2024年02月15日号
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artscapeレビュー

海を渡った伊万里焼展──鎖国時代の貿易陶磁

2011年11月1日号

会期:2011/10/02~2011/12/23

戸栗美術館[東京都]

輸出陶磁器について、新しい研究成果も取り入れたコレクションの紹介である。古伊万里の輸出というとヨーロッパにおける東洋陶磁の受容という文脈で語られることも多いが、この展覧会では輸出国である日本に軸をおいて、伊万里焼の変遷を見る。輸出国日本に焦点を当てているので、取り上げられている製品の輸出先もヨーロッパばかりではなく、インドネシアなどのアジアでの需要や、オランダ東インド会社の商館などで用いられた製品、医療用に用いられた陶磁器など多方面におよび、伊万里焼が実用的な商品として取引されていたことがよくわかる。いつものことながら、戸栗美術館の展示は初心者にもとてもわかりやすく、親切だ。[新川徳彦]

2011/10/02(日)(SYNK)

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