artscapeレビュー
村田真のレビュー/プレビュー
六本木アートナイト
会期:2009/03/28~2009/03/29
六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、国立新美術館など[東京都]
夕方5時半ごろぶらぶら歩いて六本木ヒルズのアリーナへ。すでに、メタリックシルバーに輝く高さ7メートルもの《ジャイアント・トらやん》がひかえ、周囲はずいぶんな人だかり。まず、オープニングセレモニーにおエライさんたちがごあいさつし(最後は森美術館の南條史生館長)、ご来賓のご紹介……なんか「六本木アートナイト」のノリと違うなあと思っていたら、ヤノベケンジが登場。関西弁はややスベリがちだが、さすがツカミは心得ていて、あおるあおる。やがてトらやんの目が開き、ボワーッと火を吹く。おーっ。やっぱりデカくて芸がある作品はこういうとき強い、と、その後の開発好明や丸山純子の作品や、日比野克彦ディレクションの「キューブからの指令」などを見て思ったのだった。
六本木アートナイト:http://roppongiartnight.com/
2009/03/28(土)(村田真)
安斎重男 作品展「Unforgettable Moments」
会期:2009/03/24~2009/04/25
ZEIT-FOTO SALON[東京都]
60年代末から現代美術を撮り続けてきた安斎さんの、ドキュメンタリストとしての活動40周年記念展。と同時に、今日は古希を迎える誕生日でもある。おめでとうございます。作品はジャスパー・ジョーンズ、ローリー・アンダーソン、大野一雄、磯崎新ら巨匠クラスのポートレートがほとんど。写真の脇に余白を設けて、ひとこと直筆で書いてるのが安斎さんらしい。
2009/03/27(金)(村田真)
東北芸術工科大学卒業・修了展
会期:2009/03/26~2009/04/03
東京都美術館[東京都]
閑静な展示室っつーか、閑古鳥が鳴いてるだ。せっかく東京に来たっつーだべに、広い会場で2~3人にしか会わなかったべ。絵具てんこ盛りで祈る人物を描く松山隼の絵画、大きく歪めた滝壷の描写が巧みな柿澤有輝の木版画がいい。
2009/03/27(金)(村田真)
生活と芸術──アーツ&クラフツ展
会期:2009/01/24~2009/04/05
東京都美術館[東京都]
アーツ&クラフツ運動の意義は大いに認めるけど、それを展覧会として見せられてもな。「ルーヴル美術館展」と比べて退屈でしかたがない。つまりこれらは見せるべきものではなく、触る(使う)べきものなのだ。そこに「アーツandクラフツ」ならぬ「アーツorクラフツ」の違いがある。
生活と芸術──アーツ&クラフツ展:http://www.asahi.com/ac/
2009/03/27(金)(村田真)
ルーヴル美術館展──17世紀ヨーロッパ絵画
会期:2009/02/28~2009/06/14
国立西洋美術館[東京都]
オープンから約1カ月後。開館15分後の9時45分に入る。まだ並んではいないが、展示室内はかなりの混雑。出たときはまだ11時前なのに、もうチケット売場の前に30メートルほどの行列ができていた。これから入場者は増えこそすれ減ることはないだろうね。
ルーヴル美術館展──17世紀ヨーロッパ絵画:http://www.ntv.co.jp/louvre/
2009/03/27(金)(村田真)