キュレーターズノート

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福岡現代美術クロニクル1970-2000、福岡市美術館リニューアル基本計画、大竹伸朗展

[2013年02月15日号(山口洋三)]

 この文章がアップされるころには、「福岡現代美術クロニクル1970-2000」の撤収作業に入っている。はやいなあ、こないだ新年を迎えたと思ったら(笑)。ばたばたの展覧会準備だったけど、地元内外関係者には好評と絶賛をいただいている。坂本顕子氏...

早すぎる、遅すぎる──インスタレーションの膨張

[2013年02月01日号(阿部一直)]

 最近数カ月の山口情報芸術センター[YCAM]の活動のなかから、トピックとなった二つの企画を紹介したい。いずれも、表現形態としては、インスタレーションのバリエーション/発展形と位置づけられるものだが、一般的な美術展示のカテゴリーや制度のルー...

志賀理江子──螺旋海岸

[2013年01月15日号(住友文彦)]

 ひとりの作家が表現を生み出し、それを作品や展覧会と呼ぶときに、いつも器である会場や施設との関わりを考えてしまうのは、学芸員の悪しき習性なのかもしれない。そのことはお構いなしに、表現したいことをかたちにすることはできる。どんな芸術の歴史的な...

福岡現代美術クロニクル1970-2000

[2013年01月15日号(坂本顕子)]

 新年の展覧会めぐりは、「福岡現代美術クロニクル1970-2000」から始まった。朝、熊本を出て、福岡県立美術館と福岡市美術館の二館をハシゴし、シンポジウムに参加して、帰りの新幹線で原稿を書くという荒い「仕事始め」は悲しいことに今年も変わら...

ゴットンアートマジック

[2013年01月15日号(工藤健志)]

 山本作兵衛の炭坑記録画がユネスコの世界記憶遺産に登録されたことで一躍脚光を浴びた田川市。「炭坑節」の発祥の地として知られる同地は、石炭産業によって日本の近代化を根底から支えた福岡県の筑豊地方に存在する。

かげうつし──写映・遷移・伝染、前谷康太郎「distance」、小田英之+「アイマイナコクハクトと赤いまる」展ほか

[2012年12月15日号(中井康之)]

1995年から1年ほどかけてNHKで「映像の世紀」というドキュメンタリー番組が、制作・放映されていたことを記憶している人も多いことと思う。その番組がルイ・リュミエールの『工場の出口』という1895年に公開された映画から始まることからもわかる...

「ART BASE 百島」オープン

[2012年12月15日号(角奈緒子)]

 アート界ではこのところ、瀬戸内海の島が熱い。すでに国際的に知名度の高い直島は言うまでもないが、特に第1回瀬戸内国際芸術祭が開催された2010年以降、会場となった女木島、男木島、豊島のほか、廃墟と化していた銅精錬所跡を活用したアートプロジェ...

高嶺格『ジャパン・シンドローム──step2 “球の内側”』

[2012年12月01日号(能勢陽子)]

 ここしばらく、現代美術が意味や社会的背景から逃れた、実体のない知的で軽やかなものになってきている気がして、表現に対する不感症に陥っているような感覚があった。そんなとき、心地よさも爽快感も居心地の悪さも含み込んだ確かな触感とともに、すぐには...

芸術の収穫祭 かっきりまつり

[2012年12月01日号(伊藤匡)]

 この秋、廃校になった学校の校舎で若い作家たちによる「芸術の収穫祭 かっきりまつり」が開かれた。

福岡現代美術クロニクル1970-2000

[2012年11月15日号(山口洋三)]

 来年1月5日開幕の「福岡現代美術クロニクル1970-2000」の準備が佳境。ウェブサイトはまだだがFacebookを立ち上げている。展覧会は正月にするものではない。なぜかというと秋が猛烈に忙しくて、他の展覧会がゆっくり見られなくなるからだ...

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