artscapeレビュー
村山幸子の世界
2011年07月01日号
会期:2011/06/07~2011/06/12
ギャラリーマロニエ[京都府]
画廊の3階から5階を使った大規模な個展。還暦を迎えた作家にとって、集大成的な意味合いを持つ。5階では古着や端切れなどを用いた大規模なインスタレーションを展開(画像)。4階では1980年代に制作した、さまざまな素材でつくられたコスチュームを、実物と写真で紹介。3階は一転してひょうきんな張り子が並んでいた。あまりにも作風が違う張り子はともかく、5階と4階は見応えたっぷり。画廊メインで活動する作家は過去作品を振り返る機会が少ないので、貴重な機会と言える。ほかのベテランにも是非真似をしてほしい。
2011/06/07(火)(小吹隆文)