artscapeレビュー
村田真のレビュー/プレビュー
アートフェア東京2010
会期:2010/04/02~2010/04/04
東京国際フォーラム[東京都]
今年も現代美術系の若手画商たちは展示ホール内ではなく、ロビーに仮設壁を立てて展示していた。そんな差別せずに、展示ホールの半分しか使ってないんだから入れてやれよと思うのだが、ひょっとしてバーゼルのような活気あふれるフリンジをねらっているのか(そのわりに規模がケタ違いに小さいが)、それとも彼ら自身がホール内に出展するのを望んでないのか(古美術と一緒じゃイヤだとか、外のほうが安いとか)。ま、どうでもいいけど、なんか今年は現代美術より古美術系が目についたなあ。
2010/04/01(木)(村田真)
シティセンターのアーティストと建築家
会期:2009/09~2010/04
Bellagio Gallery Of Fine Art[ラスベガス]
しかしラスベガスの建築はコピーばかりではない。最近お目見えしたのが、コンドミニアムや商業施設の入った巨大なシティセンターだ。外見はフランク・ゲーリー、内部はダニエル・リベスキンドみたいなショッピングモール、2棟のビルが寄り添うように傾いてるヘルムート・ヤーン設計のヴィーアタワーなど、イミテーションではないけれどキワモノには違いない建築が建ち並んでいる。そのシティセンターの建築と、内外に配されたアートワークを紹介する展覧会。アートワークはおなじみのオルデンバーグから、ジェニー・ホルツァー、トニー・クラッグ、アントニー・ゴームリー、そして約30年前に弱冠21歳でベトナム戦没者記念碑のコンペを勝ちとったマヤ・リンまで、ドローイングやマケットを並べている。翌日、実物を見に行ったが、金のかけ方が半端ではない。やはりアメリカはすごい。
2010/03/26(金)(村田真)
マダム・タッソー
会期:2010/03/23~2010/04/04
[ラスベガス]
いきなりラスベガスです。この街にはピラミッドも中世のお城もエッフェル塔もニューヨークの摩天楼もある。もちろん縮小コピーだけど、これがホテルとして機能しているのだから驚く。コピーは建物だけではない。マダム・タッソーの蝋人形館では人間のコピーも100体ほどある。ロンドンのマダム・タッソーと異なるのは、こちらはアメリカの芸能人かスポーツマンばかりということ。つまりノーテンキということですな。
2010/03/25(木)(村田真)
みる、つなぐ、ひらく
会期:2010/03/23~2010/04/04
BankARTミニギャラリー[神奈川県]
BankARTスクール飯沢耕太郎ゼミの受講生による写真展。ゼミは「ポートフォリオを作る」というテーマだったので、写真作品だけでなくポートフォリオも出品。写真では高木亜麗の作品が清新、ポートフォリオではなかちゃんの感性が光る。
2010/03/23(火)(村田真)
ほとばしるエネルギー:横浜市民ギャラリーをかけぬけたアヴァンギャルドたち──60~80年代を中心に
会期:2010/03/02~2010/03/23
横浜市民ギャラリー[神奈川県]
ポンペイ展とは打って変わってこちらの会場は閑散としている。そりゃまあ2000年前のポンペイのフレスコ画に比べりゃ、こっちの絵はまだ20~50年しかたってないからな。横浜市民ギャラリーは1964年に開館、「今日の作家展」などを通して集めてきた作品を紹介している。岡本太郎から宮脇愛子、池田満寿夫、菅木志雄まで、なんか1周遅れのアヴァンギャルドを見てるようなわびしさも。
2010/03/21(日)(村田真)