artscapeレビュー

五十嵐太郎のレビュー/プレビュー

天寿園

[新潟県]

新潟市内に戻り、天寿園へ。芸術祭の関係では、宮内由梨の《ろくろ首》と、岸本真之の大量に皿や湯のみをつなぐ、《つぎつぎきんつぎ》を見る。村野藤吾の《瞑想館》は、圧倒的にユニークな表現主義的な外観だが、内部空間はひどい。ただし、村野死後の建設である。学部2年の課題でこういう平面が出たらダメ出しだろう。

上=天寿園《瞑想館》、中=宮内由梨《ろくろ首》、岸本真之《つぎつぎきんつぎ》

2015/08/11(火)(五十嵐太郎)

《北方文化博物館》

[新潟県]

《北方文化博物館》に移動。目的の正三角形プランの茶室、三楽亭は想像以上に大きい。特殊形状ゆえに、細部で興味深い処理がいろいろなされている。メインの豪農の館は、中庭があるゆったりとした空間である。

2015/08/11(火)(五十嵐太郎)

黒川紀章《吉運堂新発田店》

[新潟県]

竣工:2005年

黒川紀章の吉運堂新発田店は、四角錐と三次元のグリッドが彼らしいが、ロードサイドのびっくり建築風にも見える。

2015/08/11(火)(五十嵐太郎)

アントニン・レーモンド《新発田カトリック教会》

[新潟県]

竣工:1966年

レーモンドによる新発田カトリック教会は、札幌で見学したものと似たタイプだった。

2015/08/11(火)(五十嵐太郎)

内井昭蔵《新発田市民文化会館・公民館》《蕗谷虹児記念館》

[新潟県]

竣工:1980年、1987年

新発田市まで足をのばす。内井昭蔵による《新発田市民文化会館・公民館》と《蕗谷虹児記念館》。前者は、ホールの形状がそのまま空間の構成にも反映しているが、後者はロマンティックな教会風でまとめ、隣接しながら作風の変化を感じさせる。

上=《新発田市民文化会館・公民館》、下=《蕗谷虹児記念館》

2015/08/11(火)(五十嵐太郎)