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泳ぐ彼女を観るあなたの眼差しを寝そべるわたしが視てあげよう、叩き割ってあげよう。そして……──ピピロッティ・リスト展に寄せて

[2021年07月15日号(北野圭介)]

世界のあちこちの美術館で来場者数の記録をつくったのそうでないのといった噂話を耳にしていたし、なんかポップ・アイコンまがいの人なのかなあとも勘ぐったりしていたこともあって、2014年、PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015でピピロ...

【サンタバーバラ】ラディカル・ラーニング Get out of your mind, into your body, and heal.

[2021年07月01日号(キオ・グリフィス)]

昨年からのコロナ禍で、美術館やギャラリー、劇場、オルタナティブスペースなど、これまで確立されてきた、人々が接触する具体的な場が断たれてしまった文化芸術の状況は大きく揺さぶられた。特に現場でしか体感できない立体作品、インスタレーション、そして...

分有されるスクリーン──コロナ禍における映画・映像の現在

[2021年06月15日号(阪本裕文)]

コロナ禍によって、劇場や映画館、美術館、コンサートホールなどがそれまでのような活動を制限される状況が続くなか、昨年春頃よりドキュメンタリー、実験映画、ビデオアートなどの映画・映像の領域にて、オンライン上映の試みが現われ始める。それらはコロナ...

ロックダウン明けのパリ、ルーヴル美術館より

[2021年06月01日号(栗栖智美)]

L'art est une évasion de la réalité. 「芸術は現実からの逃避である」とはアンリ・マチスの言葉であるが、この1年、フランスは、いや世界は、未曾有のCOVID-19というウイルスに対して現実逃避をする場所さえ...

ファッションのプラットフォーム・クリティーク試論──衣服の表層から循環基盤のメタデザインへ

[2021年05月15日号(川崎和也)]

どんな材料とエネルギーを使って、誰が、どのような環境で衣類をつくっているのか。環境危機が緊迫しているなかで、サステイナブルファッションは多様な選択肢のひとつから、ファッション業界のみならず、人類が生き残るための戦略へと、その重要性がますます...

アートを育てるまち、北加賀屋──見に行く場所から、つくる場所へ

[2021年04月15日号(小倉千明)]

まちを歩けば、アートに当たる。ゴウゴウグイーングイーンと鉄のクレーン車が元気な音をさせて働いている工場があると思えば、その横には鉄を使ったアート作品が展示されている。公園を抜けた先にある壁にはカラフルな巨大グラフィティが描かれていたり、下町...

東アジアのヴィデオ・アート再考察──開拓者による1960-90年代の作品を集めて

[2021年04月15日号(小野田光)]

14億を超える人口を抱えながら、新型コロナの感染抑制がかなり成功している中国。4月に入り、行楽シーズンを迎える4月14日現在、アート情報専門のアプリ「iDaily Museum」を開けば、北京では71の、上海では50の展覧会情報が紹介されて...

国際婦人デーを祝して──イルクーツクの女性作家たちの功績とシベリア・アートの再発掘

[2021年04月01日号(多田麻美)]

世界中で猛威を振るった新型コロナの流行は、イルクーツクのアートをめぐる環境にも大きな打撃を与えた。そんななか、この春、息を吹き返すように開かれたいくつかの展覧会は、限られた条件の下で地元のアーティストたちの蓄積してきたものをさりげなく発信し...

「祭り」から「遊び」へ──AICHI⇆ONLINEの取り組みに見る、コロナ以降の地域芸術祭

[2021年03月15日号(三木学)]

収束がいまだ見えないコロナ禍のなか、文化芸術の周辺でもオンラインを軸とした取り組みが昨年から数多く立ち上がっているのは周知の通りだろう。愛知県が⽂化芸術活動緊急⽀援⾦事業/アーティスト等緊急支援事業として主催するオンライン・アートプロジェク...

10年後の余震

[2021年03月01日号(清水チナツ)]

2011年の東日本大震災から間もなく10年。筆者はこの日を、メキシコ南部に位置するオアハカで迎えようとしている。このテキストを書いていた2月13日の明け方、仙台の義父からの電話が鳴った。その第一声は「また東北で大地震がおきた」。建物の軋む音...

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