2018年04月15日号
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artscapeレビュー

細川貴司展

2016年07月01日号

会期:2016/06/13~2016/06/25

不二画廊[大阪府]

本展のDMハガキを見た時は、彼の作品がどんなものか、よく分からなかった。どうやら支持体は板で、木目を生かした絵作りをしているらしい。会場で実物を見ると、実物ははもう少し複雑だった。角材をつなぎ合わせた塊を凸レンズ状に削った支持体の上に描いていたのだ。画題は、濃霧がかかる山や森といった山水画的なもの。曲面を生かした魚眼レンズ状の構図も相まって、神秘的な雰囲気を醸し出している。画材は、色鉛筆を中心に、アクリル絵具と油絵具を併用している。確かな画力にもとづく緻密な作風は説得力があり、非常に見応えがあった。関東在住の作家と聞いたが、今後も関西での発表を続けてほしい。

2016/06/13(月)(小吹隆文)

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