2023年12月01日号
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絵が生まれる場所──サンパウロ、ストリートから考えるまちとデザイン

[2020年02月15日号(阿部航太)]

近年、アートと公共について捉え直す展覧会やトークイベントが増えてきている。今号では、デザイナー/ブラジルのストリートカルチャーの研究という二つの異なる視点から「公共」を考える阿部航太氏にご寄稿いただいた。美術館やアートセンターのような専門に...

【シンガポール】「History」への抵抗──バイセンテニアル・イヤーとアーカイヴの実践

[2020年02月01日号(堀川理沙)]

東南アジア全域にわたる膨大な近現代美術のコレクションを誇るナショナル・ギャラリー・シンガポール。作品だけでなく、作家や美術運動のさまざまな資料も収集されている。2019年10月、あらたに図書アーカイヴとしてそれらが公開された。ディレクション...

記憶と忘却の境界に「民話」は潜む

[2020年01月15日号(畑中章宏)]

ドキュメンタリーは事実がそのまま記録されるわけではない。撮影や編集の段階で、演出が行なわれ、編まれ、フィクションが介入していくものである。それは人の記憶と語りそのものに無意識のうちにフィクションが介入しているのと近しい。そのフィクションと事...

作品をつくる場所を集まってつくる──京都・アーティストスタジオ特集

[2019年12月15日号(artscape編集部)]

若いアーティストにとって、制作スペースをどう確保するかは重要な課題である。数人のアーティストが集まって共同で制作スタジオをもつことは珍しくはない。都心では高い家賃という問題を数人でシェアすることで解決できるし、地方なら広い空き物件でも人数が...

【ミュンヘン】印象派の歴史が語らずにきたもの──「カナダと印象派:新たな地平」展

[2019年12月15日号(かないみき)]

カナダの「印象派」をご存知だろうか? 1860年代後半から、カナダの意欲あふれる芸術家たちは海を渡り、パリのアカデミーで学んだ。ヨーロッパを旅しながら、当時スキャンダルを巻き起こして「印象派」と呼ばれた画家たちと交流し、制作を共にしながら、...

【パリ】没後500年 レオナルド・ダ・ヴィンチ展

[2019年12月01日号(栗栖智美)]

この冬、パリで最も話題になっている展覧会といえば、ルーヴル美術館で開催されているレオナルド・ダ・ヴィンチ展をおいてほかにはないだろう。企画準備に10年をかけ、レオナルドの没後500年を記念して行なわれるとあって、テレビも雑誌もパリのバスやメ...

「正義」という思考停止を越えて

[2019年11月15日号(千房けん輔)]

あいちトリエンナーレ2019(以下、あいトリ)の参加作家であるexonemoは、1996年、インターネットが普及し始めた頃に、ネットアートの分野で活動を開始。その後もネットと現実世界の境界をテーマにするような作品や「インターネットヤミ市」な...

【ニューヨーク】VIGIL──ジェニー・ホルツァーが放つ銃暴力へのメッセージ

[2019年11月01日号(梁瀬薫)]

秋も深まった10月10日の夜、5番街から望む歴史的な建物ロックフェラーセンターのメインビルとその脇の2棟の向かい合わせに大きな文字のスクロールが光のように浮かび上がった。これはニューヨークの公共芸術団体 クリエイティヴタイム 主催のプロジェ...

没入するモノたち──チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム山』

[2019年10月15日号(池田剛介)]

例えばここに積み重ねられたスツールがある [図1] 。IKEAで販売されている、なんの変哲もない大量生産品。ひとつずつ上から外せば座ることができる。だが同時にこの物体は、いま積み上げられた状態で存在している。黒い円盤が一定間隔で垂直方向に反...

【ベオグラード】ヨーロッパの端で起きていること──2019年のバルカン・アートシーン

[2019年10月01日号(丸山美佳)]

ウィーンは東西ヨーロッパを接続する地政学的な中継ポイントの役割を果たしてきており、東から西への窓口(あるいは働き口)として東欧諸国出身の人々が多く暮らしている。友人や協働するアーティストが東欧諸国出身であるということもあり、日本において「ヨ...

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