に約300点の家具、プロダクト、模型、映像などによって構成されるアジア巡回展のひとつ。デザイナーとしてのネルソン、あるいはミッド・センチュリーのデザインを回顧するだけではなく、ネルソンのライター、教育者としての側面も掘り下げてゆくという。モノと人と仕事とのつながりを考えたという彼の仕事は、これからのデザインのあり方を考えるうえでもおおいに参考になるに違いない。デザインに関わる人にとって必見の企画であろう。[新川徳彦]


左=ジョージ・ネルソン、1965頃
George Nelson, ca.1965
Photo: Vitra Design Museum Archiv
右=ボール・クロック、1948
Ball Clock, 1948
Photo: Vitra Design Museum


左=ストレージウォール(『ライフ』誌掲載)、1945
Storage Wall, published in Life Magazine, 1945
Photo: Herbert Gehr ©Vitra Design Museum Archiv
右=「アメリカ博覧会」の展示模型“ジャングルジム”とネルソン・オフィスのスタッフ
モスクワ、1959
Two staff members in Nelson's office with a model for the American National Exhibition "jungle gym", Moscow, 1959
Photo: Vitra Design Museum Archiv

2014/06/29(日)(SYNK)

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