キュレーターズノート

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アッセンブリッジ ・ナゴヤ 2019/MAT, Nagoya Studio Project vol.5

[2019年10月01日号(吉田有里)]

9月7日からスタートした アッセンブリッジ ・ナゴヤ 2019 。2016年から、港まちを庭に見立てた「パノラマ庭園」のタイトルのもと「移ろう地図、侵食する風景」を副題に2年にわたるプロジェクトを展開している。 アッセンブリッジ・ナゴヤがス...

芸術の自律性をいかに回復させるか──あいちトリエンナーレ2019から私たちが引き継ぐべき課題

[2019年10月01日号(住友文彦)]

この連載は「キュレーターズノート」という名称で、展覧会レビューと自館事業の紹介を繰り返し行なっている。その定期的な報告が難しいと感じたのは東日本大震災のとき以来かもしれない。この8月から9月にかけて、なるべく普段通りの日常を過ごそうとする自...

地域を象徴するものはなにか──あいちトリエンナーレ2019

[2019年09月15日号(能勢陽子)]

あいちトリエンナーレ の開催4回目にして、豊田市が会場のひとつになった。筆者は普段豊田市美術館の学芸員をしているが、今回はあいちトリエンナーレのキュレーターのひとりを兼任している。参加作家は、芸術監督やほかのキュレーターとのミーティングの上...

過去と未来、不確かな情報についての考察──YCAMバイオ・リサーチとcontact Gonzoがとりくむ身体表現(第2報)

[2019年09月15日号(津田和俊/吉﨑和彦)]

山口情報芸術センター[YCAM]では現在、YCAMバイオ・リサーチとcontact Gonzoが10月の展覧会に向けて作品制作を進めている。YCAMバイオ・リサーチの紹介とコラボレーションの背景について書いた前号に続き、今号では、作品制作の...

リニューアルオープンした広島平和記念資料館

[2019年09月01日号(角奈緒子)]

今年の4月末、広島平和記念資料館本館の改修工事が完了し、先に改修工事を済ませていた東館と合わせて、その展示の全貌が明らかとなった。新聞紙面、ネット等、すでに各所で記事にもなっているため出遅れた感は否めないが、筆者もようやく先日訪問の機会をも...

公立美術館において開催される漫画、アニメ展に関する一考察 ──「富野由悠季の世界」展と「シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019」

[2019年08月01日号(工藤健志)]

最近、漫画やアニメ、ゲームの展覧会が増えたような気がして、ちょっと気になって調べてみた。勤務している青森県立美術館でもマスコミの主催で近年開催された展覧会(いわゆる「貸館」というやつですね)は2015年度が「誕生60周年記念 ミッフィー展」...

ガラパゴス化したリアス・アーク美術館

[2019年08月01日号(山内宏泰)]

読者のなかには、2014年から2018年にかけて、尾道、東京、名古屋を巡回した「リアス・アーク美術館 東日本大震災の記録と津波の災害史」展を覚えていらっしゃる方も少なくないだろう。震災から8年、記憶の風化と復興事業による地域の変化のなか、リ...

曖昧なものを鑑賞すること──展覧会「美術館まで(から)つづく道」

[2019年08月01日号(田中みゆき)]

茅ヶ崎市美術館で、展覧会「美術館まで(から)つづく道」が開催されている。これまであまり例がない、インクルーシブデザインの手法を用いたフィールドワークから生まれた表現を展示した展覧会だ。フィールドワークには聴覚障害者や視覚障害者、車椅子ユーザ...

ポロトコタンの半世紀──行幸、万博、オリンピックを補助線として

[2019年07月15日号(立石信一)]

2020年4月に、北海道白老郡白老町に8館目の国立博物館である国立アイヌ民族博物館がオープンする。今号より、その運営準備室の立石信一氏に、前身のアイヌ民族博物館(ポロトコタン)の経緯、「民族共生象徴空間」としてのオープンに向けての準備、また...

広島市現代美術館 開館30周年記念特別展「美術の七燈」を解題する

[2019年07月15日号(中井康之)]

「美術館の七燈」展という展覧会タイトルは、19世紀の大英帝国を代表する美術批評家ジョン・ラスキンによる夙に有名な『建築の七燈』からとられている。ラスキンは代表作のひとつ『近代画家論』を執筆する最中、ゴシック建築が崩壊していく状況に対して、そ...

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