artscapeレビュー
プレビュー:東京ELECTROCK STAIRS『最後にあう、ブルー』、東京デスロック『モラトリアム』ほか
2012年05月01日号
6月は、五反田団が「剣豪演劇」と銘打った新作『宮本武蔵』(2012年6月8日~17日@三鷹市芸術文化センター)を上演したり、ダンスでは康本雅子が四年振りの単独公演『絶交わる子、ポンッ』(2012年6月28日~7月1日@シアタートラム)を準備しているなど、見逃せない作品が目白押し(チケットははやめにご予約を)。5月はその分ちょっと少なめ。KENTARO!!の主宰するダンス・グループ、東京ELECTROCK STAIRSの新作『最後にあう、ブルー』(2012年5月10日~20日@こまばアゴラ劇場)は、青春チックなエナジーがどれだけいろいろな青春以外の何かに接続していけるかが見所か。個人的にはダンサーのAokidに期待。ほかには、東京デスロックの『モラトリアム』(2012年5月19日、20日@STスポット)は8時間の上演を二日連続行うという意欲作。東京デスロックのメンバーほか、大谷能生(音楽家)、岩渕貞太(ダンサー)、佐々瞬(現代美術家)の名が出演者としてラインナップされている。近年、異ジャンルの作家たちが順に作品を上演するイベントは多いが、これはどういったことになるのか。上演中は、いつでも入場できるとのこと(再入場は基本的になし)。祭りに遭遇する気分で見に行こうか。
2012/04/30(月)(木村覚)