artscapeレビュー
建築に関するレビュー/プレビュー
《グエル公園》《ガウディの家博物館》ほか
[スペイン]
昔の感覚で《グエル公園》に行ったら、有料ゾーンはだいぶ先まで予約が埋まっているために入れず。本当に時間指定入場のテーマパークになってしまった。公園だから昔は誰でも好きに入れたはずである。仕方なく晩年にガウディが住んでいた家を見学する。テラスから《サグラダ・ファミリア》がよく見えるが、高齢になったガウディにとって、現場への通勤はすごい坂道で大変だったのではと想像する。その他、街中のガウディ関係では、《カサ・ビセンス》とロベルト博士のモニュメントは修復工事中で覆いがかかる。《カサ・カルベ》は外観を見学したが、周囲にも同時代の興味深い建築がいろいろと残っている。
写真:上=《グエル公園》 中・下=《ガウディの家博物館》
2017/04/03(月)(五十嵐太郎)
《サン・アントニ図書館》《ファブリカ・モリッツ》
[スペイン]
今年のプリツカー賞を受賞したRCRアーキテクツによる図書館を訪れた。道路側からはかなり控えめな表情だが、一歩奥に足を踏み入れると、街区内に小世界をつくる素晴らしい建築だった。ミース的なリフレクションの現代的な展開も感じる。来年開催されるギャラリー間の個展が楽しみになった。サン・アントニ市場は改装中で、近くに路上を占拠した細長い仮市場が出現している。そしてジャン・ヌーヴェルによるビール工場のリノベーション、Moritzは、外からは普通に見えるが、内部がカッコいい。
写真:左上3枚=《サン・アントニ図書館》 右上2枚=サン・アントニ市場 下2枚=《ファブリカ・モリッツ》
2017/04/03(月)(五十嵐太郎)
《モヌメンタル闘牛場》《バック・ダ・ロダ橋》
[スペイン]
《モヌメンタル闘牛場》は、《ラス・アレナス》と同様、イスラム風だった。そしてカラトラバによる《バック・ダ・ロダ橋》は、ダブルアーチで橋の下への階段も兼ねるが、アクセス不可になっていた。
写真:上=《モヌメンタル闘牛場》 中・下=《バック・ダ・ロダ橋》
2017/04/03(月)(五十嵐太郎)
ドメネク・イ・モンタネール《サン・パウ病院》
[スペイン]
モンタネールによる《サン・パウ病院》を見学する。巨大な施設だ。ナインチンゲール病棟のダブル平行配置を行ない、採光に配慮した手術室が近代的である。が、これだけでは人は見にこない。傾斜地に各棟を並べた独自の風景、個性的な装飾で覆われたデザインゆえに、保存され、文化資産となっている。愛されるために、装飾は重要かもしれない。
2017/04/02(日)(五十嵐太郎)
スペイン村
[スペイン]
万博レガシーで見逃していたスペイン村へ。侮っていたが、これだけ本当に街らしい民家園/屋外博物館は初めて。狭い路地や配置が巧いのだが、広場や通りの楽しみ方はスペイン人ならではかもしれない。バリアフルな坂道だらけだが、日曜ということもあり、ベビーカーの家族連れが大量に押し寄せ、混雑していた。
2017/04/02(日)(五十嵐太郎)