artscapeレビュー
村田真のレビュー/プレビュー
宮永愛子展 地中からはなつ島
会期:1/9~2/1
SHISEIDO GALLERY[東京都]
新進アーティストを支援する「アートエッグ」の今年第1弾。ギャラリー空間にショーケースの柱が何本も立ち、そのなかに植物などを型どったナフタリンが飾ってあるのだが、ナフタリンが次第に昇華してケースのところどころに白い結晶が付着している。解説には、「資生堂ギャラリーが銀座の地下に存在するということから、地下から地上へと水が通る水脈を引き、そこに“島”をはなちました」とある。その“島”にナフタリンが収められているというのだが、まさか本当に床に穴を開けて地下水を上げてるの? だったらスゴイよ、資生堂が。
2009/01/22(木)(村田真)
塚本悦雄─ケイトウ─
会期:1/9~31
MEGUMI OGITA GALLERY[東京都]
大理石でニワトリや子ヒツジやタコを彫っている。固いもんで柔らかいものを彫るのは現代彫刻の一傾向か。
2009/01/22(木)(村田真)
別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」記者会見
会期:1/22
大分県東京事務所[東京都]
4月から2カ月間、別府温泉で開かれるアートフェスティバルの記者会見。マイケル・リン、サルキス、インリン・オブ・ジョイトイらが参加する国際展をはじめ、ダンスあり音楽ありと盛りだくさんだが、若手作家が古いアパートで滞在制作する「わくわく混浴アパートメント」がおもしろそう。ぼくも滞在制作したい。会見後は上階の大分県のレストランで昼食。うまい。
2009/01/22(木)(村田真)
加山又造 展
会期:1/21~3/2
国立新美術館[東京都]
「裸婦」シリーズを除いて、どこがいいんだかよくわからない。たぶん一生いいと思わないだろうなあ。まるで別の世界だもん。
2009/01/20(火)(村田真)
メディア・プラクティス08-09
会期:1/17~25
BankARTスタジオNYK[神奈川県]
NYKの3階でやってるのは、同じ藝大大学院の映像研究科メディア映像専攻による年次成果発表会。映像だからパスしようかと思ったが、タダなので入ったら意外と楽しめた。ボケた映像の前に虫メガネを置くとシャープに見える(渡辺水季)なんてのは、映像界では珍しくもない常識的なネタかもしれないが、けっこう驚いたりもする。手振りの軌跡をそのまま線で表わした細川泰生《イメージに補助線を》、架空の写真家のドキュメントを編んだ村上華子《内田光画子の創造》なんてのも、どこかで見たことあるかもしれないけどおもしろい。
2009/01/19(月)(村田真)