artscapeレビュー
Repetition アトリエ染花 設立35周年記念作品展
2016年08月01日号
会期:2016/07/01~2016/07/10
スパイラルガーデン[東京都]
「ファッション史の愉しみ」展(世田谷美術館、2016/2/13~4/10)で印象的だったマネキンの、髪飾り・コサージュ・装花を手がけた「アトリエ染花」。オリジナル商品の他にさまざまなファッションブランドのコスチュームアクセサリーを手がけている同社の設立35周年を記念する展覧会がスパイラルガーデンで開かれた。5年ごとに開催しているという作品展には、同社のデザイナーたちによる展覧会のためのオリジナル作品が並ぶ。今回のテーマは4つ。〈esprit〉はベルエポック時代のパリをテーマとした花飾り。〈design〉には多彩な技法と表現が並ぶ。〈mode〉は、チーフデザイナー川村智子によるコスチュームアクセサリー。布にとどまらず、プラスチックなどの多様な素材を自在に駆使した独創的なアクセサリーだ。縦長の鏡に飾られた作品の前に立つと、自分がそれを身につけているように見える。スパイラルガーデンの吹き抜けを使った展示は本展の主題でもある〈repetition〉。多種多様な素材と色彩による巨大な花飾りのオブジェは、設立当初からの想いを繰り返し、深化させ、極めていくことをイメージしたものだそうだ。[新川徳彦]
関連レビュー
ファッション史の愉しみ──石山彰ブック・コレクションより:artscapeレビュー|美術館・アート情報
2016/07/01(金)(SYNK)