フォーカス
バックナンバー
【インドネシア】「Rest AREA〜アーティスト、インドネシアを読む」展に見る「インドネシアなるもの」
[2017年04月01日号(本間久美子)]
2017年3月、インドネシア国立ギャラリーで「Rest AREA〜アーティスト、インドネシアを読む」と題されたアートビエンナーレが開催され、全34州中26州100人のアーティストの100作品が展示された。インドネシアは「多様性のなかの統一...
アピチャッポン・ウィーラセタクン──政治と日常の親密さ
[2017年03月15日号(徳山拓一)]
2016年以降、日本でアピチャッポン・ウィーラセタクンの作品を観ることができる機会が増えている。劇場映画では最新作『光りの墓』(2015)の公開に合わせ、過去作品を含む多くの上映会が開催された。また、美術作品では横浜美術館での「BODY/...
セレンディピティが解く地域社会の課題──ソーシャルアートの人材育成
[2017年03月01日号(石川琢也)]
九州大学ソーシャルアートラボ(以下、SAL)が2016年度に実施している、福岡市と八女市をつなぐアートプロジェクト「FUKUOKA × YAME REMIX」。本プログラムは、「地域づくりとアート実践プログラム」という人材育成の枠組みで八...
音の展開2017
[2017年02月15日号(金子智太郎)]
美学・聴覚文化研究の金子智太郎氏による、音とアートをめぐるレポート。artscapeにて2013年に掲載された「[“音”の現在形]聴くこと、見ること、知覚すること──音=楽=アートの現在形」、2014年の「いま知っておくべきアートワード5...
【パリ】Le Grand Musée du Parfum──新時代の香水博物館
[2017年02月01日号(栗栖智美)]
フランスで生きた芸術と言われる香水。19世紀のパリでは、才能ある調香師によって次々と革新的な香水が発売され、多くの芸術家やブルジョワジーを魅了してきた。そんな古きよき時代のパリの面影が残るフォーブール・サントノレ通りに、昨年12月16日、...
12人の移動するアーティスト
[2017年01月15日号]
2016年は新しい芸術祭がいくつもスタートし、芸術祭が乱立した年だと記憶されるでしょう。多くの来場者をカウントした一方で、芸術祭を開催する意義や必要性、方法についてもさまざまな問題提起がなされました。 2017年初頭のフォーカスは、芸術祭で...
わたしたちのビエンナーレ──コチ=ムジリス・ビエンナーレが示すアートのかたち
[2017年01月15日号(黒岩朋子)]
アラビア海に面した南インドのケーララ州。その主要都市であるコーチンは、首都から3000キロ近く南下した風光明媚なところにある。同市はコーチ、コチともよばれる観光地で知られるが、同地で南アジア最大の国際展が開かれるまでは、美術関係者にとって...
「安くて、素早くて、汚い。そうこなくっちゃ!」Robert Frank: Books and Films, 1947-2016 in Tokyo
[2016年12月15日号(飯沢耕太郎)]
ロバート・フランクほどの著名な写真家となると、展覧会の開催にはいろいろな条件がつきまとってくる。それをクリアするために、シュタイデル社のゲルハルト・シュタイデルが画期的なアイデアを思いついた。写真を安い紙に印刷して展示し、展覧会終了後に破...
舞台芸術を支えるローカルな土壌と世界的同時代状況への批評性──KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2016 AUTUMN
[2016年12月01日号(高嶋慈)]
「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2016 AUTUMN」が10月22日~11月13日にかけて開催された。メイン会場であるロームシアター京都のリニューアルオープンが2016年1月であったため、今年は変則的に春と秋の2...