フォーカス
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【NY】2020年のアートシーンをふりかえる
[2020年12月01日号(梁瀬薫)]
こんな年がくるなんて。 アメリカの2020年といえば新型コロナウィルス、Black Lives Matter(BLM)、異例のアメリカ大統領選に尽きるだろう。 米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計ではアメリカの新型コロナウィルス感染者は11月に...
新型コロナがもたらした装いの変化について考える
[2020年11月15日号(廣田理紗)]
2020年、私たちの暮らしは一変した。その要因は、現在でもその正体が十分にはわかっていない新型コロナウイルス(以下「新型コロナ」とする)の登場と、その世界的な流行にある。外出制限や都市封鎖(ロックダウン)など、世界中でいまだかつてなされたこ...
【インドネシア】赤道から世界へ──現代美術の主要エリアから
[2020年11月01日号(廣田緑)]
2019年2月、ドクメンタおよびフリデリチアヌム美術館は、2022年に開催が予定されているドクメンタ15の芸術監督に、インドネシア、ジャカルタを拠点に活動するアーティスト・コレクティヴ、 ルアンルパ(ruangrupa) を任命した。ドクメ...
「劇場」のゆくえ──コロナ禍に演劇を考える
[2020年10月15日号(山﨑健太)]
新型コロナウイルスの影響で多くの劇場や稽古場が使用不能になり、演劇のつくり手の多くは自らの創作について考え直さざるを得ない状況に置かれた。それはつまり、多くのつくり手が(あるいは自明としてきた)演劇について改めて考えることになったということ...
【ウィーン】コロナ禍を生きる──排除と存在の否定に抗して
[2020年10月01日号(丸山美佳)]
ウィーンの中心地には観光客が戻り、9月頭より国立オペラなど大型劇場が再開し、例年どおりアートフェアやフェスティバルなど秋の文化イベントが入場制限をしつつ開催され、表面的には活気を取り戻し始めているように見える。3月のロックダウンとは打って変...
ネットアートのゾンビと、神の降臨を祈る機械たちの儀式
[2020年09月15日号(藤田直哉)]
ネットアートは死んだ、と言った人がいる。それに倣って言えば、東京都写真美術館で開催されているエキソニモの大規模個展「UN-DEAD-LINK アン・デッド・リンク インターネットアートへの再接続」では、インターネットアートが、死んでいた。 ...
【マニラ】ライフライン──アーティストから社会へ、つながりのアクション
[2020年09月01日号(平野真弓)]
新型コロナウイルス感染拡大に伴う、フィリピン・マニラ首都圏のロックダウンは3月15日に始まった。隔離措置に違反し、警察または軍部の指導に抵抗する市民に対しては、射殺も厭わないとする大統領の発言に集約されるように、政府の非情な方針によって日常...
ボトムアップで支える文化のインフラ──MotionGallery 大高健志氏に聞く
[2020年08月01日号(大高健志/内田伸一)]
新型コロナ禍は、全国の映画館、劇場、書店など、「文化芸術の送り手」たちの足元も大きく揺さぶっている。そうしたなかで、クラウドファンディングで彼らを支援する動きが話題を呼んだ。日本のクラウドファンディング史上最高額となる3億円を達成した 「ミ...
【ロサンゼルス】Surnormal/シュールノーマル:新しい生活様式
[2020年08月01日号(キオ・グリフィス)]
まるで漆黒のカメラオブスキュラに吸い込まれてしまったようだ。ブラックホールならず、ホワイトホールの白昼夢に投げ出された私たちにはその光源であるピンホールを見ることはできない。アルバート・ハモンドの名曲 ★1 の通り、雲ひとつないロサンゼルス...