artscapeレビュー
建築に関するレビュー/プレビュー
第2回南相馬ワークショップ
会期:2016/12/16
南相馬市集会所[宮城県]
塔と壁画のある集会所の南相馬の仮設住宅地にて、ワークショップを開催した。巨大な壁画を描いた彦坂尚嘉を迎え、その思いを語ってもらう。またあらかじめ住民に使い捨てカメラ「写ルンです」を配布し、暮らしの風景を撮影してもらい、糸崎公朗によるフォトモのワークショップを行なう。それぞれの風景が立体化され、住民の記憶に刻まれた。なお、ここはすでに前の週に自治組織の解散式を終えたが、まだ暮らす人は残り、建物は使われる。
2016/12/16(金)(五十嵐太郎)
中目黒高架下
[東京都]
オープンして間もない中目黒高架下へ。駅を挟んで、新しいお店の連なりが住宅街まで延々と続く。ただ一番端になると、オフィスだったり、まだ空き物件で募集中だったから、これで完成ではなく、これからも成長するのだろう。かつてのガード下の飲み屋のイメージとはまるで違う、こじゃれた美味しい飲食店がいろいろと並び、多くの人が集まっていた。
2016/12/03(土)(五十嵐太郎)
豊島区新庁舎(としまエコミューゼタウン)
[東京都]
これまでは遠くからしか見ていなかったが、タワーマンションとの共同開発が話題になった、豊島区新庁舎を初めて訪れた。同じ隈研吾のプロジェクトでも、日本の地方都市に広場を成立させた長岡の庁舎は素晴らしい空間だったし、富山のキラリはゆったりとした興味深いインテリアだったが、ここの吹抜けは四方向からのアクセスがあるとはいえ、狭苦しくて、寂しい。土地が十分に使えない東京の開発の限界なのか、平日だともう少し賑わうのだろうか。また建物には人工の植栽を使っている場所もあり、「エコミューゼ」をうたう緑空間も微妙な感じだった。
2016/12/03(土)(五十嵐太郎)
BOOK AND BED TOKYO
[東京都]
池袋駅の近くに、インテリアを顕彰するJCD INTERNATIONAL DESIGN AWARDの今年の大賞を受賞した谷尻誠、吉田愛によるBOOK AND BED TOKYOがあったことを思い出し、立ち寄ってみる。基本的にはおしゃれなカプセルホテルなのだが、宿泊しなくても、日中は1時間500円で、本棚が並ぶかわいい空間で休むことができるのは嬉しい。ところで、本のタイトルを眺めていたら、アンソニー・ヴィドラーやマイケル・ヘイズのハードな建築論があった。誰が読むのだろう?
2016/12/03(土)(五十嵐太郎)
池袋チャイナタウン
[東京都]
東北大の留学生が修士論文で池袋の中華街を調査していたことを思い出し、久しぶりに駅の西口北のあたりを散策した。確かに繁華街に混ざって、中華系のお店がいくつか散見される。ただし、観光客向けにはっきりとチャイナタウンのアイデンティティが可視化された横浜の中華街とは全然違う雰囲気で、むしろ本当に中国人向けの感じだ。駅前に戻ると、反外国人のデモに遭遇する。日本を愛するらしい人たちがあんなに汚い日本語を大声でがなりたてるのはどうなのか。
2016/12/03(土)(五十嵐太郎)