artscapeレビュー

五十嵐太郎のレビュー/プレビュー

リビングルームII ミシェル・ブラジー展

会期:2016/09/16~2016/11/27

メゾンエルメス8階フォーラム[東京都]

リビングルームII ミシェル・ブラジー展へ。植物に覆われたスニーカー、プレイステーション、コーヒーメーカー、かたつむりの動く軌跡がのこるカーペット、箒+植木鉢のインスタレーション、染みのドローイングなど、自然の介入がつくる作品の数々。美術館のホワイトキューブでは許可がでにくい生ものを使うことで、アートへの批評にもなっている。

2016/11/24(木)(五十嵐太郎)

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It’s a Sony展

会期:2016/11/12~2017/03/31

ソニービル[東京都]

ソニービル「It’s a Sony」展へ。ぐるぐるとスキップ・フロアを踏みしめながら、ソニーの製品と、芦原義信が設計したこの建築の歴史をたどる体験だった。オリジナルの部分、図面、竣工記念の建築みやげなども見られたのが嬉しい。建物が消えるのは残念だが、こういう別れの挨拶のようなクロージング・イベントはよいと思う。また、しばらく広場を提供するのも、興味深い試みである。

2016/11/24(木)(五十嵐太郎)

第57回BCS賞表彰式・懇親祝賀会

会期:2016/11/24

パレスホテル東京[東京都]

パレスホテル東京にて、第57回BCS賞表彰式と祝賀会に出席する。選考委員を代表して、審査経過を報告し、亡くなられた小嶋一浩が審査で語った言葉、大手の組織は都市再開発のプロジェクトをもっと頑張ってほしいというメッセージを伝えた。昨年はシアトルのシンポジウムのため欠席したので、初めて顔を出したが、想像以上に大きな場だった。おそらく建築主が参加し、多くの人に祝福される経験をすることによって、建物を大事に使うきっかけになることに意義がある。

2016/11/24(木)(五十嵐太郎)

モードとインテリアの20世紀 ─ポワレからシャネル、サンローランまで─

会期:2016/09/17~2016/11/23

パナソニック汐留ミュージアム[東京都]

島根のミュージアム・コレクションを使い、タイトルどおり、ファッションとインテリアのデザインをパラレルにたどる好企画である。ファッションという切り口のせいか、多くの来場者で賑わっていた。ただ、インテリア側としては、せっかくアイリーン・グレイ、シャルロット・ペリアン、イームズ、ホラインらが登場するものの、あまり説明がなく、展示物も写真やスケッチくらいしかなくて、わかりにくいのがもったいない。

2016/11/23(水)(五十嵐太郎)

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第10回記念JIA東北住宅大賞2016 公開一次審査会

会期:2016/11/20

仙台市地下鉄東西線国際センター駅 青葉の風テラス[宮城県]

かつて仙台や長崎を走っていた市電を秋保電鉄の車庫に保存した構建築設計事務所のプロジェクトや、名所の秋保大滝を見学した後、大量の藁を分厚い壁に使い、断熱性能に優れた蕎麦屋、ストローベイルハウスを見学する。国際センター駅に戻り、公開の一次審査を行なう。結局、現地審査の作品が東北六県にまたがったので、移動が大変そうだ。

写真:左=上から、秋保電鉄、秋保大滝、ストローベイルハウス 右=ストローベイルハウス

2016/11/20(日)(五十嵐太郎)