artscapeレビュー
五十嵐太郎のレビュー/プレビュー
小山市制60周年 車屋美術館開館5周年記念 現代美術展「Mother / Land」
会期:2014/06/28~2014/09/07
車屋美術館[栃木県]
間々田駅から住宅地を歩いて約5分。蔵を改造した展示施設にて、国内外8組の作品を紹介する。全国の地方紙の写真を並べ、3年後の311報道を一覧したり、写真をつなぎあわせて被災地の道路や建物痕を表現する安田佐智種が、とくにテーマと響きあう。小川家住宅では、ゲッラ・デ・ラ・パスも展示している。あいちトリエンナーレ2013に参加した作家だが、岡崎エリア担当のキュレーター原田真千子が、「Mother/Land」を企画しているからだろう。なお、小川家の外観は完全に江戸時代の屋敷だが、内部の1、2階に予想がつかない洋風のインテリアがあり、驚くべきギャップがとても面白い。
2014/08/16(土)(五十嵐太郎)
トランスフォーマー博
会期:2014/08/09~2014/08/17
パシフィコ横浜 展示ホール[神奈川県]
パシフィコ横浜のトランスフォーマー博へ。さすがに博覧会というだけのヴォリューム感がある。子供が好きな乗り物/怪獣/恐竜の変形を玩具化し、ロボットとしたベタな企画から始まっただけに、30年間の商品を並べると、すごい量になっている。またシカゴ戦闘の廃墟を丁寧に再現した巨大なジオラマや、トランスフォーマーの立像への3Dプロジェクションマッピングが興味深い。
2014/08/15(金)(五十嵐太郎)
エヴァンゲリオン展
会期:2014/07/19~2014/09/07
そごう美術館[神奈川県]
5ヶ所目の巡回地となる横浜のそごう美術館にて、ようやくエヴァンゲリオン展を見ることができた。前半は新劇場版の第八使徒攻防戦のメイキング(今見ると、このシーンは津波の予言のようだ)、後半は基本設定から各エピソードまで、徹底的に生原画を紹介する。ある意味で展示デザインを破壊しかねない、圧倒的な数の手描きを並べることによって、創造の熱気を伝えていた。
2014/08/14(木)(五十嵐太郎)
開催50周年記念よみがえる東京オリンピック
会期:2014/07/19~2014/09/28
神奈川県立歴史博物館[神奈川県]
東京ばかりに目が向きがちだが、神奈川エリアでの聖火リレーのほか、江ノ島のヨットや相模湖のカヌー、横浜文化体育館のバレー、三ツ沢のサッカーなど、同県内の競技を軸に、当時の様子を振り返る。当時の動員と熱狂を振り返りながら、改めて国家的イベントなのだと実感する。
2014/08/14(木)(五十嵐太郎)
「アート・スコープ2012-2014」──旅の後(あと)もしくは痕(あと)
会期:2014/07/12~2014/10/13
原美術館[東京都]
ダイムラーがサポートする日本とドイツの作家交換プログラムの成果を発表するシリーズである。ベネディクト・バーテンハイマーの防護服を着用した人が日常風景に佇む映像と、今村遼佑のあまりにもささやかな日常への干渉の作品が印象に残る。
2014/08/13(水)(五十嵐太郎)