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国東半島アートプロジェクト/「チームラボと佐賀──巡る!巡り巡って巡る」/「草間彌生──永遠の永遠の永遠」

[2014年04月15日号(坂本顕子)]

 金曜日の業務を終え、新幹線に飛び乗って2時間。約1年ぶりに国東半島を再訪した。九州最古の木造建築である国宝・富貴寺に隣接する宿の湯で、俗世の垢を洗い流し、鶯の声で目を覚ますと、清浄な山里の朝が待っていた。

グループ「幻触」と石子順造 1960-1971

[2014年04月01日号(工藤健志)]

 この夏から青森県立美術館、静岡県立美術館、島根県立石見美術館という3館の共同企画で、「美少女の美術史」という展覧会がスタートする。本展覧会は2010年に同じ3館で開催した「ロボットと美術──機械×身体のビジュアルイメージ」の続編という位置...

シンポジウム「アジアの美術館の未来」、「Art Meets 01 津上みゆき/狩野哲郎」、「白川昌生 ダダ、ダダ、ダ──地域に生きる想像☆の力」

[2014年04月01日号(住友文彦)]

 今回は展覧会ではなく、私がパネリストとして参加したシンポジウム「アジアの美術館の未来」で話し、当日のやり取りを経て考えたことを書かせていただく。これは学習院女子大学が美術評論家、美術館関係者、経営者などを国内外から招聘して約半年間かけて行...

黒田大祐個展「ばんじいしころ」、「スリーピング・ビューティー」

[2014年03月15日号(角奈緒子)]

 アートスケープの記事執筆担当がまわってくるたびに、時間の経過の早いことを痛感させられる。このたびも然り。3月はいうまでもなく年度末の時期であり、さらに今年に関して言えば、私の勤務する広島市現代美術館では、指定管理者の再契約時期でもあり、普...

福島県の文化財レスキュー

[2014年03月01日号(伊藤匡)]

 東日本大震災から3年になるが、福島県ではいまも約14万人が避難生活を続けている。福島第一原発周辺には、住民のいない地域が広がり、貴重な文化財の多くが取り残されたままである。この文化財を救援する活動、いわゆる文化財レスキューについての現状を...

野村誠 老人ホームREMIX♯2 ドキュメンタリーオペラ『復興ダンゴ』、砂連尾理 独演会『家から生まれたダンス』

[2014年03月01日号(能勢陽子)]

 公演は、音楽家の野村誠が15年前から通っているという老人ホームでのインタビューと老人たちとの共同演奏の映像・写真にあわせた野村のピアノ演奏(後半に砂連尾のダンスが加わる)、そして独演会といいつつ野村の演奏や身体も巻き込んだ砂連尾理のダンス...

ファン・デ・ナゴヤ美術展2014「虹の麓」、「島袋道浩:能登」

[2014年02月15日号(鷲田めるろ)]

 この1月、ナゴヤドームに隣接する名古屋市民ギャラリー矢田において、金沢の若手作家8人のグループ展「虹の麓」が開催された。名古屋市文化振興事業団が毎年企画を公募する「ファン・デ・ナゴヤ美術展」として実現する展覧会で、作家はいずれも1980年...

「想像しなおし IN SEARCH OF CRITICAL IMAGINATION」、「上田宇三郎展──もうひとつの時間へ」

[2014年02月15日号(山口洋三)]

 年初から、福岡市美術館では「想像しなおし」「上田宇三郎展」「茶の湯交遊録」と三つの企画展が重なり、1〜2月はイベント、関連事業がほぼ毎週末開催された。特別企画展だけでなく常設展示室でも企画展を行なう当館ならではの現象なのだが、今回私はその...

北海道の美術家レポート③國松明日香

[2014年02月01日号(岩﨑直人)]

 北海道にしっかと根を下ろして活動するアーティストは数多い。そのなかでキラッと光彩放つ実力者もまたあまたいるから、この地は興味深い。本連載では、年齢性別ジャンル等一切問わず、独断で、しかし、おおいに賛同を得られるであろう優れた作家とその作品...

アーティスト イン レジデンス須崎「現代地方譚」

[2014年02月01日号(川浪千鶴)]

 昨今の「アーティスト・イン・レジデンス」(以下AIR)を大づかみに定義すると、「アーティストを一定期間ある土地に招聘し、その土地に滞在しながら作品制作を行なわせる事業のこと」となる。レジデンス専門施設での定期的な活動はもちろんのこと、全国...

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