キュレーターズノート
バックナンバー
非力さを再考する
[2020年01月15日号(田中みゆき)]
アート&カルチャー情報サイト「Hyperallergic」が毎年行なっている「The 20 Most Powerless People in the Art World(アート界で最も非力な20人)」の2019年版 ★1 に「障害のあるアー...
なぜアジアを語り続けるのか──第7回アジア・アート・ビエンナーレ「山と海を越えてくる異人(The Strangers from beyond the Mountain and the Sea)」
[2020年01月15日号(能勢陽子)]
シンガポールのホー・ツーニェンと台湾のシュウ・ジャウェイの二人の作家の企画による 第7回アジア・アート・ビエンナーレ のテーマは、「山と海を越えてくる異人(The Strangers from beyond the Mountain and...
アッセンブリッジ ・ナゴヤ 2019現代美術展「パノラマ庭園─移ろう地図、侵食する風景─」
[2020年01月15日号(吉田有里)]
前回の記事に続き、 アッセンブリッジ・ナゴヤ 2019 の後編(前編は こちら )。 2016年から、港まちを庭に見立てた「パノラマ庭園」のタイトルのもと「移ろう地図、侵食する風景」を副題に2年に渡るプロジェクトを展開してきた。 アッセンブ...
展覧会における体験は遺伝情報に影響を与えるか──YCAMバイオ・リサーチとcontact Gonzoがとりくむ身体表現(最終回)
[2019年12月15日号(津田和俊/吉﨑和彦)]
contact Gonzo と YCAMバイオ・リサーチ による展覧会「 wow, see you in the next life./過去と未来、不確かな情報についての考察 」が10月12日に開幕してから約2カ月が経ち、会期も終盤に差し掛...
「wow, see you in the next life. /過去と未来、不確かな情報についての考察」についての考察
[2019年12月01日号(角奈緒子)]
今年もいよいよ師走に突入というタイミングで、距離的には近いはずなのになぜか遠く感じるお隣の県、山口へと足を運んでみることにした。ずっと気になっていた contact Gonzo(コンタクトゴンゾ)とYCAMバイオ・リサーチによる展覧会 を見...
サラリーマン・コレクターの生き様──MY NAME IS TOKYO KAI AND I AM AN ARTOHOLIC 甲斐寿紀雄コレクション展
[2019年12月01日号(坂本顕子)]
「嫁は飯を食いますもんな」とは、NHK熊本放送局に職員として勤務しながら、生活を切り詰め、肉筆浮世絵や茶道具などの蒐集を続けた故・今西菊松氏(1913-1987)の言葉である。 ★1 今西氏とは、およそ時代やジャンルは異なるが、熊本市現代美...
周年を迎える美術館が見せるもの──「アジア美術、100年の旅」と「梅田哲也 うたの起源」
[2019年11月15日号(正路佐知子)]
福岡アジア美術館20周年記念展「 アジア美術、100年の旅 」が始まった。アジ美が20周年を迎えるということは福岡市美術館は40周年を迎えるということで、後者に勤務する筆者は二つの美術館の成り立ちに思いを馳せることとなる。 以前にもキュレー...
大洲大作「未完の螺旋」を体験して考えたこと、など
[2019年11月15日号(工藤健志)]
今回は都心の廃駅を会場として開催された大洲大作の個展「未完の螺旋」を取り上げてみたいと思う。 地方在住者の僕はそこに鉄道の駅があったことを知らなかった。近くはよく通るけど、その建物はてっきり東京国立博物館の一部だとばかり思い込んでいた。この...
ポロトコタンのあゆみ 1976-2018
[2019年11月01日号(立石信一)]
来年4月24日に北海道白老町に開館する予定の 国立アイヌ民族博物館を含む民族共生象徴空間(愛称ウポポイ) は、これからいよいよ最後の準備に取り掛かるところである。「キュレーターズノート」掲載第2回目となる今回は、一昨年まであった一般財団法人...