キュレーターズノート

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「1974」(第1部 1974年ニ生マレテ、第2部 1974年──戦後日本美術の転換点)、「服の記憶──私の服は誰のもの?」

[2014年10月01日号(住友文彦)]

 まだ開館して1年にも満たない新米館としては、先達の活動を大いに参考にするために、事業のみならず、運営面、設備面も問い合わせをしては、事業計画に活かしてきた。最近は開館後10年、20年を迎え、改修工事にともなう一時休館にはいる美術館があちこ...

「MEDIA/ART KITCHEN YAMAGUCHI──地域に潜るアジア:参加するオープンラボラトリー」

[2014年10月01日号(阿部一直/井高久美子/渡邉朋也)]

 前回の座談会の時点では、「地域に潜るアジア」が一般公開していなかったため、準備段階というエクスキューズがあるなかで、コンセプトやビジョン、そのとき進行していたリサーチを話題にした(展覧会「地域に潜るアジア」については 前回の連載 をご覧い...

「広島の記憶──写真家 明田弘司の仕事から」、「第18回平和美術展 ミリキタニの猫」、「第9回ヒロシマ賞受賞記念 ドリス・サルセド展」

[2014年09月15日号(角奈緒子)]

 今年もあっという間に8月が過ぎ去ってしまった。1945年、原子爆弾の投下によって甚大な被害を被った広島にとって、8月は特別なひと月となる。8月6日には平和記念式典が粛々と執り行なわれ、亡くなった人々の魂を弔う。世界中から訪問者を迎えるハチ...

アラフドアートアニュアル2014

[2014年09月01日号(伊藤匡)]

 福島市郊外の土湯温泉町で、昨年から芸術祭が始まった。「アラフドアートアニュアル」という。アラフドは「新踏土」と書き、新雪を踏み固めて道筋をつくるという意味である。例えば、小学生の集団登校で、上級生が下級生のために新雪を踏んで道をつくること...

これからの写真

[2014年09月01日号(能勢陽子)]

 「これからの写真」は、「写真」というメディアを用いた表現を通して、その定義づけの困難さの中から、現在そしてこれからの「写真」の意義や可能性を改めて見定めようとするものである。新井卓、加納俊輔、川内倫子、木村友紀、鈴木崇、鷹野隆大、田代一倫...

「久留米・石橋美術館 撤退問題」、「鈴木貴博 生きろ美術館展」、「成田亨 美術/特撮/怪獣 ウルトラマン創造の原点」

[2014年08月15日号(山口洋三)]

 今回の学芸員レポート、いつものようになにかしら展覧会のレビューとか自分が企画中の展覧会企画のことなどを書こうとのんびり構えていたところに、衝撃的なニュースが飛び込んできた。福岡県久留米市の石橋美術館を運営してきた石橋財団が、2016年9月...

金沢まちビル調査/「逃げ地図」ワークショップ

[2014年08月15日号(鷲田めるろ)]

 11月1日より金沢21世紀美術館で始まる「3.11以後の建築」展に向け、いくつかのワークショップを行なった。ワークショップは、本展のゲスト・キュレーターである建築史家の五十嵐太郎とコミュニティデザイナーの山崎亮からの提案によるもので、その...

北海道の美術家レポート⑤Sprouting Garden(スプラウティング・ガーデン)[前編]

[2014年08月01日号(岩﨑直人)]

 「札幌国際芸術祭2014」が始まった。坂本龍一氏がディレクターとして迎えられ、「都市と自然」がテーマに据えられ、日本の近代化と北海道の歩みを照らし合わせつつ、人々のこれからのあり方を問う壮大な企画となっている。

ゴー・ビトゥイーンズ展──こどもを通して見る世界

[2014年08月01日号(川浪千鶴)]

 この展覧会は子どもをテーマにしてはいるが、子ども向けではない。可愛いわかりやすい作品満載でもなければ、昔、子どもだったおとなたちへ贈るといったノスタルジックな口上付きでもない。これは現代を生きるおとなのための展覧会、おとなが「生きる力」を...

淺井裕介「マスキングプラントの収穫と脱走した猫」「街なか子育て広場公開制作」/「水戸岡鋭治からのプレゼント」

[2014年07月15日号(坂本顕子)]

 震災後、九州に拠点を移したアーティストたちがいる。2012年に熊本に移住した淺井裕介もその一人だ。近年の淺井の九州での活動は目覚ましく、この夏もさまざまなプロジェクトが計画されている。九州各県で展開されてきた、淺井の活動についてこの機会に...

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