キュレーターズノート

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A Nightmare is A Dream Come True: Anime Expressionist Painting(悪夢のどりかむ)

[2012年08月15日号(山口洋三)]

 カタールのドーハで村上隆の大個展「Murakami - Ego」が開催された。新聞紙上で取り上げられたし、『美術手帖』や『芸術新潮』が特集を組んだからご存じの読者も多いだろう。artscapeの執筆者のなかでこれを見に行った方はいらっしゃ...

北海道ガーデンショー

[2012年08月15日号(鎌田享)]

 夏から秋にかけて、「北海道ガーデンショー」が帯広近郊で開催されている。ガーデンといってもそれは、“園芸”や“ガーデニング”という言葉から想像されるものとは少し異なる。そこで展開されている“庭=作品”の様態は、ランド・アートやインスタレーシ...

土佐の3人──武内光仁、西悟、絵金

[2012年08月01日号(川浪千鶴)]

 美術館の活動拠点を福岡から高知に移して、ちょうど1年が経ち、地元作家たちとの面識や交流もそれなりに増えてきた。高知のアートシーンにおいては、公募展(新聞社・民間主催、アウトサイダーアート専門など各種あり)やグループショー(クラフト系が多い...

YCAM「glitch GROUND」、高嶺格《ジャパン・シンドローム〜山口編》『いかに考えないか?』/淺井裕介「植物になった白線@熊本 001河原町」

[2012年07月15日号(坂本顕子)]

 小学生のときに近所にこんなアートセンターがあったら、間違いなく入りびたるだろう。そう思わせるのが山口情報芸術センター[YCAM]である。一見市民には敷居が高く感じられるメディア・アート専門の同センターだが、訪れた6月のある日曜は、九州・山...

作品を収蔵すること、コレクションを考える

[2012年07月01日号(角奈緒子)]

 近代・現代美術作品を収蔵する海外の美術館を訪れると、そのコレクションの数の多さとクオリティの高さに、思わずため息がでてしまうという経験をされたことはないだろうか。さらにたいていの場合(私について言えば)、国家の文化遺産としての芸術作品に対...

第7回ベルリン・ビエンナーレ、ドクメンタ13

[2012年07月01日号(住友文彦)]

 西欧文化を中心においた価値観は本当に変わりつつあるのだろうか。それは芸術の世界でも、また政治や経済を含む社会全体においても起きていることなのだろうか。

淺井裕介滞在制作&個展、栗林隆、超群島

[2012年07月01日号(工藤健志)]

 季節は春から初夏、青森という土地がもっとも穏やかで気持ちの良いこの時期、国際芸術センター青森(ACAC)では淺井裕介滞在制作&個展「八百万の物語──強く生きる 繰りかえす」(2012年4月28日〜6月24日)が、そして十和田市現代美術館で...

國府理 展「水中エンジン」、今村源・袴田京太朗・東島毅「Melting Zone」

[2012年06月15日号(中井康之)]

 原発が再稼働するという報道が為されている。そのことに対して、私自身は是でも非でもない。十分な電源が確保できなければ日本の産業が立ちゆかなくなるという意見に対しては6月2日の『朝日新聞』の「声」欄に、ある企業主が寄稿していたように、設備投資...

大震災から一年──岩手県の美術館

[2012年06月01日号(伊藤匡)]

 東日本大震災で、岩手県内でも盛岡市など内陸部は、地震の揺れは激しかったものの大きな被害には至らなかった。それでも震災の影響は大きく、岩手県立美術館では予算が凍結されたため、予定していたすべての展覧会を中止するなど、各美術館は震災の対応に追...

トマス・サラセーノ「クラウド・シティ」

[2012年06月01日号(能勢陽子)]

 いまの日本ほど、汚染された大地を離れ、地震や津波の被害を被むることのない、“空中に住まう”ということを、リアルに思い描いてしまうこともないだろう。“空中に住む”ことは、20世紀半ばにさまざまな建築家によって夢想された。バックミンスター・フ...

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