artscapeレビュー
プレビュー:KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2017
2017年04月01日号
会期:2017/04/15~2017/05/14
京都市内16カ所[京都府]
京都の歴史遺産、寺社、町家、近代建築などを会場に行なわれるフォト・フェスティバル「KYOTOGRAPHIE」。過去4回の総入場者数は約25万人を数え、年々注目度が上がっている。優れた写真作品と国際観光都市・京都の魅力を同時に味わえるのだから、人気を博するのも道理だ。今年は16会場を舞台に国内外の写真家やコレクションを紹介する。なかでも、二条城二の丸御殿台所東南隅櫓の「アーノルド・ニューマン展」、誉田屋源兵衛 竹院の間の「ロバート・メイプルソープ展」、両足院(建仁寺内)の「荒木経惟展」は注目を集めるだろう。また、美術館「えき」KYOTOの「アニエスベー フォトコレクション」(会期はほかと異なる)も見応えがありそうだ。なお、同フェスティバルでは毎年テーマを設定しているが、今年のテーマは「LOVE」。恋愛や種の保存だけでなく、さまざまな文化的背景を持つ多種多様な愛の姿を提示するとのこと。昨今の国際的な世相に対するメッセージも兼ねているのだろうか。
2017/03/20(月)(小吹隆文)