2017年09月15日号
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artscapeレビュー

2017 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

2017年09月01日号

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会期:2017/08/19~2017/09/24

西宮市大谷記念美術館[兵庫県]

今年51回目を迎えるボローニャ国際絵本原画展。この子供用絵本の見本市に伴うコンクールでは、応募は過去最多だったそうだが、26カ国、75作家が入選した。そのうち、日本人は6名。今回は加えて、メキシコの作家フアン・パロミノが神話を基にした物語『はじまりの前に』の原画(第7回ボローニャSM出版賞受賞記念絵本)が特別展示されている。回を重ねる度に、デジタルメディア、フォトショップやイラストレーターによる作画が増えているのを実感する。ひとくちに絵本原画といっても、技法はさまざま。布のテクスチュアと丁寧な針の運びが映える刺繍作品、シルクスクリーンにサイン入りの作品、コラージュに手書き文字が楽しい作品、など。展覧会ちらしの表に取り上げられている、マリー・ミニョ(フランス)の作品は、色鉛筆のみで仕上げられた、独特な筆触の仕上げが際立つ。表現性も同様に幅広いが、ポップアートを思わせるような作品が多く目についた。美術館を一巡りすると、まるで夏の世界旅行に出かけたような、非日常の気分を味わえる。異国の社会文化を知るだけでなく、絵本を通じて、複数の感情が喚起されるからだ。[竹内有子]

2017/8/19(土)(SYNK)

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