artscapeレビュー
五十嵐太郎のレビュー/プレビュー
アセンブル “共同体の幻想と未来”展
会期:2016/12/09~2017/02/12
EYE OF GYRE[東京都]
ターナー賞の受賞で話題になった、荒廃したエリアをアート、デザイン、建築の力で再生させるユニットである。日本でも似たような活動はあるが、イギリスだとアーツアンドクラフツの補助線はあるのだろうかと思う。廃屋に植物は魅力的なイメージだが、果たしてどこまで具現化できるか。
2017/01/10(火)(五十嵐太郎)
小山泰介個展「Generated X」
会期:2017/01/06~2017/02/26
G/P gallery[東京都]
恵比寿のナディフへ。小山泰介「Generated X」は、変わらずメディアと視覚の前線を探る。超拡大、垂れ下がるロール、デジタル加工、しわくちゃセロハンとスキャナー×スキャナー、カメラの絞りが生む九角形の光など、もはや写真と呼んでよいのか? という鮮烈なイメージ群を提示する。
2017/01/06(金)(五十嵐太郎)
総合開館20周年記念 TOPコレクション 東京・TOKYO
会期:2016/11/22~2017/01/29
東京都写真美術館[東京都]
コレクションから東京を切り取った写真を街角、路地裏、エアポケット、サバービアなどのテーマ別に紹介する。20年以上古い作品になると、かつての風景が失われ、写真家の手法や視点の面白さとは別に、その当時を記録したドキュメント的な価値が追加されるのが興味深い。
2017/01/06(金)(五十嵐太郎)
アピチャッポン・ウィーラセタクン 亡霊たち
会期:2016/11/22~2017/01/29
東京都写真美術館[東京都]
地下をブラックボックスにしつつ映像と空間を体験させる映像インスタレーションだった。そのイメージは美しく、クオリティは高いけど、説明がないと、作品の意味に到達するのは難しい。
2017/01/06(金)(五十嵐太郎)
総合開館20周年記念 東京・TOKYO 日本の新進作家vol.13
会期:2016/11/22~2017/01/29
東京都写真美術館[東京都]
スカイツリーを画面の中心に据えながら、各地から撮る佐藤信太郎。平成なのに、昭和的な風貌の人を撮り、キャプションによるツッコミが面白い元田敬三。警備員の仕事をしながら写真を再考する田代一倫。現代建築の入った東京の風景を撮影する小島康敬など。
写真:上から、田代一倫、小島康敬
2017/01/06(金)(五十嵐太郎)