キュレーターズノート

バックナンバー

超・大河原邦男展──レジェンド・オブ・メカデザイン

[2013年05月15日号(山口洋三)]

 大河原邦男の回顧展「超・大河原邦男展──レジェンド・オブ・メカデザイン」が開催されると聞けば、ある年齢層の特に男性諸氏は心穏やかでないだろう。その名前は、1980年代アニメブームを牽引した作品群とともに記憶されているはずである。これまでに...

吉村芳生 展──色鉛筆で描く彼岸と日常

[2013年05月01日号(川浪千鶴)]

 今回は、現在開催中の吉村芳生展に関連して、吉村作品の再評価の軌跡を、個人的な印象とともにまとめてみたい。

国東半島アートプロジェクト2012 春、クリエイティブ・カフェ熊本

[2013年04月15日号(坂本顕子)]

 九州は広い。たとえそこが自分の暮らす日常の場所と地続きであっても、「異界」へのドアはそこかしこに広がっている。アートを追って初めて訪れた国東半島で、そんな体験をした。

呉夏枝×青森市所蔵作品展「針々と、たんたんと」

[2013年04月01日号(工藤健志)]

 地方で暮らしていて最近思ったこと──。青森駅の駅ビルに某有名外資系喫茶チェーン店が開店し、初日に100名を超す行列ができたそうな。それはすぐさまニュースで報道されたが、口さがない都市圏在住者からは嘲笑、揶揄の対象となり、一方、地元ではさら...

実験工房展、風が吹けば桶屋が儲かる、WALK あるくことからはじまること

[2013年04月01日号(住友文彦)]

 二つのまったく異なる展覧会を見て、特定の芸術の運動が創造的な刺激を後の時代にも与えているようなときに、そもそもそれらがどのような背景をもって発生したのかについて考えを巡らせる必要があるように感じた。

ベルリン、アート鑑賞備忘録

[2013年03月15日号(角奈緒子)]

 今夏開催予定の展覧会準備のため、短期滞在ではあったもののベルリン訪問の機会を得た。人の取る行動に対する寛容な態度のみならず、家賃や物価の安さも手伝い、どこか住み易さや居心地のよさを感じさせ、それゆえいまだ世界中から多くの作家たちが集まって...

周縁からのフィールドワーク、「楽園創造(パラダイス)──芸術と日常の新地平」

[2013年03月15日号(中井康之)]

 われわれはいまどこにいるのだろうか、などという叙情的とも根源的とも言えるような問いを、多くの者に問わず語りさせてしまうような状況が、いまの日本の〈ある〉局面なのだろう。3.11というカタストロフィを被ってしまったこの国に住まう人々は、例え...

「坂口恭平──新政府」展

[2013年03月01日号(能勢陽子)]

 「あなたは何大臣ですか?」。展覧会の入口に掲げられた言葉に、一瞬ためらう人もいるだろう。いまの社会を規定している枠組みから離れて、人間の生に必要な根源的なものだけで成り立つ新政府ができたとしたら、そこでなにができるか考えたことがないくらい...

二年後。自然と芸術、そしてレクイエム、分水嶺・齋藤隆展

[2013年03月01日号(伊藤匡)]

 あれから二年になる。被災地域では、「あれから」だけで通じるほど、大震災の経験は生々しく、心に深く焼きついている。一方で、日々の生活は慌ただしく、日常の時間は流れるように通り過ぎてゆく。深層にとどまって動かない時間と表層を流れる時間の乖離に...

札幌大通地下ギャラリー 500m美術館

[2013年02月15日号(鎌田享)]

 札幌中心部の地下空間を活用して、一昨年の2011年11月に「札幌大通地下ギャラリー 500m美術館」というギャラリースペースがオープン。さまざまな現代美術の企画が展開されている。

オススメ展覧会

レビュー/プレビュー

フォーカス

キュレーターズノート

artscapeレビュー

トピックス

360°ビュー