artscapeレビュー

五十嵐太郎のレビュー/プレビュー

DOOODLIN’

会期:2015/04/03~2015/04/12

Zeppブルーシアター六本木[東京都]

Zeppブルーシアター六本木で、WRECKING CREW ORCHESTRAの「DOOODLIN'」を見る。特にプロジェクションと光のダンスのシンクロが、どれくらいのものなのか、確認するのが目的だった。必殺技はショーの最初と最後のみに使われるが、効果は絶大で、人が瞬間移動するように見えたり、パラパラ漫画のように見えたり、さすがに見せ場である。

2015/04/04(土)(五十嵐太郎)

ロボットレストラン

[東京都]

新宿のロボットレストランに行く。ざっと会場を見たところ、観客は9割以上が西洋人。アジア系が少しいて、日本人はわずかである。なるほど、ロボットとセクシーな女性という組み合わせで、テクノ(本当はローテクだが)・オリエンタリズム全開のエンターテイメントだ。てんこ盛りのコンテンツで、御輿や衣装などのデザインは、過剰装飾のお祭りバロック・テイスト、ヤンキー文化論的にも興味深い。細長い地下空間をフル活用する舞台と座席の異常に密接した関係も絶妙である。

2015/04/04(土)(五十嵐太郎)

マグリット展

会期:2015/03/25~2015/06/29

国立新美術館[東京都]

「マグリット」展は、いまさらと思いつつ見に行ったが、1920年代の最初期の作品とポスターデザインの仕事、1940年代の印象派風とヤケクソなスタイルが紹介されており、いわゆるマグリット風でないものが含まれていて、彼の軌跡を楽しめた。ちなみに、一番面白いのは、キャプションで紹介されていた、おのおのの絵に彼が書簡で記した説明文である。これは真面目な哲学なのか、ギャグなのか? とにかく、人を食ったような奇妙な文章で笑える。

2015/04/03(金)(五十嵐太郎)

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ルーヴル美術館展 日常を描く─風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄

会期:2015/02/21~2015/06/01

国立新美術館[東京都]

国立新美術館の「ルーヴル美術館」展は、いわゆる格が高い、正統派の歴史画や宗教画ではなく、日常を描くサブカルチャーとしての風俗画をピックアップした内容である。したがって、17世紀のオランダや18世紀のロココなどの作品が目立つ。室内画も多く、以前、研究室で絵画の中の窓を網羅的に調べた窓学のリサーチを思い出す。ちなみに、窓はおおむね、左側に描かれる。

2015/04/03(金)(五十嵐太郎)

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単位展─あれくらい それくらい どれくらい?

会期:2015/02/20~2015/05/31

21_21 DESIGN SIGHT[東京都]

21_21の「単位」展は、タイトルどおり、あらゆるものを計る基準をテーマにした企画だが、どこかの科学館で常設にすべき素晴らしい内容だ。これと類似した内容の展示はあると思うが、お堅い教科書的な内容ではなく、やはりいかにテーマを見せるかという展示のデザインが優れている。建築関係では、トラフが会場構成の監修を担当し、前回の展示に続き、大西麻貴+百田有希がコップを使うミニ建築で参加している。

2015/04/03(金)(五十嵐太郎)

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