キュレーターズノート

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北海道の美術家レポート②竹岡羊子

[2013年11月01日号(岩﨑直人)]

 北海道にしっかと根を下ろして活動するアーティストは数多い。そのなかでキラッと光彩放つ実力者もまたあまたいるから、この地は興味深い。本連載では、年齢性別ジャンル等一切問わず、独断で、しかし、おおいに賛同を得られるであろう優れた作家とその作品...

MINAMATAアートミーティング2013──世界に届け、わたしの水俣/若木くるみの制作道場──30日間七転八倒ほか

[2013年10月15日号(坂本顕子)]

 水俣でアートプロジェクトがあると聞いた。熊本県の最南端、鹿児島に接する人口2万6千人の水俣市。水俣病の名を通して世界的に知られるが、実際に訪れると濃い緑の山々とおだやかに広がる不知火海に囲まれた、九州の小さな里である。

種差──よみがえれ 浜の記憶

[2013年10月01日号(工藤健志)]

 青森県立美術館の今年の夏の企画展は、「種差──よみがえれ 浜の記憶」。単館開催の自主企画展でありながら約17,000人の観覧者を記録し、「興業」としても大成功といえるであろう。キュレーションは当館で写真や西洋美術を担当している高橋しげみ学...

中之条ビエンナーレ2013、あいちトリエンナーレ2013

[2013年10月01日号(住友文彦)]

 地方の芸術祭があちこちで花盛りの近頃は、artscapeの読者であればいまさら「ビエンナーレ」や「アートフェスティバル」と聞いてもきっと心は惹かれないだろう。なので、あえて冒頭に中之条ビエンナーレの特徴を明記しておく。

中岡真珠美 展/NATURAL SMELL

[2013年09月15日号(中井康之)]

 この夏、個人的に注目した新聞記事があった。それは、近年の日本における国際芸術祭に焦点をあてた記事で、リードをそのまま使わせてもらえば「住民と交流、新興モデルに 日本発、世界が関心」という内容である。

アート・アーチ・ひろしま2013

[2013年09月15日号(角奈緒子)]

 ご存知の方も多いと思うが、広島市内には三館の美術館が存在する。広島県ゆかりの作家やアジアの工芸を含む、いわゆる「近代」を取り扱う広島県立美術館、フランス印象派を中心にヨーロッパの近代美術や明治以降の日本の洋画を所蔵するひろしま美術館、そし...

日本画の現在──20年後の「横の会」展

[2013年09月01日号(伊藤匡)]

 いま、横の会を覚えている人は、どれほどいるだろうか。  横の会は、1983年に若手の日本画家たちが立ち上げたグループである。その結成趣意書には、「私たちに共通するものは、自分たちのより良い発表の場を持ちたいということと、現代日本画のおかれ...

あいちトリエンナーレ2013/反重力──浮遊|時空旅行|パラレル・ワールド

[2013年09月01日号(能勢陽子)]

 あいちトリエンナーレ2013は、これまで開催された国内の国際展のなかでも、もっとも明白なテーマ性と特色を打ち出していたのではないだろうか。会場となる建築や街を背景に、その特色を活かしながら、3.11というテーマが、一様にではなく多様な文脈...

飯田竜太:再帰の終焉/島袋道浩:能登

[2013年08月15日号(鷲田めるろ)]

 金沢21世紀美術館の横にSLANTというギャラリーがある。そこで8月4日まで展示されていた飯田竜太の作品が面白かった。

大竹伸朗「憶速」、大竹伸朗「ニューニュー」、大竹伸朗《女根/めこん》

[2013年08月15日号(山口洋三)]

 大手新聞ほか、ネット上でもすでに話題の、瀬戸内での大竹伸朗の大展開。昨年の「ドクメンタ」そして今年の「ヴェネツィア・ビエンナーレ」出品の余勢も駆って、まさに「驀進」の名にふさわしい。7月16、17、18日と丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、高松...

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