artscapeレビュー

五十嵐太郎のレビュー/プレビュー

転校生

会期:2015/08/22~2015/09/06

Zeppブルーシアター六本木[東京都]

本広克行演出「転校生」@ブルーシアター。個人的に清水葉月が出演する舞台が続いたが、これは平田オリザの脚本で、ほぼ聴き取り不能な同時多発の会話劇によって高校生の日常とささやかな違和感をゆっくりと、丁寧に描く。同じく女子校の集団劇だが、めくるめく場面が展開する、STRAYDOG「問題のない私たち」の高速感と正反対だった。

2015/09/06(日)(五十嵐太郎)

飯田善彦《Archiship Library & Cafe(飯田善彦建築工房)》

[神奈川県]

竣工:2012年

吉田町の飯田善彦の事務所へ。1階がArchiship Library & Cafeとして、カフェと図書のスペースとして開放され、イベントなどを行なう。本人からは、3.11後にこうした場を始めた動機や活動について話を聞く。横河事務所とは別のかたちでの、まちに開く活動である。

2015/09/04(金)(五十嵐太郎)

黄金町

[神奈川県]

続いて、黄金町を散策した。何度も訪れた場所だが、今回は仲原正治に案内していただいたおかげで、街の歴史や建築家やアートが関わった経緯を詳しく知ることができた。その後、アーティストの鎌田友介、建築家の加藤直樹を含む7組が、ストリップ劇場を改造した共同アトリエ・オフィスを訪問する。

写真:上=黄金町、下=鎌田らのアトリエ

2015/09/04(金)(五十嵐太郎)

高橋晶子+高橋寛/ワークステーション《横浜市仲町台地区センター》

[神奈川県]

竣工:1995年

次にワークステーションの横浜市仲町台地区センターへ。正面は木を囲む曲面ガラス、背後は高架のスケール感を意識したデザインになっている。カラフルな色づかいは、1990年代を思い出させる。仲町台では、横河健の事務所も訪問し、案内+ミニ・レクチャーをしていただく。極細の変形敷地ながら、隣接する緑道に対して開き、モダニズムを展開させた建築とランドスケープが一体になった空間を見事につくる。地下の工房はプロダクトや什器のデザインに活用する。そして、1階のレストランで、絶えず人が行き交う緑道を眺めながらランチを食べる。

写真:上=《横浜市仲町台地区センター》、中・下=横河健事務所

2015/09/04(金)(五十嵐太郎)

石上純也《神奈川工科大学KAIT工房》

[神奈川県]

竣工:2008年

続いて、石上純也のKAIT工房へ。これで三回目の訪問だったが、かなり使い込まれながらも、森のように柱が林立する建築のアイデンティティを維持していることを確認する。その背後には囲いがあるものの、次のプロジェクトは着工前の状況だった。

2015/09/04(金)(五十嵐太郎)